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2013年12月11日 (水)

さらなる飛躍が期待できる新女王

先週は2歳牝馬のGⅠレース、第65回阪神ジュベナイルフィリーズが行われました。
優勝馬は5番人気レッドリヴェール
レースは中団にポジションを取るとうまく流れに乗って進み、ペースが速かったこともあり折り合いもスムーズで、手綱に“遊び”ができるほど楽々と追走できました。
ペースあるいは馬の気性によって折り合いがうまくいかないと想像以上に馬は体力を消耗してしまうので、どんなレースであっても騎手は道中、馬に余計な力を使わせないよう細心の注意を払い騎乗しています。今回のレッドリヴェールの場合も、あれだけ楽に走ることができれば勝負どころでは能力を存分に生かすことができたでしょう。

レースを見終わって最初に思ったのは、ずいぶん乗りやすそうな馬だということ。
乗りやすい馬=どんなレースもできる=騎手の思い通りのレース運びができるというわけで、これはコンビを組む騎手にはじつに頼もしく、来春のクラシックに向けてかなり明るい材料となります。このまま順調に年を越し、成長した姿が見られる日が楽しみです。
鞍上の戸崎騎手はこの阪神JFが、今年3月にJRA移籍して初めて手にしたGⅠタイトルです。大井競馬所属時代にすでにGⅠ安田記念を含むいくつものJRA重賞を制していますが、正式にJRA騎手になって得た勝利もまた嬉しいものでしょう。来年はさらに多くの勝ち星を並べることになりそうですね。

単勝1.7倍の断トツ1番人気ハープスターは2着。ゴール前では突き抜ける勢いがありましたが、ほんの僅かな差で2歳女王の座を逃しました。
レースの印象としてはひと言。勿体無い競馬でした。
末脚が武器なのは承知していますが、スタート後すぐに手綱を引いて抑えたりせず、少し前へ行かせてから(かかってしまう馬は別ですが)好きな位置へつける方がレースしやすかったのではないかと思います。
僕は大きなレースの勝利がサニーブライアン、カルストンライトオのように逃げ切って勝つ馬ばかりでしたが、基本的に差し・追い込みの競馬をするのが好きだったし、得意でした。その当時を思い返してみても、後方からレースを進める際に「後方につけるのだからスタートをゆっくり出そう」とか「少々なら出遅れても構わない」などと考えたことは一切ありませんでした。
後ろから行くつもりであっても、まずは五分のスタートを切る。そして徐々に下げていく。この方が始めから抑えるよりも馬には負担がかからず、騎手にとってもレースの流れや他馬の動きを見て効率良くベストポジションが取れます。だから今回のハープスター鞍上の川田騎手には、決め打ちのような乗り方ではなく、周囲の状況に応じて動けるよう気持ちに余裕をもって、もう少し幅のある騎乗をしてほしかったと思います。
この先ハープスターが向かうのは、出走馬がフルゲートになるような重賞競走ばかりでしょう。ならばクラシック本番を前に、中団や好位での競馬を覚えさせるのも騎手の大事な役目のひとつです。ペースや相手次第で位置取りも変わるし、通るのが内なのか外なのかでも大きく結果が変わるので、今のうちからひとつの戦法にこだわるのは早すぎます。何よりこの馬は、レースを教えたら期待に応えられる力があります。今回は負けてしまいましたが、来春の牝馬クラシック戦線ではこの馬がやはり人気を集めるのは間違いないでしょう。

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