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2014年6月12日 (木)

長年一線で活躍するベテランならではの手綱さばき

春のマイル王決定戦、第64回安田記念が東京競馬場で行われました。 圧倒的1番人気に応えジャスタウェイが優勝。主戦の福永騎手が騎乗停止のため急遽騎乗が回ってきた柴田善騎手ですが、過去2年連続でGⅡ毎日王冠の手綱をとっており、この2度の騎乗経験で馬のクセや背中の感触は十分わかっていました。
GⅠレースで代打として声がかかるのはその騎手が関係者に信頼されている証 で、とても光栄なことです。ましてそれが昨年秋の天皇賞、ドバイデューティーフリーとGⅠレースを制し国際クラシフィケイション単独1位のジャスタウェイとあっては、騎手冥利につきます。もちろんここまでの馬に乗ると絶対に負けるわけにはいかないとの重圧も凄いでしょうが、それ以上に気持ちが奮い立ち、レース当日が楽しみで仕方がなかったはずです。実際、柴田善騎手も、レース前のインタビューでは不安など全く感じさせず、負けるわけがないでしょうと飄々とした感じで話していましたが、騎手生活30年の経験で培われた技術や騎乗センスは今さら疑いようもなく、その自信ある姿がとても頼もしく思いました。
レースでは中団につけ、そのまま直線へ。馬場状態が悪く不良発表のこの日は、いくら強い馬でも、脚をとられスピードに乗ることができず嫌気がさして走るのをやめてしまうような状態でしたが、ジャスタウェイは先に抜け出したグランプリボスとの差を1完歩ずつ確実に縮めていきました。最後の2完歩などは見ていて鳥肌が立つ脚で、あらためてこの馬の恐ろしいほどの強さを感じました。
柴田善騎手は直線に入ったところで少しでも状態が良い外側に出したかったのでしょうが、2着馬に内に封じ込められ少しヒヤッとするシーンがあったものの、最後まで馬の力を信じて追っていました。普通の馬であれば負けていた展開での勝利に、柴田善騎手はジャスタウェイの底力を強く実感したことでしょう。ジャスタウェイは今回だけでなく今年3月の中山記念でも福永騎手の騎乗停止を受けて乗り替わりを経験していますが、レースで戸惑う様子も見せずに快勝しています。気難しくない性格と安定した力は騎手にとって乗りやすいのだと思いますが、その時の鞍上、横山典騎手といい今回の柴田善騎手といい、やはり長年一線で活躍してきたベテランならではの手綱さばきには感心してしまいます。馬の力が圧倒的なので騎手は余計な動きや特別なことをしなくてもよく、彼らも特筆するほどの乗り方ではなかったのですが、いずれも乗り替わりで負けられないレース、そこで「普通に乗る」ことがどれほど難しいか…。重圧に負けず冷静な騎乗ができるのはさすがとしか言いようがありません。先週に続きベテランが良い仕事を見せてくれましたね。

他の有力馬たちは、馬場のみならず展開やコース取りなどなかなか思うようにレースができず、僕が個人的に注目していたワールドエースもその1頭で、馬場が最も良い大外枠からの競馬でしたが直線で伸びきれず5着どまり。パンパンの良馬場でスムーズな競馬なら変わると思うので、次走あらためて狙いたいと思っています。

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