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2015年1月 7日 (水)

年始から見えた、乗り役に必要な意識

2015年のJRA競馬、その始まりを告げるお馴染みの重賞・東西金杯が行われました。
珍しく1月4日に開催された今年の金杯。曜日の関係で年末の競馬最終日から年始までの期間が短かったおかげか、例年よりも“久しぶりの競馬開催”という感覚はあまりありませんが、それでも新年を迎えてやはり新鮮な気持ちでレース観戦をしました。

今年の中山金杯には17頭が出走し、メンバーを見るとなかなかの粒ぞろい。とはいえとび抜けた馬は見当たらず、人気面でも1~5番人気馬が単勝10倍以内でその数字にほぼ差が無く、どの馬を中心に据えるかファンの皆様も悩んでおられるようでした。
その中で僕がまず注目していたのは、柴田大騎手騎乗のマイネルミラノでした。1番枠を引き当てて逃げを決行、良い感じで走れたように見えましたが、前半1000mのラップが59.4秒とハイペースとまではいかないものの緩みない流れだったために息が入らなかったのでしょうか、4コーナーを回るころには手応えがなく、直線はずるずる下がってゆく一方でした。体調不良やアクシデントなどのこれといった敗因はなさそうですが、レース中の様子から少し気負って見えたのは確かです。上位人気馬に寄せられる期待に応えようとして、それが無意識にプレッシャーとなって馬にも伝わってしまったのかもしれませんね。気楽に行ければ強さを見せてくれる馬です。

実績的に注目していたロゴタイプは2012年朝日杯FSと2013年皐月賞を制した実力馬。鞍上も、何度もこの馬に騎乗しているC・デムーロ騎手なので全く不安はなし。近走は掲示板を外すことが増えましたが、それでも1番人気に支持された事実から、ファンがいかにこの馬の底力と復活を信じていたかがわかります。
レースは好スタートを切り4,5番手を追走、流れに乗ってスムーズに進みました。直線の抜け出すタイミングがまた絶妙で、C・デムーロ騎手の騎乗技術の高さを強く感じさせられるレースでしたね。馬の力はもちろんですが騎手も素晴らしかった。勝ちきれなかった理由としては、トップハンデ58キロを背負っていたこともありますが、それ以上に優勝馬ラブリーデイにがっちりマークされる形になったことが展開的にキツかったのではないでしょうか。
今年の中山金杯優勝馬ラブリーデイは1枠2番からのスタート。内枠を生かしインで先行馬を見る形で進み、直線に向くと上手に外へ持ち出して、そこで豪快な末脚を繰り出し先頭を行くロゴタイプを差し切りました。馬の力を完璧に引き出したベリー騎手の好騎乗が光りました。1着2着ともに鞍上が外国人騎手という結果になりました。

ラブリーデイ、ロゴタイプに騎乗したこの2人を見ると、勝つためのレースをしているというか1戦1戦を勝ちにいこうとする意識がすごく伝わってくる乗り方をしていますね。
最近日本人騎手によく見られるのが「馬のリズムを崩さないこと・馬が気分良く行くことを最優先に考え、ゲートは出たなりでポジションはあまり気にしない」という内容のコメント。これは大半が敗因を語るときのもので、要は、馬は気分もリズムも良くレースを進められたが展開(位置取り)がベストではなかったために負けたということでしょう。
これは尤もで、レースにおいて馬のリズムはかなり大切です。但し、それは良い位置を取ってからの話であって、あまりにも馬のリズムを気にしすぎて後方から進めてしまうと、なかなか連に絡むような好結果は得られません。これは昨年の凱旋門賞を観て強く感じたこと。もう少し積極的に勝ちにこだわるレースをしていかなければ、勝利に対する意識が強い外国人騎手にどんどん勝ち星を献上してしまうことになる気がします。そういう意識を持ってレースに臨み、様々なシーンで自分なりに最適と思える乗り方を学ぶことで騎乗技術も向上してゆくのではないでしょうか。



大西直宏が出演している媒体

日刊スポーツ

WORLD競馬web

スポルティーバ 競馬&格闘技



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