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2014年8月20日 (水)

独特の馬場を読みきった田辺騎手の状況判断

先週の新潟メインはサマーマイルシリーズ2戦目のGⅢ・第49回関屋記念。現在の場所に移る前は、関屋浜という海水浴場があるように海が目の前にあるこの関屋に新潟競馬場がありました。日本競馬の歴史を感じさせる重賞の1つです。
その関屋記念の今年の優勝馬は4番人気クラレント
この日はメインレースでようやく馬場が稍重に回復したものの、それまで当日の芝レースはほとんど重の状態でした。しかし日本一水はけが良いと言われる新潟競馬場は他の競馬場とは違いボコボコになりづらく、ノメったりすることもあまり多くありません。稍重であれば他場での良の状態に近いため、道悪を気にする馬でもそれほど心配しなくてもよいです。とはいえ追い込み馬にとっては、直線が長いからといってあまりに後方からのんびりと構えていては前が止まらずに焦ることになり、やはりいつもどおりの競馬というわけにはいきません。稍重という言葉通りに乗っては駄目、そして全くの良のつもりでも駄目と、騎手が馬の脚質をふまえてどうやって乗るかが鍵となるレースでした。
テン乗りだったクラレントの鞍上・田辺騎手は当日のレースで騎乗した馬場の感覚をもとに状態の良いところを選びながら走らせ、枠番も外側の7枠だったため無理に内に入れようとはせず、中団のやや前目で流れに乗るレース運びをしていました。こういう状況判断の良さはじつに頼もしいですね。また1番人気ダノンシャークがすぐ前にいて目標となってくれたことも勝因の1つでしょう。ともに実力・実績のある両馬の叩き合いは見応えがあり、最後は僅かな決め手の差が勝敗を決しました。

2着に敗れたダノンシャークも強さを示しました。レースは3番手につけ理想的な流れで進み、直線に向いても手応えは十分すぎるほど。鞍上の内田騎手は追い出すのをぎりぎりまで我慢して仕掛けましたが、スパッと切れる脚は見られずじわじわと伸びる感じで、あっさりとクラレントにかわされてしまいました。これは馬場との相性も影響したでしょうし、58キロもの斤量を背負っていたことを考えると立派な走りだと思います。
2番人気に支持されながら12着に大敗したマジェスティハーツの敗因としては、新潟競馬場の馬場の硬さが合わなかったと考えられます。ここは良馬場に近い稍重と先ほど書きましたが、合わない馬にとっては緩く感じて伸びを欠いてしまうのでしょう。
3番人気エキストラエンドはスタートで出負けし、道中は終始最後方を追走する形。直線は良い脚で伸びてきていますが前半のロスが響いて9着に敗れました。流れに乗れていたらと思わせる内容だったので、つくづくスタートが勿体無いと思いました。
例年なら猛暑でカラカラの馬場であることが多く、速いタイムが出やすいレースですが、キレキレの脚を武器とする馬が勝つだけでなく、天候やメンバーの相手関係によって結果が変わってくるからこそ競馬は面白いものです。

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