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2014年6月25日 (水)

負けたままではいられない馬

先週日曜日、東京競馬場で3歳ダート重賞、第19回ユニコーンステークスが行われました。結果は単勝1.3倍の大本命馬アジアエクスプレスがよもやの12着に敗れる大波乱。
昨年暮れのGⅠ朝日杯FSを制し2歳王者として迎えたこの3歳春も世代トップレベルのメンバーの中で十分すぎる好走を続け、ダートレースも2歳デビュー戦から2戦2勝、いずれも圧勝の内容だったことから、ファンの多くはアジアエクスプレスが優勝、もしくは敗れたとしても連対は絶対に外さないと考えていたはずです。僕も最有力馬として挙げたこの馬がどんな勝ち方をするのかという点に注目していたので、見せ場なく敗れたことには驚きを隠せませんでした。敗因はどこにあったのでしょう。
2歳時に経験したダート戦は2戦とも何のアクシデントもなくスムーズなレース運びで楽勝しましたが、今回は中団の馬群の内側でプレッシャーを受けながらの競馬となり、直線に向いても周囲を囲まれてしまって外へ出すことができませんでした。全く力を出すことができない展開に馬もショックを受けたのではないでしょうか。
仕掛けどころで鞍上の戸崎騎手の手元を見ていましたが、彼が押してもアジアエクスプレスは行く気を見せず、レースの途中ですでに馬のやる気と手応えは失われてしまったようでした。これは精神的な問題で、1回このような走りをしてしまうと馬がラクすることを覚えてしまい、以前の調子や集中力を取り戻すまでには時間がかかります。もしかしたら次走にむけての調教では(ブリンカーやチークピーシズ等の)補助具をつけて行われるかもしれません。
負けたままではいられない馬。今回のレース結果は度外視し、次走で本来の走りを見せてくれることを望む人は多いと思いますが、僕もその中の1人です。

優勝したのは3番人気レッドアルヴィス
今回のように、とても敵わないと思わされてしまうほど強力な1番人気馬がいる場合、勝利に向けての努力や意識は捨てていなくとも自分の馬がせめて2・3着に入ることができれば上等と思って騎乗することも少なくありません。レッドアルヴィスの手綱をとった蛯名騎手も、まさかアジアエクスプレスに勝てるとは考えていなかったのではないでしょうか。
これは決して馬の能力が足りないと思っているわけではなく、1番人気馬の実績があまりにも飛び抜けているために、レースに騎乗する騎手全体にそういう空気が流れているのです。
今回は他馬を気にせず、いかに円滑なレース運びをするか、自分らしい走りを引き出してあげられるかという点に注意し騎乗した蛯名騎手と、鞍上のリードに力強い走りで応えたレッドアルヴィス、両者のファインプレイがもたらした勝利でしょう。それぞれが自分の仕事をし、力を発揮したことが好結果につながりました。

穴馬として注目していた6番人気アンズチャンは、最後方からレースを進め、直線は大外から伸びてきたものの結果は4着。大逃げや最後方からの追い込みなど、極端なレースをするタイプの馬は流れが向かなければなかなか勝ちきることができませんが、その代わりハマったときの鮮やかな勝ちっぷりはじつに見事ですよね。それが魅力でもあります。
アンズチャンも持ち味である末脚はしっかりと出し見どころは十分、次も期待しましょう。

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