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2014年8月27日 (水)

2頭の一騎打ちに痺れた札幌記念

第50回札幌記念が行われた先週、札幌競馬場には4万6千人もの観衆が押し寄せました。その多くのお目当てはおそらくゴールドシップハープスター。出走してくれば必ず最上位の人気を得るスターホース2頭のGⅠを制した迫力ある走りを期待し、実際に目の前で観てみたいと考えたのではないでしょうか。
この2頭ともに今回の札幌記念は今年最大の目標である凱旋門賞に向けての前哨戦でもあり、厩舎関係者にとっては非常に重要なレースです。手綱を握る騎手の立場からしても、これまでの実績や人気、この先のレースのことを考えると恥ずかしい競馬はできないのでどんな乗り方をするのかとても楽しみにしていました。
結果はハープスター1着、ゴールドシップ2着と他馬に差をつけてのワンツーフィニッシュ。
ハープスターは毎回後方からレースを進める馬だけに、札幌競馬場の直線はいかにも短いと思われるので川田騎手がどうやって乗るのか注視していましたが、3コーナーあたりから馬を動かしていき直線に向くときにはほぼ先頭に立つ勢いで、その思い切りの良い騎乗には爽快感を覚えました。
以前、小回りの福島での乗り方として、他の騎手が早仕掛けになりやすい中、現役時代の僕は意識して仕掛けをワンテンポ遅らせていたと書いたことがあります。小回りでも何でもゴールまでの距離は同じなのだから、そこをしっかり計算して脚の使いどころを考えれば直線が短くてもゴールできっちり差し切ることができる。では今回の川田騎手は早仕掛けだったかというとそれは違います。札幌も小回りですが、やはりオープン馬ばかりの重賞、それもGⅠ馬も多く集うこのレースでは前を行く馬も力があるので、なかなかタレてくれずそのまま前残りになってしまうことになり、いくらハープスターとはいえ、いつものように乗っていては間に合いません。普段よりも早く上がっていって、脚が止まる恐れはなかったのか?なかったでしょうね。直線を向くまでに先頭に立ってしまえば押し切れる、それだけの力はあると信じて疑わない乗り方でした。
ただ、報道でもある様に、良い時のデキでは無かったそうなので、それでいてこのパフォーマンスですから、凱旋門賞が本当に楽しみですね。
1番人気のゴールドシップはハープスターよりも後方の位置でレースを進め、ハープスターが仕掛けたときに同時にゴーサインを出してぴったりとマーク、鞍上・横山典騎手の絶対に離れないという意気を感じました。3~4コーナーではハープスターの外を回り直線に向いたときもすぐ後ろにつけていて、ここから2頭は他馬を引き離すマッチレースになりました。この一騎打ちには痺れましたね。
この2頭の凄いところは、3コーナーから外を上がっていくときの脚。
外を回るということは、相応のスピードがないと内にいる馬を抜いていけないわけですが、まるで内にいる他馬が止まっているかのような感覚は、実際にはかなり凄い脚を使っているのがわかります。あの脚こそが超一流馬の証。
2頭ともに凱旋門賞への不安なし。秋に向けて良いレースが出来たと思います。

上位2頭以外に注目したトウケイヘイローはいつもどおり逃げに徹し、自分のレースは出来ましたが少々ペースが速かったのではないでしょうか。この馬の逃げは、ピッチ良くスローに落とさない逃げ方が得意ですが、今回は前半1000m通過が58秒台でしかもスタートから少し力んで走っているように見えました。思いのほかスタミナを奪われてしまいました。
3着には実績馬ホエールキャプチャ
中団インで脚をため、直線はじわじわと伸びてきました。さすが地力が高く、GⅠホースの意地を見せてくれました。鞍上からすれば今回のレースに限り、3着というのは大健闘です。
まともに競馬をしたらまず敵わないであろう上位2頭、だとすれば狙うは3着。ほとんどの騎手が3着に入れば勝ちに等しいと考えていたのでは。関係者も納得の結果で、蛯名騎手も負けて悔しいという気持ちはそれほど大きくないように思います。

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