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2014年4月30日 (水)

マジックタイムが最後の伸びを欠いた理由

春の中山開催を終えて舞台を府中に移した第1週目の先週、オークストライアル、第49回フローラステークスが行われました。
僕が1番手に挙げたのは単勝1番人気マジックタイム
中団で折り合い、直線勝負に賭ける乗り方をしたものの案外伸びず6着に敗退しました。レースは平均ペースで流れていたようですが、開幕週で芝がパンパンの時計が出やすい馬場状態。これだけ良い馬場の場合は流れにゆるみがなくなるため、騎手にとってはどこで馬に息を入れるかが鍵となります。軽い馬場のわりに、前に位置するとペース次第では苦しくなりがちで、馬場が良いからといってラクに騎乗できるわけではなく、騎手はむしろ判断の難しさに悩むことになります。
マジックタイムが最後に伸び切れなかった原因はハッキリとはわかりませんが、騎乗予定だった後藤騎手が前の10レースで落馬負傷したため急遽乗り替わりになった影響はもちろんあるでしょう。乗り替わったのは10レースを勝利しこのフローラSで騎乗馬がなかった杉原騎手で、たまたま以前この馬に跨り2勝している彼がいたことは関係者には不幸中の幸いですが、精神的にも技術的にも伸び盛りとはいえデビューから4年目の21歳。やはりまだまだ若く、咄嗟の出来事に対し心の準備ができなかったように見えました。馬のクセや特長は十分把握しているでしょうが、この時期の3歳馬それも重賞クラスの馬ならなおさら、毎日接していても戸惑うほどの成長を見せているはずで、前に騎乗したときとはまた違う感覚だったのではないでしょうか。
さらには今回の乗り替わりが重賞、それもクラシックの大舞台に直結するレースでの1番人気ということで場内の雰囲気や関係者の思いなど、普段のレースよりも背負うものが大きかったのも彼にはきつかったでしょうね。最後の伸びを欠いたのは、こうした僅かな硬さが馬に伝わってしまったからなのかなと思いました。杉原騎手がこの経験により得たものは大きく、きっとこれから先の騎手人生に役立ててくれるものと期待しています。

次に期待したマイネグレヴィルも8着に終わりました。自分の形に持ち込んで思い通りの逃げができたと思いますが、パワーを特長とするこの馬には今のスピード優先の馬場は少々分が悪かったということでしょうか。
2番人気に推されたイサベルはキャリアが1戦しかないため他馬との比較が難しく、それでもその1戦の勝ちっぷりと血統から十分に通用すると考えましたが、最後方からレースを進めると直線だけで差を詰めてきて7着。この走りを見る限り、差しきるほどの圧倒的な切れやパワーはまだ感じられず、今は成長にともない少しずつ力をつけていっているところだと思いました。
優勝したサングレアルはGⅠレース6勝の名牝ブエナビスタを姉に持つ超良血馬。
このレースが3戦目とそれほど経験は多くありませんが、直線で追い込んできたときは姉ブエナビスタを彷彿とさせる脚いろを見せました。レース展開はこの馬にとってベストとは言えないので、あの脚は展開に恵まれたものではなく元々持っている力が発揮されたのでしょう。管理する松田博厩舎は今年の牝馬クラシック戦線の主役、桜花賞馬ハープスターがいる上にサングレアルもオークスでのチャンスは十分と、厩舎スタッフはいっそう気合が入ることでしょう。420キロ弱の軽量という点が唯一の不安材料も体調が万全であれば問題ないので、あとは当日の馬の気配に注目したいと思います。

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