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2016年1月

2016年1月31日 (日)

2月6・7日の注目馬情報

注目ランクB
田中章 厩舎
ピュアコンチェルト
※東京4-9R・春菜賞・芝1400mに出走予定

新馬を勝って以降、目立った成績が出ていないこの馬だが、乗り手の評価はかなり高く、2走前に乗った小牧も『重賞級』と話していたそうだ。前走は菱田がジックリと構えすぎた挙句、外を回し過ぎるというロスの大きい競馬。「普通に乗ってくれれば勝ち負けできる馬」と、厩舎サイドは巻き返しを狙っているそうだ。鞍上は戸崎を予定しているとのこと。

注目ランクB
松永幹 厩舎
シャルール
※東京3-10R・初音S・芝1800mに出走予定

もどかしいほど勝ち切れなかったのも今は昔。中京で好時計勝ちすると、続く京都戦も強敵を完封する好内容での勝利。「完全に本格化しましたね」と厩舎サイドもかなり手応えを掴んでいるそうだ。今回は良い思い出のない東京遠征となるが、「あの頃とは馬が違いますから」と自信満々。連勝を延ばし、牝馬重賞戦線に名乗りを挙げる可能性大。

注目ランクMM
小島太 厩舎
メイショウカノン
※東京4-8R・4歳上1000万下・ダ1300mに出走予定

毎年、あまりスタートダッシュが良くないこの厩舎だが、今年は中山開催だけで早くも3勝をマーク。その内容も重賞、オープン特別と高額条件のレースを制しており、中身も優秀だ。来年の2月で引退~解散となるだけに、これまで以上に厩舎関係者の士気が上がっているらしい。そんな勢いに乗る厩舎から、前走後にジックリ立て直して、条件ベストのココまで待ったこの馬。500万2勝目を挙げるのに少し時間を要したが、前走の勝利をキッカケに、ココはポンポンと連勝と行きたいところ。

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2016年1月28日 (木)

武豊騎手の騎乗なくして語れないAJCC

記録的な寒波の到来で各地が混乱に見舞われた先週末。

記憶に新しいところでは2014年2月にJRA東京競馬が大雪により2週にわたる3開催日連続の中止となり、今回も寒波の影響として先週24日日曜日に予定されていた佐賀競馬が中止になりました。

競馬開催においては台風時の強風のほか積雪が大きく影響するので今回も心配していましたが、幸い雪による輸送トラブルなどもなく3場全てで滞りなくレースが実施されました。


中山競馬場のメインは芝2200mのGⅡレース・第57回アメリカジョッキークラブカップ。

2番人気ディサイファが2着に1馬身1/4差をつけ快勝し、4つ目となる重賞勝利を挙げました。

昨年のAJCCでは5着に敗れたものの、その後1年間を通じての活躍はご存知の通り、この明け7歳になる良血馬は好調を維持しているようです。

近年、競走馬は早めの活躍が望まれる傾向にあり、2歳の早い時期からレースに出走し始めます。ひと昔前には11月の秋の福島開催まで組まれていた3歳未勝利戦も現在は9月で終了してしまうため、早く結果を出さなければ勝てない馬はもちろん、そこそこ走ったとしても以後パッとしない成績が続く場合、そう現役生活を続けていられません。

馬1頭にかかる経費は大変なものなので、以前に比べて7歳以上の競走馬はかなり減ってきているのでは。

ただ、ディサイファの場合は上の例とは事情が違い、7歳の今まで現役を続けられたのはオーナーや厩舎関係者が馬の素質を信じ抜いていたからでしょう。

実際、デビューした3歳~4歳にかけて惜しい競馬が続き500万下を脱出するまでに少し時間がかかっただけで、そこからは順調にステップアップしています。

この馬の凄いところは、デビューからずっとコンスタントに走っており長期の休養がないところ。

大きな怪我や病気がないのは大したもので、馬の身体がもともと強いというのが一番の理由でしょうが、やはり厩舎スタッフの細やかな体調管理なくしては難しいと思います。

オーナーの理解と信頼に支えられ、ディサイファの本格化に向けて試行錯誤しつつ数年間サポートし続けた小島太厩舎のスタッフの努力が報われました。

今回も、厩舎にとって大きな大きな勝利となりました。


そして武豊騎手ですよ。

元騎手の立場から言わせてもらえば、このAJCCは彼の騎乗なくして語ることはありません。

例えば色々なジョッキーの騎乗で“コース取りが上手いな”とか“追うタイミングは流石だな”とちょっとした技術を目にして感心することは多々ありますが、今回の武豊騎手のような「惚れ惚れするほどに巧い手綱さばき」というのは久しぶりに見ました。

好スタートを切り、行きたい馬を行かせたあとに自分は中団の内側。

通常、馬を出していくときはアクセルをふかす、つまり手綱をしごいていくのですが、武騎手はしごかずに長めの手綱で重心を前にかけ、馬の気持ちだけで出脚を使いあのポジションを取っています。

馬に対して行けとか抑えろという動きを全くしていないので無理をさせていない。

この乗り方の利点は、アクセルを踏まずに馬を行かせているためブレーキをかけるのも容易だということ。

要するに、この位置でレースを進めよう、ここでペースを落ち着かせようと考えた時にすぐに馬が反応してその場所でおさまってくれます。

これは武豊騎手独特の騎乗で、他の騎手がこのような乗り方をしているのはあまり見たことがありません。

ディサイファには200m長いと思われていたこのレースで脚をもたせたうえに、圧勝といえる内容で馬の強さを印象づけました。

何度も言うようですが、今回の勝利は彼の腕があってこそ掴めたものです。

あの騎乗を思い出すたびに、良いものを見たという何とも幸せな気分になります。

30年連続重賞勝利を果たし、46歳の現在もなお一線で活躍中の武豊騎手。

これからもずっとその手綱さばきを見ていたいものです。

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2016年1月24日 (日)

1月30・31日の注目馬情報

注目ランクB
加藤征 厩舎
ストライクショット
※東京2-1R・3歳未勝利牝・ダ1400mに出走予定

前走後は一息入れて放牧に出して立て直し。中山は見送り、東京開催までジックリと待った。「まだ折り合いに課題はありますが、休ませて成長は感じます。これまで戦ってきた相手を考えると、今の未勝利はだいぶ相手が楽になっているので、ここは決めたいです」とイキナリから勝負気配の陣営。

注目ランクB
伊藤大 厩舎
マリーズケイ
※東京1-12R・4歳上500万下・芝1600mに出走予定

これまでの良績が中山に偏っている分、前走でキッチリ決めたかったところと見ていたが、厩舎精通のブレーンによれば「完全に本格化した今なら、東京でも問題ないと見ているようです」と、陣営はコース替わりに不安はない様子。無理使いせずにジックリ待ったのも、その自信があるからこそということだろう。石川もこの馬は手の内に入れており、東京開幕週の星勘定に入れているそうだ。

注目ランクMM
藤沢和 厩舎
レッドルーファス
※東京2-10R・節分S・芝1600mに出走予定

昨年の夏以来の出走。だいぶ休養が長引いてしまったが、この厩舎らしく無理せず良くなるまで待った結果。先週あたりから馬はグンと良くなってきていると聞いており、緒戦から能力全開も十分可能だろう。既に現級も勝っている実力馬。もっと上の舞台での活躍も期待されているだけに、仕切り直しの一戦で無様な競馬はできないだろう。

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2016年1月20日 (水)

ジョッキー視点での若馬に乗る難しさ

先週は3歳馬の重賞・第56回京成杯が中山競馬場で行われ、5番人気プロフェットが2着馬に1馬身1/4差をつけて完勝しました。

ペースは前半1000m通過が61.8秒のスローになり、隊列はタテ長の形。

こうなると追い込み脚質の馬は展開的に不向きになり、実際1・2着馬は前目でのレースをしていました。

スローの流れなのに、なぜタテ長になるのか。

出走している馬は年が明けて表記こそ3歳になっていますが、実質はまだまだレース経験が浅く精神的に幼い2歳馬。

その若馬に乗るジョッキー達は、これから先を見据えてあまり無理なことをさせたくありません。

苦しく辛いレースをさせることで競馬とはイヤなものだと馬が思ってしまうのを避けたいとの気持ちが強く、道中は馬の精神状態を最も大事にして、馬の気分を損なわずにリズムよくレースを進めようと騎乗することが多いのです。

なのでペースが遅いとわかっていても前を追いかけず、まずは馬のリズムを優先させます。

今回のレースもそういう考えをもってジョッキーがそれぞれの馬の競馬をしたために、このようなレース展開になったのでしょう。

通常ならスローペースの場合、ダンゴ状態でゴチャつくレースになりやすく、無理に抑えて折り合いがつかずにリズムを崩して体力や脚を使い果たしたり、馬群に揉まれることで精神的に消耗したりと、先々を思うと若い馬にとってためにならないレース内容になってしまいがち。

競馬という点においてですが、無理をさせない=勝負を放棄している、わけではなく、こうして教えながら競馬をするのもレース運びとして大事なことの一つなのです。

プロフェットの鞍上フォーリー騎手は、今年になり初めてのJRA短期免許を取得。

スタートから積極的に好位を主張し内々をロスなく追走、スローの流れに対してもピタリと折り合うなど、騎乗技術も優れているこのアイルランドからやってきた27歳のジョッキーはすっかり日本競馬に適応しているようで、さっそくの重賞勝利を果たしました。

プロフェットも新馬戦を快勝した後、2戦目のGⅢ札幌2歳Sでは勝ち馬にハナ差の2着と能力は期待されていたはずで、今回は納得の勝利。

前走の萩Sで5頭立ての5着だったこと、そして鞍上が日本競馬に不慣れな外国人騎手ということで今回少し人気を落としたようですが、前走についても大敗したわけでなくデビューからの疲れや12キロの馬体重減など様々な要因が多少影響したものと思われるので、関係者は勝機十分と強い気持ちをもって京成杯に臨めたのではないでしょうか。

こういうスローの流れで苦労なく折り合えて、ジョッキーが馬の気分・リズムに神経を遣うのではなく、レース内容を重視した騎乗に集中できるというのは、これから大きなレースを経験するにあたり大きなアドバンテージとなります。

ハマれば凄い破壊力があるけれど流れが向かない時には凡走してしまうタイプよりも、プロフェットのような安定感がある馬は競馬ファンには信頼のおける最高の軸馬となります。

次走が非常に楽しみです。


僕が注目していた中の1頭、2番人気メートルダール

スタート直後に器用な脚が使えないため後方からのレースになり、ペースが上がらなかったこの流れでは望んだとおりの展開にはならず3着どまり。

ただ追い込んでくる脚いろは他馬を圧倒するもので、見どころは十分すぎるほどありました。

明け3歳馬は今からが成長本番の時期なので、メートルダールもレースを経験するごとに行き脚がついてきて、もう少し前につけるなど、競馬の選択肢が広がってくるでしょう。

これだけ長く脚を使える馬は府中がいかにも合いそうで、ダービーはこういう脚を持つ馬が上位に来る確率がかなり高いと思います。

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2016年1月17日 (日)

1月23・24日の注目馬情報

注目ランクMM
新開 厩舎
アスコットチャンプ
※中山7-5R・3歳未勝利・芝2200mに出走予定

デビュー戦は出遅れてしまい、前半は後方からの追走。それでも3角から積極的に前に接近して中団まで追い上げ、直線でも一瞬外から来そうな格好を見せた。「一度使って、多少はシッカリしました。前走で少し気合をつける競馬をしたので、それが今後に生かせると思います」と厩舎サイド。勝ち馬から1秒以上遅れた6着だが、大幅前進が期待できる。

注目ランクB
宮本 厩舎
フォーアライター
※京都7-5R・3歳未勝利・芝1600m内に出走予定

慢性的なソエに悩まされているこの馬だが、前走後、無理せず放牧に出したことで今は小康状態とのこと。とにかく厩舎の評価が高い馬で、既に重賞を勝っているボールライトニングとともに、「他の馬とはオーラが違う」とまで言わしめる逸材。前走も勝ち馬にバカっ走りされただけで、勝ちに等しい競馬はしている。万全でなくとも、今回は結果を出さなければいけない鞍。

注目ランクMM
二ノ宮 厩舎
アドリア
※中山7-4R・3歳新馬・ダ1400mに出走予定

ジョッキー騎乗とはいえ、ここ2週の動きが抜群に目立っているこの馬。厩舎でも「リンクス(新馬勝ち)と同じくらいイイ馬」と高評価を受けており、そのデビュー戦が楽しみな逸材だ。ちなみに、この馬とリンクスはチョッとしたイワクがある。当時、まだ預託先が決まっていなかったこの馬。リンクスが勝利したことで、同馬を管理する二ノ宮厩舎への預け入れが決まったそうだ。

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2016年1月15日 (金)

3歳クラシック路線を占う出世レース

京都1600mで行われるこのレース、クラシックに毎年直結するコースとは言えないのですが、2002年ダービー馬タニノギムレット、2012年牝馬三冠&ジャパンC制覇のジェンティルドンナ、2014年NHKマイルカップを制したミッキーアイルなどこの時期にいち早く能力を開花させている3歳馬がシンザン記念優勝、そしてその年の3歳GⅠで活躍するというごく当然の流れとはいえ、歴代優勝馬がのちにGⅠを制すことがわりと多いため出世レースとして注目を集めています。


今年優勝したのは8番人気のロジクライ

レースは18頭立てのフルゲートからスタートし各馬が思い思いの位置を取ろうと動いた結果、中団以降がかなりごった返した状態になり、馬群でもまれて折り合いを欠いてしまう馬が多く見られました。

年が明けて3歳になったもののまだまだ2歳時の若さ・幼さがところどころに残る馬を、それぞれの騎手が力ずくなどでの無理はさせずに、かつ競馬の色々なパターンに慣れてもらうため苦労して乗っている様子がよくわかりました。

そんな中でロジクライの鞍上・浜中騎手は内の6番枠を利して好位の5番手を追走、おかげで他馬の影響を受けることなくリラックスした状態でレースを進められました。

勝因はこの位置取りでしょう。

多頭数のレースにおいてジョッキーが最も気を遣うのは、いかに馬群でもまれずに自分の競馬ができるか。

もまれてしまうと体力を余計に奪われて直線で思うように伸びない・脚が使えない事態になりかねませんが、浜中騎手はそうなってしまう状況を巧みに避けて理想的なポジション取りをしましたね。

鞍上が馬を上手く導いた結果、勝利を呼び込みました。


2着は2番人気ジュエラー、鞍上はM.デムーロ騎手です。

毎週のようにデムーロ騎手について触れている気がしますが、単に人気馬・好走馬に騎乗しているからというだけでなく、馬の力を引き出すための仕掛けどころや追い方など、それだけ名手としての彼の騎乗は見どころがある(見入ってしまう)ので注目するのは当然でしょう。

ただし今回は鞍上よりもジュエラー自身の能力の高さが目立っていたかと思います。

スタートで後手を踏んで後方からになってしまったうえ、流れもさほどこの馬に向いたとは言えないレースでしたが、直線で外に持ち出してからの伸び脚は目を見張るものがあり、負けて強しの印象を受けました。

牝馬が並み居る牡馬相手に2番人気2着は大したものです。

新馬戦など若馬のレースでは適距離・適コースでなくても他馬との能力・成長速度の違いによりあっさり勝ってしまうことがよくあり、その後に重賞で強い相手と戦うと苦戦を強いられるというのも良くある話ですが、今回の好走でジュエラーの力は確かなものと証明されました。


もう一頭、注目していた4番人気ラルクは13着の大敗を喫しました。

この馬もスタートがあまり良くなく後方からレースを進めて道中かなりもまれてしまい、鞍上の武豊騎手は折り合いをつけるのに非常に神経を遣っていました。

前走はスムーズな競馬ができたので力を十分に発揮しましたが、こうなるとまるで別馬のように走りが変わってきます。

いかに力がある馬でもレースでスムーズに不利なく走らせることができるかどうかで結果が大きく変わるので大変だと思いますが、そこがジョッキーの腕の見せどころでもあるので、今回の武豊騎手は彼らしからぬ少し物足りない騎乗だったかなと思いました。

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2016年1月11日 (月)

1月16・17日の注目馬情報

注目ランクB
野中 厩舎
デザートナイト
※京都6-5R・3歳未勝利・芝1600m内に出走予定

大型だけに陣営も初戦向きとは思っていなかったようだが、そのデビュー戦で逃げて3着と健闘。「思った以上に走った」と陣営も驚いていたそうだ。使った効果で中間の動きがかなり良くなっているとのことで、「ココでキッチリ」と2戦目の今回は決める腹積もりのようだ。なお、同じ芝マイルの番組が中京にもあるため、メンバー次第ではそちらに回ることも考えているそうだ。

注目ランクB
久保田 厩舎
レッドエトワール
※中山5-9R・菜の花賞・芝1600mに出走予定

フェアリーSを予定していたが無念の除外。「出走できたらクードラパンと2頭とも楽しみだったんですが……」と助手も残念がっていたようだ。1週スライドしての自己条件出走となるココ。田辺騎手が中京遠征となるため、今回は横山典騎手が騎乗する予定。ココはキッチリ勝って賞金加算したいところ。

注目ランクMM
鹿戸雄 厩舎
ネオヴェルザンディ
※中山6-6R・3歳未勝利・芝2000mに出走予定

厩舎の話を聞く限り、べストはマイルくらいのようだが、「どうせスローペースになる新馬戦ならこの距離にも十分対応可能」と手応えを持ってのココ参戦。そもそも能力の絶対値が違うという自負があるようで、将来性に期待しているからこそ、この距離から使い出すということだ。鞍上には三浦騎手を予定。あまり馴染みのない血統背景だが、それだけに未知の魅力に溢れている。

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2016年1月 8日 (金)

緩やかな流れに翻弄された今年の中山金杯

1月5日は毎年恒例、JRA最初の重賞・東西金杯が行われます。


中山金杯で、まず僕が注目していたのは1番人気馬フルーキーでした。

マイル~1800mを中心に走ってきた馬で今回が初めての2000mですが、勝った前走GⅢチャレンジカップ(1800m)の走りを見て、距離が延びても全く問題ないと思いました。

実際、中団でじっくりと構えたレース運びをして、平均ペースで流れてさえいれば前走の内容から考えても絶対に差し切れるはずのポジションでした。

ところが今回はスタート直後から誰も行く気配がなく、どうにか松岡騎手が乗るマイネルフロストがスッとハナに立ったものの、それも、逃げる馬がいたら無理には競らず、誰もいないのであれば自分が行こうという積極的とは言えない姿勢の逃げだったので、流れは当然かなり遅くなり、前半1000m通過が62.3秒。

このペースは中団以降の後ろにつけた馬たちにとっては大打撃で、フルーキーの鞍上・M.デムーロ騎手も遅いと感じていたはずですが、特に動くことはありませんでした。

2000mとこれまでより長めの距離、そして57.5キロの斤量を考えてゆっくり行ったとのこと、しかし普段の彼ならこういう流れになった時は即座に状況を把握・決断し早めに仕掛けていって好結果を出すので、今回の名手らしからぬ消極的な騎乗は少々意外でした。

それでも直線で仕掛けてからはぐんぐんと伸びて、ゴールまで力強い脚で3着にまで迫ったフルーキーはやはり底力があります。

デムーロ騎手もあの脚があるから無理に動こうとしなかったのでしょうか。

次走あらためて注目したいところです。


2着には逃げた5番人気マイネルフロストが入りました。

僕はこの馬はノーマークでしたが、松岡騎手が上手く乗り、馬にとってかなり楽なペースで進んでしまったためレース半ばあたりで“これは逃げ切り勝ちで決まり”とこの馬の勝利を確信しました。

遅い流れなのに縦長の展開という普段あまり見られないレースになったのは、2番手・3番手の騎手がスタート直後のマイネルフロストの行き脚を見て速いと感じたのか、またはマークの必要なしと判断したのかはわかりませんが、いずれにせよこの好位にいた騎手たちが前のマイネルフロストを追いかけず後ろの有力馬だけを意識したレース運びをしたために、逃げ馬との差がどんどん広がってしまい、ペースが遅かったにもかかわらず単騎で楽に逃げられたということでしょう。

松岡騎手の流れを味方につけた騎乗がゴール前の粘りを引き出し、好結果を生んだのだと思います。


優勝した3番人気ヤマカツエースは前走・福島記念に続く重賞勝利。

前走同様、今回も直線で持ち前の伸び脚を披露し、見事な差し切り勝ちを決めました。

鞍上の池添騎手がレースの流れをよく掴み、上手く対応した結果がこの勝利です。

ヤマカツエースはこれで重賞3勝目。

まだGⅠ経験が少ないせいか地味目に映りがちな馬ですが、4歳になった2016年は大きな飛躍の年になるかもしれません。



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