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2013年10月 9日 (水)

持ち味を最大限に発揮して

秋のGⅠシーズンに向けて実績馬たちも続々と動き始めました。
先週は東京競馬場で天皇賞秋のトライアル的要素もある第64回毎日王冠が行われ、出走頭数は11頭とそれほど多くはないものの、なかなかのつわもの揃いとなった今年のレースを制したのは2010年ダービー馬、4番人気エイシンフラッシュでした。
ペースはスローで1000m通過が60.8秒。最高の状態である開幕週のパンパンの良馬場で、しかもGⅠを狙えるレベルの馬が出走していることを考えると、いかにも遅いペースです。
スピードやスタミナが十分にある馬がいながら、なぜ遅くなってしまうのか。
それは東京競馬場だから、そのひと言に尽きると思います。
騎手は、全国にあるJRA競馬場のコース形態それぞれに合わせた騎乗をしますが、府中の場合はもちろん“長い直線”が最大の特徴だとわかっているため、絶対的な逃げ馬が引っ張るのでない限り、中~長距離レースでは最後の直線に備えて脚を残そうと考えるのがほとんどです。前半はなるべく体力を温存できるよう、ゆっくりじっくりという感じでレースを進めます。それにより今年の毎日王冠に限らず、GⅠだろうが未勝利戦であろうが東京競馬場で行われるときは、スタートから仕掛けどころまでスローに流れるレースが多く見られます。今回はまさにその流れで、遅いペースで進めば上がり時計が速くなる、府中特有の瞬発力勝負に持ち込まれました。3、4番手の好位で追走していたエイシンフラッシュにとっては狙い通りの展開だったわけです。
エイシンフラッシュが挙げた、ダービー・天皇賞秋の2つのGⅠ勝利はいずれも東京競馬場が舞台であり、そのときも今回と同じような流れだったことから、この馬がいかに東京コース向きの脚を持っているかがわかりますね。
鞍上の福永騎手は、エイシンフラッシュ最大の武器である「一瞬の切れる脚」を活かせる舞台であること、さらには流れを味方につけたことにより自信をもったのか、とても落ち着いていました。馬の脚を信じて上手く力を引き出す好騎乗でした。
次走の天皇賞もこのような形になれば当然勝ち負けになると思います。

1番人気ショウナンマイティは6着。
後方で脚をため、直線で一気に差してくるのがこの馬の勝ちパターンで、今回も同じような後方待機の乗り方でした。ただペースが遅かったためハマらなかった感じ。勝ち馬が好位で上がり32.8秒ということは、ショウナンマイティが差しきるには32.0秒フラットくらいの脚を使わなければならないわけで、あまりにも酷な話です。
後方から行く馬がそれなりに伸びても、前が止まらないために届かずに終わるパターンは馬場状態が良いとよくあることで、今回の負けは展開のアヤと割り切りたいところです。馬場は開催を続けるうちに変化していくし、GⅠで相手関係も変わる天皇賞ではこの馬らしい走りを見せてくれると思います。

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