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2014年5月14日 (水)

府中マイルを逃げ切ったミッキーアイルの才能

先週、東京競馬場で行われた第19回NHKマイルカップは圧倒的1番人気に支持されたミッキーアイルが逃げ切ってGⅠ制覇。逃げて逃げて未勝利戦から5連勝、重賞はこれで3連勝と3歳マイル戦ではもう敵がいないのではと思わせる強さを見せました。
広く直線が長い府中は小回りや直線の短い競馬場とは違って、メンバーの脚質や枠による不利を受けにくく追い込み馬にとっては自分のレースをやりやすい、また馬がそれぞれ持っている「自分の力」が正直に出てしまう競馬場です。息が入りづらく直線が長い府中の1600m戦で逃げ切り勝ちをおさめるのは容易ではありません。
この馬の最大の特長は、他馬とはスピードの絶対値が違うところでしょう。
逃げ馬というのはいかにして誰よりも早く先頭に立つか、そしてその後はちゃんと自分のペースに持ち込めるかがカギとなり、ミッキーアイルはまさにその点では文句なしです。スタートしてから先頭に立つまでがあっという間で、シュシュッとした動きと二の脚の良さが観ていて気持ちよくスタートセンスが抜群、逃げ馬としての才能に恵まれています。
鞍上の浜中騎手もじつに上手くペースを作りましたね。前半の800m、後半の800mともに46.6秒とゆるみない流れで進め、このペースではもちろん前に位置する馬には辛く、後方にいても追走に脚を使わされて脚が溜められません。追い込み馬もゴール前迫ってきてはいますが前を捕らえられませんでした。これは相手の馬も辛いが自分の馬にとってもギリギリのラインで、そこを押し通した浜中騎手の感性が素晴らしいし、耐えたミッキーアイルももちろん凄い。残り400mくらいからは後ろからやってくる馬に抜かされそうになりながら、本当によく凌いでいました。あそこまで迫られたら並みの逃げ馬ではつかまってしまうもの。着差以上に強い内容でした。この距離であれば古馬とも十分に渡り合えそうですね。
浜中騎手はレース後「直線は本当に長かった」と語ったように、常に追われる立場にいる逃げ馬に騎乗するのは精神的にとても疲れます。後ろにきている馬の気配を感じ激しい蹄音に怯えながら、いつまでも近づいてこないゴール板まで必死に追い続け、1着で通過した瞬間は喜びで気分が高揚するというよりも安堵で全身の力が抜けていきます。
ディープインパクト産駒で逃げ馬というのは、個性的で良いですね。

ミッキーアイルの対抗としては、2番人気ロサギガンティアを挙げました。
スタートで立ち遅れて最後方からのレースとなり、直線は大外からメンバー最速の上がり3ハロン33.2秒の脚で伸びてきたものの最後は脚いろが一緒になり4着まで。馬の良いところが目立つレースだっただけにスタートさえまともであればと惜しまれる1戦でした。
今回のNHKマイルカップは、2着に大穴17番人気のタガノブルグ、3着にも12番人気キングスオブザサンと1着馬以外は波乱の結果となりましたが、これは両馬ともが1枠に入ったこと、そしてそのまま内ラチ沿いのコースを進みロスなく立ち回れたことが大きく、枠順という運に加え両馬の鞍上、三浦騎手と蛯名騎手の手綱さばきが好走を呼び込んだ形になりました。そう考えると、やはり差し馬有利の展開で逃げ切ったミッキーアイルの強さを認識するレースでしたね。

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