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2014年7月 9日 (水)

福島芝1800m特有の難しさと松岡騎手の好騎乗

先週から夏の福島競馬が開幕。独特の雰囲気が楽しいローカルシーズンがやってきました。
日曜日メインは第63回ラジオNIKKEI賞でした。
前週までは直線が長く広々とした東京競馬場で騎乗していた騎手たちも、小回りで直線も短い福島競馬では乗り方をガラッと変えてきます。梅雨時とはいえ芝の生長が早く馬場状態が良好のこの時季はよほどの悪天候で良ければスピード優先の競馬となり、あまり後ろでのんびり進んだり、外々を回るようなレース運びをしていては勝つことが難しくなります。広い競馬場であれば動きやすい位置を取りにいくのも難しいことではなく、また最後の直線が長いと、良い脚を持っていれば差し切りもでき、少々のロスやミスがあったとしても取り戻せる可能性は決して低くはありません。しかし福島では僅かなミスが命取り。
レースの流れにもよりますが、この競馬場における理想的なポジションとしてやはり好位の内側。ここをいかにして取るかが勝利の鍵です。
ただしこれには、枠番というものが大きく影響します。
優勝したウインマーレライは16頭立ての真ん中あたり、9番枠からのスタートから押して好位につけ、1コーナーではすでにインに潜り込んでいました。この松岡騎手の動きはじつに見事で、ぜひとも彼の位置取りをもう1度映像で見ていただきたいほどですが、枠番がさらに外であったら例え高い騎乗技術があってもあれほど上手く入れたかどうかはわかりません。
枠が外になればなるほどスタートは前へと出していかなければならなく、そして理想的なポジションにつけたら何としてもそこで抑えるわけです。自動車の運転に例えると、アクセルをふかし少し進んで流れに乗ったところでブレーキをかけるということ。こうして機械に例えればとても容易いことのようですが、感情や個々の能力の違いがある競走馬を思い通りに動かすのは簡単ではありません。競走馬に「行け」のサインを出したら(そのように幼い頃より調教されているわけですから)馬はその気になり、性格にもよりますが抑えても折り合いがつかなくなります。だから枠が外になってしまうと、せっかく無理に行って好位につけたとしても馬がかかりっぱなしで消耗し、その後は全くレースにならない状態になることも少なくありません。
福島芝1800mコースには、騎手にとって難しいところがまだあります。スタート地点から1コーナーまでの距離が短く、スタートしてすぐにコーナーにかかるのでなかなかスムーズに流れに乗れません。それを松岡騎手はいとも簡単にやってのけました。期待の若手騎手だった彼も今は頼れるベテランジョッキーに成長。今回の勝利は、これまでに福島競馬で得た経験を優れた感性と騎乗技術で生かしてくれた松岡騎手なくしてはなかったのではないでしょうか。
本命馬クラリティシチーはスタート直後に他馬と接触、後方からのレースになってしまいました。勝ち馬とはまるで正反対のレース運びになってしまい、直線外から勢いよく追い込んできたものの2着まで。ただこれだけ後手を踏みながら2着に迫るのだから、負けて強しの内容でした。スムーズな競馬さえできれば次走でも十分に勝ち負けできる馬でしょう。

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