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2014年11月26日 (水)

超がつくハイペースとなったマイルCS

先週は京都競馬場で第31回マイルチャンピオンシップが行われ、単勝8番人気のダノンシャークが優勝。今年は前半3ハロンが33.7秒、1000m通過56.7秒と、たとえ強いメンバーが揃うGⅠレースであっても超がつくハイペースな流れになってしまいましたね。
今年に入りシンザン記念、アーリントンカップ、そしてNHKマイルカップとGⅠ含む重賞を3連勝し、その全てが1倍台の断トツ人気での勝利という大物3歳馬ミッキーアイル。秋初戦の前走・毎日スワンSも古馬を抑えての1番人気で優勝したことでさらに人気は確実なものとなり、今回も昨年の覇者トーセンラーを上回る1番人気に支持されました。しかし、もともとスタートセンスがありいつもはスムーズに先手を取れるミッキーアイルも、今回は8枠15番と外枠だったために逃げを打つことができず先に行ったホウライアキコを見ながらの2番手につけることになり、そこで特に競る場面はなく控えめに行っても良かったはずなのですがピッチ良く行き過ぎてしまったような感じ。これだけハイペースだと前に位置する馬は苦しくなります。前の馬(ホウライアキコ)を気にせずに行かせて、自分(ミッキーアイル)が逃げているつもりでマイペースに持ち込めばよかったのではと思われそうですが、やはり前に馬がいるのといないのでは全く違い、馬にとっては精神的にも体力的にも非常にストレスになり消耗が激しくなります。
ミッキーアイルはまだ3歳、これからも重賞で上位人気を背負って走る馬です。場数を踏み、様々な状況に対応できる大人に成長するであろう来年が楽しみですね。

中団もしくは後方でも十分に間に合うレース展開となった今回、勝ったダノンシャークは中団でうまく脚を溜められました。その最後の脚もですが、勝因としてまず挙げられるのはやはりコース取りでしょう。やや外寄りの6枠12番ゲートでしたが上手にインに潜りこんで、直線でも狭いところを割ってきていました。現在の京都競馬場の芝では、外々を回っていたら到底勝ち目がない。そのことを1番に考えて岩田騎手はインで競馬することに徹し、どんな状況でも「外に出そう」などとは全く思っていない迷いのない騎乗をしました。馬の能力を引き出すために最高の騎乗をした岩田騎手が最大の勝因かもしれません。
期待したワールドエースは4番人気8着。
「スタートがうまくいかなかった」とレース後コメントにあり、これはパッと見ただけでは明らかな出遅れというわけではありませんが、実際に跨る騎手には、ほんの一瞬のその遅れが致命的な遅れであるかのような感覚なのです。そこでアクセルのかけ方に微妙な違いが生じ、馬にとってもじわじわと消耗していくようなレースになってしまうことがあり、競馬が進むにつれてその違和感やズレは決定的なものになって最後の脚に影響します。力がとてもある馬なので次走でも注目したいと思います。
昨年の優勝馬トーセンラーは4着に敗れ、その要因としては、上位に来た馬とは通ってきたコースが違ったからとしか言いようがありません。追い込み馬なので脚を存分に使うためにはリスクの高い内よりも外を回った方がよいのは間違いないのですが、やはり距離ロスの分がそのまま着差になったように感じられました。それでも最後の脚は素晴らしく、さすがGⅠ馬と思わせる貫禄ある走りを見せてくれました。

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