« 10月25・26日の注目馬情報 | トップページ | 11月1・2日の注目馬情報 »

2014年10月22日 (水)

クビ差敗れるも強さ見せたヌーヴォレコルト

今年は夏の暑さが長引かなかったおかげで、じっくりと秋が深まってゆくのを楽しめます。朝晩は多少寒さを感じるもののこれだけ過ごしやすい年は久しぶり、人はもちろん暑さに弱い馬にとって夏の疲れが残らないのはとても助かります。無事に夏を越した馬が元気な姿でレースに戻ってきてくれるのは嬉しいことです。
先週は牝馬3冠レース最終戦、第19回秋華賞が行われました。
上がり馬よりも春の実績馬に目が行きやすく、このレースもオークス馬ヌーヴォレコルトの1強ムードでしたがその1番人気ヌーヴォレコルトはクビ差届かず2着に敗れました。
他を寄せ付けない強さで圧勝した前走ローズステークスを見てしまい、やはり本命として推す方も多かったと思います。ですが、なかなか期待通りにはいかないものですね。
クビ差敗れた要因の1つは、いろいろなことが言われている通り、まずはコース取りです。
前半の1000Mが58.0秒とハイペースで進んだこのレースでヌーヴォレコルトの位置は中団の内。これはペースを考えたら理想的な位置といえます。
このまま内側を追走し直線に向かえばよいと思っていましたが、内はゴチャついて前が詰まってしまうのではないかと岩田騎手は考えたようで、4コーナーから外へ出して追い込みました。この外を通ったことによるロスが1着馬との差だったのでしょう。
ただしG1レース、それも1・5倍の断トツ人気馬に跨ったとき、包まれてしまうおそれがある内側を一か八かの勝負で突いていくよりは、外に出した方が間違いなく力は出せるし何といっても馬の身を考えると安全な選択です。人気を背負ったプレッシャーも加わり、可能性の低い博打よりも確実性のある道を選ぶのは騎手として当然しょう。しかも馬の手応えは十分にあったのだから今回の岩田騎手の乗り方は仕方ない、むしろ上手く乗りました。
コース取りには文句ありません。ただし1つだけ、惜しいと感じたことがあります。
このコース取り、この乗り方で秋華賞を勝つためには、あとほんの少しだけ早めの仕掛けが必須でした。勝ち馬に内側を行かれて、3着馬には前の数頭の外側に居られたために行き場所を失ってしまい、さらに外へと持ち出さなくてはなりませんでした。
“動き出しが僅かに遅れた”これがヌーヴォレコルトの最大の敗因ではないでしょうか。
それでも2着にこれたのはさすがで、樫の女王にふさわしい強さを見せたレースでした。

今年の秋華賞を制したのは3番人気ショウナンパンドラ
1番人気馬ヌーヴォレコルトの前の位置でレースを進められたこと、そして道中は周りに馬がいなかったため精神的・身体的な負担がなく伸び伸びとした競馬ができたことが好結果につながったのでしょう。ゆったりと落ち着いて走る姿が印象的でした。
内々の経済コースを進み、直線ヌーヴォレコルトの猛追をクビ差しのぎ見事G1勝利。
勝因はやはり鞍上・浜中騎手の上手いコース取りでしょう。
勝ったショウナンパンドラと2着ヌーヴォレコルトはあまり変わらないポジション。最後にクビ差という僅かな差が出たのは通ったところの違い、それだけです。
思い返すと、実は道中の位置取りで勝負は決まっていたのかも知れませんね。そう、実はスタートの時の僅かな差が、そのままゴールまで影響したのでしょう。

圧倒的な人気を誇るヌーヴォレコルトと互角の能力を見せてそれを負かし秋華賞馬となったショウナンパンドラ。これからも世代を代表する1頭として活躍を期待します。
1番人気馬として恥ずかしくないレースをしなければならない岩田騎手の責任感や重圧、その人気馬を負かすために勝負に出た浜中騎手の意気、それぞれの想いが伝わる良い戦いだったと思います。

|

« 10月25・26日の注目馬情報 | トップページ | 11月1・2日の注目馬情報 »

レース回顧」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1466872/57754733

この記事へのトラックバック一覧です: クビ差敗れるも強さ見せたヌーヴォレコルト:

« 10月25・26日の注目馬情報 | トップページ | 11月1・2日の注目馬情報 »