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2014年4月23日 (水)

混戦を制した蛯名騎手の巧みな騎乗

今年の牡馬クラシック戦線は混戦模様で、先週の第74回皐月賞も前の週に行われた1強状態の桜花賞とは違い、GⅠを勝つ力が十分にある馬が5~6頭もいました。
競馬場に駆けつけた多くの競馬ファンに見守られて、まず牡馬1冠を制したのは2番人気イスラボニータでした。勝因は鞍上・蛯名騎手の巧みな騎乗。
引き当てたのは2番枠で、これはロスなく立ち回れる枠番である反面、包まれたり揉まれたりするリスクを負うことにもなりますが、蛯名騎手はスタート後に中団につけると1~2コーナーを上手く回り、向正面に差し掛かってからは外側へと出していきました。前に1番人気馬トゥザワールドがいたため、この強敵の動きを視界に入れていつでも仕掛けられるようにあの位置につけたのではないでしょうか。
しかしレースリプレイを観てあらためて感じるのは「勝った馬は良いポジションにいるもの」だということですね。イスラボニータも前に6~7頭いましたが、壁になり不利を受けるほど接近する位置ではなくそこだけポッカリとスペースが空いた状態になっていて、おかげで馬がリラックスして走ることができました。内枠のリスクを全く負うことなくレースを進められたことが大きく、もちろんこればかりは騎手が望んで作れるわけではありません。ただ勝つときというのは何もかもが上手くいくもので、気づくと結果的にベストの展開になっています。運を味方につけ、チャンスを逃さず動いていった蛯名騎手。勝つべくして勝ったという印象を受けました。
馬の力も相当なもので、直線は叩き合いに持ち込み、最後は他馬を上回る決め手で1馬身1/4抜け出し快勝しました。初めての中山で全く戸惑う様子がなくこれほど安定した競馬ができたことは大きな自信につながり、慣れた府中での次走ではさらに落ち着いてレースに臨めるのではないでしょうか。

2着に入った1番人気馬トゥザワールドは17番枠の外枠でしたが、良いスタートを決めて好位につけるスムーズなレース運びでした。GⅠレースの1番人気馬があの位置取りでレースを進められるのであれば、関係者もファンも、誰が見ても文句なしといえる騎乗です。馬の強さは疑いようがなく、レースでも力は出し切れたと思うので、川田騎手は勝てなかったことは悔しいでしょうが仕方ないと納得するほかありません。ダービーでは彼がどう騎乗するのか、それが今から楽しみです。
3着に好走した8番人気馬ウインフルブルーム
絶対に逃げるという馬が他に見当たらないので、この馬がハナを切ると考えていました。そうなればマイペースに持ち込みやすくなり逃げ残りの可能性が高くなるとも思いました。
18番枠に入ったことについては、大外枠だと逃げるのが難しいのではないかと思う人も多いかもしれませんが、外からのプレッシャーがゼロなのでスタートさえ五分に出られれば意外に容易く先手が取れるのです。競ってくる相手がいないのであればなおさら楽々。
柴田大騎手の逃げを観ていたら17年前の皐月賞で騎乗したときの僕とサニーブライアンと重なり、いつの間にか「そのまま逃げ切ってくれ」と心からの声援を送っていました。
復活し活躍してきたこの数年間、ずっと柴田大騎手の騎乗を見続けてきましたが、今ではどんなタイプの馬でもどんな展開でも心配することなく見ていられる、じつに頼もしい騎手の1人になりましたね。
次走はNHKマイルカップと日本ダービーのどちらかに出走する予定だそうですが、2400mはこの馬には少し距離が長い気がします。どちらにせよこのコンビは個人的に応援してしまうでしょう。

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