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2014年6月 4日 (水)

横山典騎手の機転と脚質を熟知して生かしきった騎乗技術

ダービーに始まりダービーに終わる。その意識はだいぶ薄れたものの、ある年齢以上の者にとっては依然としてホースマン最高の栄誉であるレースが今年もやってきました。
第81回日本ダービー優勝馬は、3番人気ワンアンドオンリー。皐月賞馬イスラボニータとの叩き合いを制し3歳馬の頂点に立ちました。
ワンアンドオンリーはあまり行き脚がつかないタイプでこれまで後方からのレースを続けてきましたが今回はスタートが良く、鞍上の横山典騎手も好位のポジションを取りにいくために脚の勢いに乗って前へ前へと出していきました。出走メンバーを見ると明らかに逃げ馬が不在、さらに今の府中は馬場状態が良く、少々無理をして行ったとしても止まらないと考えて横山典騎手は好位を取りにいったのでしょう。GⅠレース、それも日本ダービーで乗り方を変えてくるのはかなり勇気が要ることで、それをやってのけたのは流石としか言いようがありません。スローペースのため少しかかり気味で、気力・体力の消耗が心配されましたが何とかなだめて直線まで我慢させました。前にイスラボニータがいて目標にできたことも彼には乗りやすかったのでは。
そのイスラボニータは、逃げたトーセンスターダムが直線で内ラチに当たり早々と後退したため押し出される形で先頭になってしまいました。鞍上・蛯名騎手が追い出しのタイミングを計りながら限界まで耐えていたのですが、それを見た横山典騎手は先に仕掛け、イスラボニータと馬体を合わせました。これは、前にいる蛯名騎手が先に追い出してしまうと自分の馬との間隔が開き、その後に追い出してももう遅い(届かない)と判断したからだと思います。結果、これが大正解。
馬体を合わせての追い比べは決め手の差でワンアンドオンリーに軍配が上がりました。道中かかり気味だったにもかかわらず全く衰えない伸び脚、一歩も引かない勝負根性を持つワンアンドオンリー、そしてその脚質を熟知し存分に生かした横山典騎手の騎乗技術。ダービー馬&ダービージョッキーの名にふさわしいレースぶりでした。
本当に、ここぞというときの横山典騎手の騎乗は秀逸ですね。魅せてくれました。

1番人気イスラボニータは惜しくも2着に敗れましたが、蛯名騎手の乗り方は完璧だったと思います。メンバー構成や馬場状態から流れを読んで2・3番手のレース。本命馬としては理想的なポジションを取り、これで負けたのなら諦めなければなりません。
あえて敗因を挙げるとすれば、逃げたエキマエの競走中止と2番手トーセンスターダムの直線での後退により、先頭に立たざるを得ない状況に置かれてしまったことでしょうか。絶好の目標となってしまったことは予想外。ただワンアンドオンリーもいくら内枠が有利とはいえ前へ出していったために楽々と追走できたわけではなく、外枠から好位に上がっていったイスラボニータと同じくらい消耗はあり、純粋に力と力の勝負だったと思います。
フェノーメノの惜敗もあり、今年こそはと蛯名騎手のダービー制覇を期待していたのですが、これほどの騎手であってもなかなか勝たせてもらえないのがダービーなのでしょうか。
横山典騎手の時もそうでしたが、勝ってほしいと心から願う騎手の1人です。彼ならいずれ勝てると信じています。

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