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2013年10月 2日 (水)

勝ち馬はもちろん…

秋のGⅠシーズン到来。先週は中山競馬場で第47回スプリンターズSが行われました。
レースは単勝1.3倍の圧倒的1番人気馬ロードカナロアが制し、1年前のスプリンターズSからGⅠレース5連勝、短距離王者としての力を見せつけました。
スタートは少し出負け気味になったためにポジションを中団にとり、3コーナーにかかる頃で徐々に位置を上げていき好位に取りついて、直線で外に持ち出すと逃げるハクサンムーンめがけて加速し、3/4馬身つけてゴール。強さを感じさせる勝ち方でした。
鞍上の岩田騎手は前走のセントウルSで敗北したハクサンムーンが今回のレース最大の相手と見て、この馬を捕まえれば勝てる、ならば相手の脚色がわかる位置で競馬をしようと考えたでしょう。そこで思ったほど良いスタートを切れなかったことは唯一の誤算だったと思いますが、その後に慌てず冷静なレース運びができたところは、さすが大舞台の経験豊富な岩田騎手です。ただ最後だけ、前走で差しきれなかったことが頭にあったせいか必死に追い過ぎて、ハクサンムーンを捕らえる手応えは十分にあったにもかかわらず騎乗フォームがばらばらになっていました。GⅠを制する騎手には格好良くあってほしいので、少し残念に思います。
ともあれ現時点のロードカナロアは流れや相手関係、舞台等、どのような条件のレースでもパーフェクトといえる競馬ができそうです。今年で引退とのこと、ラストランを勝利で飾ってこれまでの素晴らしい戦績とともに華やかな幕引きができることを願っています。

2着は2番人気ハクサンムーン。
少し前までのこの馬であればGⅠらしい今回のような厳しいレースでは直線で止まっていたでしょうが、今年の夏を境にかなり力をつけ、今ではGⅠで勝ち負けできるほどになりました。好走のポイントはやはりスタート。
ハクサンムーンのように必ず逃げるとわかっている馬が出てくるとき、他馬に騎乗する騎手はまず競りかける気はありません。なぜなら共倒れになる確率が非常に高いからで、ひとつでも上の着順を目指す以上は無謀な動きはできません。それが今回、逃げてこそ持ち味が生きるタイプのフォーエバーマークが出走してきたので、両馬のスタートがレースの流れと結果に大きく影響してくるのは明白です。フォーエバーマーク鞍上の村田騎手が、同じ逃げ馬のハクサンムーンに対してどうスタートを切っていくのか、どのような競馬をするのかを興味深く見ていました。結果的にフォーエバーマークはスタートでタイミングがずれ、ほんの僅かとはいえ出負けしたことでハクサンムーンに先手を取られてしまいました。これは致命的。
ハクサンムーンにとってレースの相手は当然ロードカナロアですが、同じ土俵に乗るには、まずは自分の形にもっていくことが最大の条件であり、そのためにはフォーエバーマークよりも前で競馬をする以外にありません。ハクサンムーン鞍上の酒井騎手は、序盤はフォーエバーマーク、仕掛けてからゴールまではロードカナロアが相手という考えで騎乗したのではないでしょうか。酒井騎手が先手を奪えたのは、明確なヴィジョンがあったのはもちろん、スタート直後から伝わってくる気迫が村田騎手に勝ったように思います。
この先の短距離界で欠かせない存在となり、これからも楽しみな馬です。

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