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2014年3月26日 (水)

出遅れにも臆さず早めに動いて勝った

先週土曜日は阪神競馬場で若葉ステークス、日曜日の中山競馬場では第63回スプリングステークスが行われ皐月賞トライアルレースの全てが終了しました。現在、各陣営では馬の疲労回復・体調維持に努め、4月20日の皐月賞当日には万全の状態で臨めるように管理について練っているところでしょう。
スプリングSは、本命として挙げた3番人気馬ロサギガンティアが優勝。馬のパワーもさることながら、鞍上のミルコ・デムーロ騎手の手綱さばきがじつに見事で思わず感嘆の声をあげてしまいました。
スタートで出遅れてしまったものの、2枠2番の内枠が利したのか離されるようなことにはならず無理なく追走、この時点で出遅れによるマイナスはすでになく、その後ペースが落ち着いたところでスルスルと上がっていくと、早めに動き出してそのままゴールまで脚をもたせました。優勝請負人と言われるMデムーロ騎手ですが、日本人騎手とどこが違うのか、よくわかるレースだったと思います。
日本人騎手は、出遅れたらそのポジションでじっと我慢します。それが中団でも後方でもどの位置であろうとなるべく動かずにレースを進めて、できる限り脚を残して最後の伸びにつなげようという考えをもって騎乗しています。これは出遅れたからと早めに動いたことで結果バテてしまいゴールまでパワーを残せなかったら、1度抜き去った馬に抜き返されてしまうという騎手として最も恥ずかしい乗り方になるからですが、おっつけて馬に無駄な体力を使わせるくらいなら脚を確実にためておける乗り方を選ぶのは当然でしょう。
ところがMデムーロ騎手は今回に限らず、とにかく早めに動き始めることが多く、しかもゴールまできっちりともたせてしまいます。まるで、勝つために直線でいつ先頭に立てばよいかベストのタイミングがわかっているようです。騎乗馬のパワーを把握し、ここから動き出してもゴールまで脚が止まることはないと確信している堂々とした手綱さばき。経験による自信もあるでしょうが、それ以上に騎乗技術がかなり高くないと馬をあれだけ意のままに動かすことはできません。日本人騎手は絶対に真似ができない騎乗です。ゴールに向かい前へ前へと攻める姿勢や素晴らしい騎乗技術に、ただ肝が据わっているなどのレベルを超えてレースに対する意識が根本的に違うのだろうと思わされます。

1番人気馬の2歳王者アジアエクスプレス
この馬はパドックで周回するところを見てもいかにも走りそうな身体のつくりをしています。レースでは中団に位置し、直線で外に持ち出すとじわじわ伸びてゴール直前でさらに鋭い脚で迫ってきましたが2着まで。現在の中山芝コースの状態を考えれば上々の伸び脚です。敗れはしましたが内容的には申し分なく、昨年12月以来の実戦となる今回1度叩いたことにより皐月賞ではさらに良い状態で臨めるのではないでしょうか。
あと注目していたのは2番人気ベルキャニオンですが6着まで。
鞍上の福永騎手はレース後に「1コーナー過ぎから外に逃げてなかなか収まらなかった」と言っていました。レース中に馬が外へ逃げてしまうのは、おそらくどこか苦しいところがあるか口向きが良くないかのどちらかですが、これまで何レースも経験してちゃんと好走しているわけですから口向きが悪いとは考えにくく、今回は馬にとって何か苦しいことがあったのではないでしょうか。このようなタイプは原因をはっきりと突きとめることが難しく、次走以降もどうなるのか全く読めないのですが能力は高いので注目せずにはいられない1頭です。

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