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2014年7月

2014年7月30日 (水)

ローマンレジェンドを復活に導いた陣営の熱い思い

函館から始まる北海道シリーズも舞台を札幌へと移しました。この時季の北海道は競馬開催の他、仔馬のセリなどで多くの騎手・厩務員・調教師に馬主と多くの関係者が行き来し、僕の周りの人々もとても忙しく動き回っています。そんな彼らを見て大変だと思う反面、セリの活気や仔馬を見て思い浮かべる将来への期待などによる高揚感、そして騎手時代に堪能した北海道の美味が脳裏に浮かび、少し羨ましくもあります。
さて先週の札幌メインレース第19回エルムステークスは、2年前のこのレースを制したローマンレジェンドが1年7ヶ月ぶりの勝利を挙げ、重賞馬の実力を見せつけました。
2011年末~2012年にかけて6連勝を果たし勢いに乗ると、その年の暮れの東京大賞典を制しGⅠ馬となりました。さらなる活躍が期待された昨年も堅実に走り続けましたが、昨年末のレースで骨折が判明し、軽度のものではあるものの陣営は思い切って長期休養を選択。昨年は馬がレースに集中せず走るのをやめてしまったり、どうも気持ちが入っていなかったそうなので、身体だけでなく心のリフレッシュという意味でもこの数ヶ月間の休養がローマンレジェンドにとってはプラスになったようです。レース前も、鞍上の岩田騎手が2週にわたり追い切りに乗るため駆けつけたり、復帰戦となるこのレースで何としても良い結果が出せるようにとの陣営の熱い思いが伝わってきていました。
札幌競馬場は前日からの降雨でダートコースは不良、そのため高速馬場となりました。
ローマンレジェンドはハイペースの中を3番手で追走、そのまま直線に入り前を行くクリノスターオーに馬体をあわせ叩き合い、アタマ差だけ出たところでゴール。
これだけ積極的なレースをして勝つのだから、やはり心身ともに状態が良いのでしょう。
陣営の決断が好結果を生みましたね。
惜しくも敗れたクリノスターオーも先行しての2着は立派。ローマンレジェンドの前の位置でレースを進めて、なおゴール前で3着以下を5馬身離していることからも、やはり重賞を勝っているだけある馬だと実感させられました。
今回のようにダートコースで時計の速い馬場は、前を行く馬が簡単にはバテず“行った行った”の展開になりやすく、スタートが良い、あるいはスピードのある馬に乗っていれば騎手はレースがしやすいのですが、それとは反対の(スタートがゆっくり・後方から行く)タイプの馬で出走するときは非常に苦しみます。レース前から展開や流れを予想し、どうしたら勝負になるかを必死に考えてはいますが、後方ままで終わってしまうかも知れないともとも感じています。勝ちに対する思いは十分持っているつもりですが、あまりにもこのような馬場が不向きな脚質の馬に騎乗する場合は、厳しい競馬を強いられるため、少し諦めの混じる気持ちでレースに向かうこともあります。
ただ、前残りの流れだからといって闇雲に先行しても良い結果につながるとは限らず、今回のレースのような馬場であのペースになると、本当に力のある馬でなければ残ることはできません。最終的に一騎打ちとなったローマンレジェンドとクリノスターオーは申し分のないスタートとスピード、そして力強い脚を最後まで使い、力上位であるところを示してくれました。これからもダート重賞での対戦が見られるでしょうが、お互いがベストを尽くし今回のように見応えのあるレースとなることを願っています。

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2014年7月27日 (日)

8月2・3日の注目馬情報

注目ランクMM
中内田 厩舎
アルティメイタム
※札幌3-8R・3歳上500万下・芝2600mに出走予定

休み明け緒戦が6着、叩いた上積みを見込んだ前走が4着と、期待しているわりに良化はスローだが、厩舎サイドは『勝って菊花賞出走』とトーンダウンしていない。「2600m戦にこだわり調整して来ました。休み明け3戦目の今回こそ決めたいですね」との事。

注目ランクB
田島俊 厩舎
マンゴジェリー
※新潟1-5R・2歳新馬・芝1400mに出走予定

エスポジート騎乗でデビューする予定だが、実は、中間は戸崎が付きっ切りで稽古を付けており、かなりの素質を感じているらしい。今回は別馬の依頼を断りきれなかったのだが、「手放したくない」と近しい関係者に漏らしていたとのこと。どんな走りをするか、楽しみに見ておきたい。

注目ランクMM
中内田 厩舎
ダンシングワンダー
※新潟2-6R・2歳新馬牝・芝1400mに出走予定

陣営がかなり期待している馬らしく、以前から高い評価を聞いていたのだが、西のブレーンからの報告によれば、入厩してからグングン良くなっており、大物感もあるそうだ。「なかなかの素材です。コレは来週楽しみですよ」と調教師も期待していたとのこと。なお、鞍上は杉原を予定しているそうだ。

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2014年7月23日 (水)

仕掛けどころの難しい局面を強気で攻めたベテラン

七夕賞に続くサマー2000シリーズの第2戦、第50回函館記念が行われました。
優勝したのは単勝2番人気ラヴイズブーシェ
スタートがあまり良くなかったためか中団からレースを進めていましたが、向正面あたりで外に出すと3コーナー過ぎから一気にまくっていき、直線入り口では先頭の馬に並びかけるほどの勢いで、それからも脚いろは衰えず手応え十分に、しっかりと伸びてゴールを駆け抜けました。とても鮮やかな勝利でした。
じつは競馬において“まくり”は、なかなか決められないものなのです。
追い込み馬は「ゴール板を目標として逆算し自分の馬の脚をどこで使う(スパートする)か」を考えて騎乗しますが、まくりは「早めに上がっていき直線では先頭または先頭に近い位置までつけて直線は力で押し切ってしまう」走り方なので、騎手にとっては仕掛けどころが非常に難しくなります。後ろから他馬を抜いていく追い込み馬と違い、まくりをすると一度追い抜いた馬に抜き返されるおそれもあり、どこでスパートをかけるかは流れを読む騎手の判断に任せるしかありません。
鞍上の古川騎手はこれまでに何度もラブイズブーシェに乗り、この馬の持ち味や脚の使い方を把握していたのでしょう。自信をもって騎乗していましたね。勝因は彼の強気の攻めだったと言っても過言ではありません。普段GⅠレースなどで脚光を浴びるタイプの騎手ではありませんが、この古川騎手のように確かな腕を持つベテランが活躍するのはとても嬉しいことです。これからも彼らしい大胆で繊細な手綱さばきを多くのファンに見せてほしいと思います。
2着にはトップハンデ58キロを背負ったダークシャドウが入りました。
重賞2勝、GⅠレースでも上位にこれる力を誇ったこの馬も近走成績がそれほど目立つものではないせいか今回は8番人気に甘んじてしまいましたが、休み明けの前走で3着に好走しているように調子は良く、7歳になった現在も全く衰えが感じられません。もともと実力・実績ともに他の出走メンバーを上回る馬、その力と意地が勝ち馬に3/4馬身差という好走に現れていました。
もともと直線の長いコースでこそ決め手が生きるタイプ。それなのに函館の小回りコースでこれだけのパフォーマンスを見せてくれるのだからさすがというほかありません。
1番人気ながら10着に敗れたグランデッツァ
スタート後は逃げ馬を見る形で2番手を追走、人気を背負っている馬ならあの位置で競馬をするのは理想的だと思いますが、意外と緩みのない流れになったため好位のポジションが仇となってしまい末脚をなくした感じでした。これは騎手としても仕方のないことで、レースで良いところを取りにいき、流れが速くなったからといって急に下げることなどできないし、後ろから行ったときも、スローペースだからと中途半端なところから無理に上がっていくこともできません。馬に無理をさせるよりも、合わないと知りつつもそのペースで馬のリズムを崩さないよう進めていくほうが消耗が少ないからです。
流れというものはメンバーの顔ぶれからある程度は予想できますが、全く違う展開になってしまうこともあります。思惑と違ったときに騎手ができることとしては、流れに逆らわず、できるだけ良い位置で馬の負担を最小限にとどめながら競馬を進めていくことくらいでしょうか。レースは生き物。そこで乗っている騎手は大変だなぁとつくづく思うレースでした。

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2014年7月20日 (日)

7月26・27日の注目馬情報

注目ランクMM
上原 厩舎
ダイワバリュー
※福島8-7R・3歳未勝利・芝1200mに出走予定
既走馬相手のデビュー戦でもイイ話が持ち上がり、一部では馬券も入っていたこの馬。4角では勝ち負けに加わる手応えだっただけに、直線で外から締められる形になったことが痛かった。それでも、初戦で厳しい競馬を経験できたことは収穫。叩き2戦目、さらに前進してくることだろう。
注目ランクMM
中川 厩舎
ゴールドアクター
※札幌1-10R・北辰特別・芝2000mに出走予定
俗に言う“走っても人気にならない馬”の典型例だが、未勝利時代からイイ話を何度もお伝えしているように、厩舎サイド並びに周辺関係者の評価はかなり高い。早めに札幌に入厩して乗り込まれており、休み明けでもイキナリからの態勢。「札幌の馬場も合いそうですよ」と、初の舞台でも楽しみが勝る様子の陣営。
注目ランクMM
梅田智 厩舎
アドマイヤリバティ
※中京7-1R・2歳未勝利・ダ1200mに出走予定
初戦は5着に終わったが、スタートで出負けして馬がバカつくシーンがありながら、終いだけで来た結果。素質の片鱗は見せていた。この中間はゲート練習をしているとのことで、五分に出れば一変していいだろう。「今回走らなキツイで」とは担当の言葉。鞍上は前走と同じく小牧の予定、ガラリに期待。

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2014年7月16日 (水)

1・2着とも鞍上の好騎乗が光った七夕賞

サマー2000シリーズ初戦の第50回七夕賞が先週、福島競馬場で行われました。
1番手に挙げた2番人気ラブリーデイは6着。良の発表ではあるものの少し湿り気のある馬場で57キロという負担重量が最後に響いたのでしょう。「理想的な競馬はできた」との鞍上・川田騎手のレース後コメントどおり仕掛けどころまでは思った通りのレース運びができていたと思いますが、伸びませんでした。
2番手は連覇を狙ったマイネルラクリマ、これもレースはスムーズに進められたと思います。直線でもこの馬なりに伸びていますが、やはりラブリーデイと同様、トップハンデ58キロのキツイ斤量が馬にとってかなり負担が大きかったようで、本当に重くて辛そうだと感じさせる走り方をしていました。今回の敗戦は仕方のないことと思いましたが、それでも3着に入るのだから力は十分に見せてくれました。
上記2頭以外に狙いをつけていたのは優勝馬メイショウナルトと2着馬ニューダイナスティでした。
メイショウナルトの近走は4戦連続2ケタ着順という、それまでの実績や走りからは納得のいかない成績でしたが、これはレース途中でやめてしまうことが多いのが理由。気難しい馬のようですね。鞍上の田辺騎手はそうした性格やクセを受け止め、馬の気持ちを最優先に考えた結果としてこのレースで逃げを選択したのでしょう。
逃げることで自分のペースを作れるので、馬がストレス無く伸び伸びと走ることができます。昨年の小倉記念を制しているようにもともとの能力は高い馬なので、競馬に対して前向きな気持ちにさえなれれば、これくらいは走って当然といえます。初コンビではありますが、田辺騎手がうまく合わせたのか相性が良かったのか、馬の悪いところを出さずに良い部分をしっかりと出して上手く導きました。
騎手は初めて騎乗依頼があった馬に関して、以前乗ったことがある騎手に直接聞きにいったり調教師の指示を受けたり、あるいは自ら過去のレース映像を観てどんなクセをもつか、どんな走りをするのか長所・短所を自分なりに把握したり。どうやって乗ったらこの馬にとって良い走りをさせてあげられるかを必死になって考えます。
ただ、思った通りのレース運びができたとしても、ペースや相手の出方次第で勝ちきるまではできないことが多いです。それを今回の田辺騎手はやってのけました。よく考え、自分の感性を信じ、大事に乗ったのが大成功。見事な騎乗だったと思います。
2着ニューダイナスティは中団インの位置でコースを無駄なく追走。
デビューから20年以上のベテラン、吉田豊騎手が上手く騎乗しました。切れる脚というタイプではないのですが、代わりにしぶとく良い脚を使えることを利用し早めに動かしていったのが好走に大きく影響しています。
今年の七夕賞は1・2着馬ともに、鞍上の好騎乗が光りました。

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2014年7月13日 (日)

7月19・20日の注目馬情報

注目ランクMM
笹田 厩舎
エアカページ
※函館5-6R・3歳未勝利・芝2000mに出走予定
誰もが知る優秀な牝系に生まれたこの馬。当然、厩舎の期待も大きかったが、トレセンに入厩しながらも体調が整わず放牧に出るなどして、ここまでデビューが遅れてしまった。4月下旬にゲート試験をパス、その後函館に移動して入念に乗り込んで来た。ココに来て調教のピッチが上がってきて、何とか態勢は整った模様。経験馬相手に芝の2000mと条件は楽ではないが、先々も含めてその走りに注目して欲しい。
注目ランクB
中内田 厩舎
ドニカナルボーイ
※中京5-12R・3歳上500万下・ダ1400mに出走予定
前走は押せ押せで使っていた影響もあって出遅れてしまったことが痛恨。それでも3着に来るのだから、このクラスでの力量上位は明らかである。この中間は放牧に出してリフレッシュできており、2週前に帰厩してからも順調そのもの、「来週には態勢が整うはず」と担当も自信を持っているとのこと。鉄砲実績もあり、コレはイキナリから期待。
注目ランクB
国枝 厩舎
アペルトゥーラ
※福島6-7R・3歳未勝利・芝1800mに出走予定
ここ2走が本当に惜しい内容。「良馬場なら勝っていた」と、鞍上も悔しそうに話していたそうだ。一時の不振は完全に脱した感があり、もう未勝利脱出は目前。血統背景から福島コースは向いていると見る。今度こそ決めてくれるだろう。

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2014年7月 9日 (水)

福島芝1800m特有の難しさと松岡騎手の好騎乗

先週から夏の福島競馬が開幕。独特の雰囲気が楽しいローカルシーズンがやってきました。
日曜日メインは第63回ラジオNIKKEI賞でした。
前週までは直線が長く広々とした東京競馬場で騎乗していた騎手たちも、小回りで直線も短い福島競馬では乗り方をガラッと変えてきます。梅雨時とはいえ芝の生長が早く馬場状態が良好のこの時季はよほどの悪天候で良ければスピード優先の競馬となり、あまり後ろでのんびり進んだり、外々を回るようなレース運びをしていては勝つことが難しくなります。広い競馬場であれば動きやすい位置を取りにいくのも難しいことではなく、また最後の直線が長いと、良い脚を持っていれば差し切りもでき、少々のロスやミスがあったとしても取り戻せる可能性は決して低くはありません。しかし福島では僅かなミスが命取り。
レースの流れにもよりますが、この競馬場における理想的なポジションとしてやはり好位の内側。ここをいかにして取るかが勝利の鍵です。
ただしこれには、枠番というものが大きく影響します。
優勝したウインマーレライは16頭立ての真ん中あたり、9番枠からのスタートから押して好位につけ、1コーナーではすでにインに潜り込んでいました。この松岡騎手の動きはじつに見事で、ぜひとも彼の位置取りをもう1度映像で見ていただきたいほどですが、枠番がさらに外であったら例え高い騎乗技術があってもあれほど上手く入れたかどうかはわかりません。
枠が外になればなるほどスタートは前へと出していかなければならなく、そして理想的なポジションにつけたら何としてもそこで抑えるわけです。自動車の運転に例えると、アクセルをふかし少し進んで流れに乗ったところでブレーキをかけるということ。こうして機械に例えればとても容易いことのようですが、感情や個々の能力の違いがある競走馬を思い通りに動かすのは簡単ではありません。競走馬に「行け」のサインを出したら(そのように幼い頃より調教されているわけですから)馬はその気になり、性格にもよりますが抑えても折り合いがつかなくなります。だから枠が外になってしまうと、せっかく無理に行って好位につけたとしても馬がかかりっぱなしで消耗し、その後は全くレースにならない状態になることも少なくありません。
福島芝1800mコースには、騎手にとって難しいところがまだあります。スタート地点から1コーナーまでの距離が短く、スタートしてすぐにコーナーにかかるのでなかなかスムーズに流れに乗れません。それを松岡騎手はいとも簡単にやってのけました。期待の若手騎手だった彼も今は頼れるベテランジョッキーに成長。今回の勝利は、これまでに福島競馬で得た経験を優れた感性と騎乗技術で生かしてくれた松岡騎手なくしてはなかったのではないでしょうか。
本命馬クラリティシチーはスタート直後に他馬と接触、後方からのレースになってしまいました。勝ち馬とはまるで正反対のレース運びになってしまい、直線外から勢いよく追い込んできたものの2着まで。ただこれだけ後手を踏みながら2着に迫るのだから、負けて強しの内容でした。スムーズな競馬さえできれば次走でも十分に勝ち負けできる馬でしょう。

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2014年7月 6日 (日)

7月12・13日の注目馬情報

注目ランクMM
加用 厩舎
フェイブルネージュ
※中京3-12R・3歳上500万下牝・芝1600mに出走予定
かつては乗り役が「コレでクラシックを!」とまで期待していた素質馬。その後の成績が今ひとつなのだが、少なくとも前走は内で寄られて立て直す痛恨の不利があってのもの。まともならもっと上に来ていた競馬であり、まだ見限れないだろう。優先権がないため、出走できるかどうかがまずは焦点だが、出られるようなら勝ち負けしても不思議ない。
注目ランクMM
大竹 厩舎
プラチナブロンド
※函館3-3R・3歳未勝利・芝1200mに出走予定
2戦目の前走は鞍上にウィリアムズ騎手を配したが、前半からムキになって抑えが利かず、強引に押し切ろうとするも最後はバテてしまう、というお粗末なレース内容で惨敗。ただ、「ゲートで口を切っていた」との話もあり、ある意味で納得の敗戦とも捉えられる。その後一息入れて立て直し、放牧先から直接函館に入厩。一週前の追い切りでは良い動きを見せて仕上がり良好。距離短縮、滞在競馬が共に良い方向に出そうで、巻き返しが期待される。
注目ランクMM
国枝 厩舎
アンブリッジローズ
※福島3-8R・3歳上500万下・芝2000mに出走予定
7番人気だった2走前にヤリ話が持ち上がったこの馬。ゴール前で挟まれる痛恨の不利があり、惜しくも3着に終わったものの、本社情報の万券的中に貢献してくれた。続く次走は位置取りが悪すぎたための敗戦で、レース後は鞍上も平謝りだったとのこと。その後は放牧に出してリフレッシュ。態勢は整っているとの話なら、イキナリ巻き返してくる可能性はある。

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2014年7月 2日 (水)

徹底した姿勢で馬を理解して勝った横山典騎手

先週は阪神競馬場で春のGⅠシーズンを締めくくるレース、第55回宝塚記念が行われました。ファン投票1位に選出されレースでも単勝1番人気の支持を受けたゴールドシップが史上初の宝塚記念連覇を果たし、見事ファンの期待に応えてくれました。
勝つときは並外れた強さで競馬ファンをあっといわせるような走りを見せますが、負けるときは連にも絡まず惜敗でもない、いわゆる凡走をしてしまう馬。その要因は主に精神的なもので、気持ち次第でまるで別馬のように違ってしまいます。どのように騎乗すればゴールドシップをレースに集中させられるか、馬の走る気を削がずにゴールまで導いてあげられるかが、鞍上にとっての最重要課題となります。
今回コンビを組んだのは今年のダービージョッキー・横山典騎手。これまで何度も彼の素晴らしい騎乗を取りあげ、その高い技術やレースに対する鋭い感性は今さら疑いようがありません。当然今回も彼の腕を信じてゴールドシップを有力視していました。
レースの3週前より追い切りの日には栗東に駆けつけ、自ら調教をつけていたそうですが、大レースに向けて馬と騎手の所属が東西に分かれている場合、最終追い切りで騎手が馬の所属先へ向かうのはよくあることですが、3週続けて乗りに行くというのはほとんど聞いたことがありません。馬の力をレースで引き出すために、馬の性格を把握するために、騎手というのは実際に跨って背中から伝わってくるものから自分なりの答えを出します。横山典騎手のゴールドシップを理解したい気持ちもそれだけ強かったのでしょう。
3度乗って掴んだのは、馬の気分を損ねず走りの邪魔をせずという騎手にとっては基本中の基本である意識だったと思います。とにかくゴールドシップが気持ち良く走れるよう導いてあげることだけを考えて騎乗していました。だからレースでも、スタート後1コーナーにかかるまでのホームストレッチで他馬がペースを落とし隊形が決まったにもかかわらずこの馬だけ前へ上がっていき、3~4番手のポジションに取りついていったのでしょう。
馬の気持ちに沿い、あえて抑えなかったのが今回の勝因の1つでしょう。
ただし、馬の思うがまま、好き勝手にさせていたわけではありません。
仕掛けどころでは息を抜きそうになると叱りつけ、馬の気持ちを逸らさない。好きに走りなさいという姿勢を馬に示しながら、しかし芯の部分は押さえしっかりと御しています。
今回の横山典騎手の騎乗は、馬の力に任せて楽勝したようで簡単だったと思われそうですが、実はとても難しく誰でもできるものではありません。しかもそのレースで人気実力ともにトップの馬に乗るのであれば精神的な負担も大きいのでなおさらです。
オーナーや調教師が、横山典騎手に依頼したいと考えるのがよくわかる素晴らしい騎乗だったと思います。
もう1頭、これはと思ったのが関東馬のホッコーブレイヴ
最近は末脚に磨きがかかり、重賞勝ちこそまだありませんがGⅠレースでも好走を見せ、充実の時期を迎えています。今回も十分に狙えるとふんでいました。
1枠を利してインをロスなく追走、直線も外には出さずとまるで言うことなしの展開で進められ、あとは自慢の末脚を繰り出して急襲する瞬間を待つだけとワクワクしつつ観ていましたが、抜け出す手前で窮屈になり前に出られず。脚を余して終わった感じです。
メリットもリスクも大きい内枠、それもレース展開に左右されやすい追い込み馬にとっては仕方ない結果でした。いつ重賞を勝ってもおかしくない力を持っているので次走でも期待します。

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