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2014年3月 5日 (水)

持ち味を生かし難い馬場で光ったベテランの腕

小雨の中山競馬場で行われた第88回中山記念。
出走した15頭中、GⅠ馬を含む重賞勝利馬が14頭というじつに豪華なメンバー構成となったこのレースを制したのは昨年の秋の天皇賞馬ジャスタウェイでした。
手綱をとったのが今回初めてコンビを組む横山典騎手ということから、これまでとは違うジャスタウェイの走りを見せてくれるはずと確信していましたが、その期待通り、レースではいつもの差しではなく好位から進む彼らしい騎乗をしてくれました。
当日はやや重の発表とはいえ実際はボコボコとしてかなり悪く、重に近い馬場状態だったようで、馬が脚をかきこむたびに芝の塊が飛んでくるほどでした。ただでさえ直線が短く小回りの中山競馬場、さらにこのような馬場状態では、ジャスタウェイが得意としてきた長い直線での末脚勝負とは全く違い、持ち味である末脚が不発に終わる恐れがあります。ゆえに横山典騎手は好位にこだわって積極的にあのポジションを取りにいったのでしょう。ジャスタウェイは2番人気の高い支持を得ていましたが、横山典騎手は人気薄の馬に乗る場合でも度々このような騎乗で穴をあけることがありますね。レースを見ていて「うわ、本当に上手いな~」と思わず声を上げてしまうくらい憎らしい(素晴らしい)騎乗をします。とにかく好位を取るのが誰よりも上手いです。
騎手は誰もが前もって戦略を練り、そのとおりに乗りたいと強く思いながら臨むもののレースは生き物であり、なかなか理想的な展開になることがありませんが、それでも横山典騎手の場合、自分が思ったとおりに乗れる確率はかなり高いのではないでしょうか。もともとの頭の良さと経験によって磨かれるレース勘などに加え、確かな騎乗技術があるからこそ、これほど巧みに馬を操ることができるのでしょう。騎手としての感性・能力が非常に優れている彼がこういう乗り方で勝つのを見ると、とても楽しい気分になります。
2着に3馬身半差をつける圧勝劇は、確実に良い脚を使えるジャスタウェイの力もさることながら、ベテラン横山典騎手の腕あってのことと思わせるレースでした。

2着はアルキメデス
前走のGⅢ朝日チャレンジカップを4連勝で制し現在とても勢いがある馬ですが、GⅠ馬を含むすごいメンバーばかりが集まるこの中山記念ではどんなレースをするのか興味をもって見ました。レースは鞍上の岩田騎手がうまく内側に入れ、勝ち馬ジャスタウェイの後ろにポジションを取り追走。この岩田騎手のコース取りは好走に大きく貢献しましたが、やはり最後のひと伸びを見ると4連勝は伊達じゃありません。これだけ良い脚を持つ馬、今年はぜひ注目したい1頭です。
武豊騎手騎乗の1番人気馬トウケイヘイローは痛恨の出遅れが響き、6着敗退。
馬がゲート内で動き体勢が悪いときにスタートが切られたためにダッシュがつきませんでした。こうなると逃げ馬にとっては最悪のパターンで、持ち味を生かすことができずせっかくの高い能力も半減してしまいます。2コーナーを過ぎたあたりで外から先頭に立っていきましたが、そこまで上がるために普段とは違う力の使い方をしてリズムを崩しているので良い結果には結びつきません。今回は参考外。あらためて次走、トウケイヘイローの得意な形に持ち込み力を発揮できるようなレースになることを期待します。

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