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2014年12月31日 (水)

運の強さ、流れ、勝つべくして勝ったレース

2014年最後のGIレース有馬記念。僕個人、平均的に見て出走馬中一番強いと思っていたジェンティルドンナが、見事1着でゴール板を駆け抜け、現役最後のレースを見事勝利で飾りました。鞍上の戸崎騎手は天皇賞・秋に続く2度目の騎乗となり、この馬の良いところ、そして前走ジャパンカップの敗因も十分にわかっていたはずです。前走は良馬場発表とはいえ思いのほか水分を多く含む馬場で、切れ味勝負のジェンティルドンナにとって苦手な状態でした。しかし今回、有馬記念の週の中山競馬場は、例年の9月開催が無く、しかもこの開催でも雨が少なかったこともあり意外と内側が荒れておらず、しかも硬めの馬場状態と、ジェンティルドンナにとってはうってつけ。さらには初めての公開枠順抽選では希望通りの4番枠を引き当てる強運。勝つためにはこのような運も必要なのですが、全てがジェンティルドンナにとって良い流れとなっていましたね。

レースは、ここでも出走馬中一番の好スタート、これがジェンティルドンナの一番の長所ですが楽に3番手を追走、ヴィルシーナが予想通りの逃げを打ちましたが、有力馬である2番手エピファネイアがあまりかかることなく川田騎手がうまく我慢をさせたためペースは超スローになり、前2年に比べ前半800mは2秒も遅いタイムでした。この流れでは前残りは必然、これもジェンティルドンナには文句なしの展開です。 4コーナーを回り直線に向くと一気に仕掛けて先頭に立ち、このペースの競馬を上がり 34.1秒でまとめました。後ろから来る馬は差しきるのが難しいレース展開でしたね。仕方ありません。

ジェンティルドンナは歴代の牝馬トップレベルというだけでなく牡牝あわせても歴史的な名馬であることに疑いようはなく、その力を考えると今回も勝って当然といえますし、また運の強さや流れからも勝つべくして勝ったレースでしょう。これで7冠達成。これから繁殖牝馬として子を送り出す大切な日々が始まりますが、まずは無事に現役を引退できたことでひと安心ですね。関係者の皆さんもお疲れ様でした。

2着は9番人気トゥザワールド。公開枠順抽選で2番目、望み通りの6番枠を引き、結果この馬もインでじっと脚を溜めていたことが好走の要因でしょう。今年のクラシックでも上位の人気を誇りレースを盛り上げながら、ビッグタイトルは取れずにいた馬ですが、常に見せ場があり素質の高さを感じさせていました。春先の競馬を見ると折り合いが難しい性格なのかと思っていましたが、じきに4歳となる現在、成長して落ち着きが出てきたのか、もしくはビュイック騎手が上手かったか、とにかく良く折り合っていて、以前のように燃えることなく淡々と追走している姿からは、上位に突っ込んできそうな気配が漂っていましたね。前半に楽をしている分、最後の伸びにつながったのでしょう。ビュイック騎手は馬を手の内に入れ、能力を最大限に引き出す最高の競馬をしたと思います。注目されていたエピファネイア、レースでの位置取りは良いと思いました。ただしレース自体の流れが瞬発力勝負になってしまったため、この馬には不向きな状況。5着に入線しただけでも立派です。川田騎手は馬の良さを出そうと頑張る好騎乗でした。

ジャスタウェイは、敗因のひとつに枠順が15番枠の外めだったこともありますが、結果的にもう少し前につけたほうが良かったように思います。決め手は世界一といえるほど最高レベル。鞍上の福永騎手はそれをふまえての後方待機だったのでしょうか。凱旋門賞のときにも感じましたが消極的です。確かに流れがハマれば凄い脚で突き抜けますが、毎回そのような流れになるはずはありません。それでもその流れを待ち続ける乗り方では...。これほど強い馬ならば、勝ちにいくために臨機応変なレースをしても問題なさそうなので一度違う乗り方を見てみたかった気がします。

最後に、3着に突っ込んできたゴールドシップについて。流れは決して向いていなかったけれど岩田騎手の判断で早めのスパート、外を回っての追い込みで 3着ならばやはり強い、さすがと思わせる馬の底力と騎手の好判断で、じつに魅せるレースぶりでした。

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