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2015年12月31日 (木)

とうとう大きな舞台で大きな仕事をやってのけました

2015年を締めくくるGIレース、第60回有馬記念が中山競馬場で行われました。

今年最後の大一番を制したのは8番人気のゴールドアクター。僕も可能性のある穴馬として注目していました。

3歳時、春の青葉賞までも十分好走していますが、一息入れた8月に500万下を勝ち上がってからの勢いは凄まじく、菊花賞3着を除いた出走レース全てで勝利をおさめ、前走のG2アルゼンチン共和国杯で初重賞制覇。馬の飛躍的な成長ぶりに加え、今回の有馬記念は上位人気馬がピークの出来になく、また前走の疲れが残っていそうな顔ぶれだったため、一発があるならこの馬と考えました。そして鞍上の吉田隼人騎手に、そろそろ大きなタイトルを勝ち取ってほしいという気持ちもありましたね。9年前のちょうどこの時期、僕の引退日のこと。まだデビュー3年目の吉田隼騎手に“記念に馬具をください”と言われ、僕の鞍がレースで騎手とともに再び戦ってくれると思うと無性に嬉しく、喜んで応じました。彼は忘れているかもしれませんが、あの若い彼の姿が強く記憶に残っており、引退してからも彼の活躍をずっと見てきました。その吉田隼騎手がとうとう大きな舞台で大きな仕事をやってのけました。

レースではスタートをうまく出していき、逃げ馬がやってきたら壁を作って折り合いをつける、見事としか言いようがない騎乗。どのレースもそうですが、インで逃げ馬の後ろに入り追走するのが、最も脚がたまる上に抜け出すのにも苦労せずに済むため、勝つためという点で一番良い騎乗です。4枠7番という好枠順だったこともふまえ、このポジションを取りに行こうと頭の中で何度もレースを組み立てていたのでしょう。だからこそスタート直後に手綱をしごいていき、先頭に立ったその後はすぐに折り合いに専念、逃げ馬を待つという一連の流れがスムーズにできたのだと思います。彼の思ったとおりに前半のレースが進んで、あとは仕掛けどころさえうまくいけば勝てそうな手応えをゴールドアクターに感じていたのではないでしょうか。直線で抜け出すタイミングも良く、外から2着馬が猛追するもクビ差しのいでゴール。どんなレースでも勝利は嬉しいものですが、やはり初めてのGI勝利は格別で、これまでに経験したことのない感情に胸がいっぱいになったはず。僕も久々に直線では大きな声を上げて応援してしまいました。心から嬉しく思います。

2着に5番人気サウンズオブアース。勝ち馬とほぼ同じポジションでレースを進め、直線もよく伸びているものの、吉田隼騎手のパーフェクトな乗り方にクビ差届かず2着。M.デムーロ騎手の騎乗も完璧といえるものだったので惜しいと思いますが、仕方ありません。

やはり注目していた6番人気ルージュバックと2番人気リアファルについて、まずルージュバックは上がりが切れる馬なので中団の位置取りは良かったし、自分のレースができていました。ただ春先に見られた鋭い脚が使えず、最後はなだれ込む感じで10着どまり。53キロとはいえ3歳牝馬が古馬の一線級と互角に戦うのはまだ厳しかったのか、それとも距離的なものが敗因なのかは判断しかねますが、見せ場がなかったことは残念でした。しかし次走もあらためて注目したい1頭ではあります。リアファルはスタート直後に2番手につけてテンポよく走れていたようですが、2周目3・4コーナーからズルズルと後退しはじめ、レース中に何か異変が生じたとしか考えられない動きをしました。鞍上C.ルメール騎手も無理に動かそうとはせず、レースをあきらめた感じでじっと騎乗しまさかの16着。彼曰く「スタートして200mほどでうごきがおかしくなった」とのことですが、最近の出来が良かっただけに今回このような結果になり関係者は無念でしょう。



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