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2014年4月16日 (水)

1番強い馬に揺るがない精神力で乗った川田騎手

いよいよクラシック戦線がスタートしました。
先週は阪神競馬場で第74回桜花賞が行われ、単勝1.2倍の断然人気を背負ったハープスターが最後方の位置から17頭のごぼう抜きでまず1冠制覇。馬の力をまざまざと見せつけられるレースでした。
鞍上の川田騎手に対しては、見事な騎乗だったとしか言いようがありません。
最後方の位置、これはハープスターにとってはいつも通りのポジションなのですが、距離がそう長くないレースで、しかもGⅠの大舞台で最後方にいること自体がもう、騎手は平常心を保つことが難しい状況です。まして今回は、大逃げを打ったフクノドリームが他馬を離し縦長のレース展開を作り出しました。僕は現役時代、追い込みが好きで得意でもありましたが、差しきる自信はあるものの、あまりにも縦長の展開になってしまい先頭が見えなくなるほど離れてしまったときなどは本当に届くのか少し不安になることもありました。
差し有利の展開とわかっていながらもやはり緊張はしましたね。
今回の川田騎手は最後方から全く動かず、馬の力を微塵も疑っていないのがわかりました。
大レースでこういう落ち着いた騎乗ができるのは、もともとの性格もありますが、何よりこれまでの経験によるものが大きいと思います。騎手は強い馬に跨ることで成長することがとても多く、ただしそんな機会は騎手の誰もが得られるわけではありません。関係者からの信頼に応えられるよう本人が努力してきた成果です。
現時点で1番強い馬に、揺るがない精神力をもって臨む騎手。このようなレースをされては、他馬に跨る騎手たちにはなす術がありません。完勝です。

2着はレッドリヴェール
阪神JFを勝ったこの2歳女王は、ハープスターに土をつけたただ1頭の馬でもありますがスタートは後手を踏んだ形で、道中は後方3番手からのレースとなりました。
直線に向くと馬群を割り1回は先頭に立ったものの勝ち馬にゴール前わずかに差され2着。
結果的に展開が向いたこと、鞍上の戸崎騎手も無駄のない騎乗でレース内容は悪くありませんでしたが、それはともかく、この馬が自在性のあるタイプであることを再認識できました。頭が良く器用なため、馬場状態やレースのペースに応じてどんな位置取りもできて、最後は必ず脚を使える。こういう馬は大崩れがありません。ハープスターを負かし2歳女王なのだから当たり前ですが、はっきり言ってかなり強い馬だと思います。
次走のオークスでも人気になるでしょうが外せない1頭です。
ただ1つだけ心配なのが体重です。繊細な若い牝馬ゆえ反動が読めないところがあり、今回のレースでどれだけ疲労が残るか、食が細くなりはしないか、前走から余裕があった今回とは違い次は6週間後なのでどのような馬体で出走してくるか気になります。
これだけの力をもつ馬が体調万全であれば、オークスでも好走は間違いないでしょう。
期待したベルカントは10着敗退。
スピード上位の脚質なので1600mはどうかと思いましたが、前走で上手に溜めができて好位から抜け出すレースができたので、これならマイル戦でも上手く立ち回れるだろうと考えました。大本命のハープスターが間違いなく後ろからの競馬、したがって展開(ペース)にもよりますが穴をあけるなら前残りの馬と狙いを絞ったわけですが、レースでは何と、前走よりもずっと後ろ、後方2番手の位置を鞍上・武豊騎手は選びました。
この後方ポジションで溜めた場合、最後にどれだけ脚を使えるのか試すような騎乗に見えましたが、前走あれだけ上手くできたのに、なぜGⅠの大舞台でさらに冒険したのでしょう。
どう乗るかはスタートしてしまえば騎手に全て任せるしかありませんが「本番である桜花賞のために前走の試す走り」があったわけで、前走で敗れていればともかく、成功したことをあえて変える必要はなかったと思います。距離や脚質など跨ったものにしかわからない感覚があり、騎手それぞれに考えがあるので単発でいろいろ試すのはわかりますが、その機会はこの舞台ではないのでは、と思いました。

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