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2013年8月21日 (水)

消耗戦の背景に…

気がつけばお盆が過ぎ、夏競馬も残り僅かとなりました。
先週の注目レースは第49回札幌記念。例年、夏競馬を盛り上げてくれた元気いっぱいの馬や休養明けの初戦として出走する実績馬が集まり、レベルが高く見応えがあるレースをしてくれます。秋のGⅠ戦線に向けても見逃せない一戦です。
札幌競馬場改修のため函館で行われた今年の札幌記念、制したのは武豊騎手騎乗のトウケイヘイローでした。同じ舞台、同じ距離で行われた前走の函館記念を快勝したこともあってGⅠ馬たちをおさえての2番人気に支持され、期待以上の結果を出しました。
前走とはまるで違う内容ながら、勝ち方は同じ逃げ切り。鞍上の自信が伝わってくるような素晴らしいスタートから易々と先手を奪うと、1コーナーを回るときには馬が(良い意味で)遊びながら走っているほどのリラックスムード。もう1頭の逃げ馬ネコパンチが予想に反して行かなかったこともあり、武豊騎手にとってはかなり楽なレース運びができたと思います。
ネコパンチの手綱をとった藤田騎手は、逃げ馬に乗ったときには絶対に他馬にハナを譲らず何が何でも逃げることを主張するタイプですから、今回は強気な姿勢を見せずにあっさりと引いたことにまず驚きました。
週末の北海道は雨天、馬場状態は重。開催がだいぶ進んだ馬場に多くの雨が降ると、水はけが悪くなりたっぷりと水分を含んだ芝によって競走馬はスピードが殺され、一歩進むごとに容赦なく体力が奪われていきます。当然これだけ厳しい馬場では先に行ったもの勝ちで、後方で脚を溜める騎乗をしても後ろの馬はほとんどが体力を削られ、勝負どころでゴーサインを出すときにはすでに反応できないくらいバテています。
実際、重賞常連の手ごわいメンバーばかりが集まるこのレースでも、3コーナー手前からGⅠホースを含む何頭かの手応えがあやしく、すでに鞍上の手が動いて(追っつけて)いました。良馬場であれば、まだ早い段階のあの位置で、あれほどの実績馬たちが揃って脚をなくしてしまうことなどありえません。ネコパンチも少し口向きが悪く1コーナーあたりで内側にささっていたように見えましたが、調子が絶好調ではなかったのか、ただ馬場のせいで馬の気分が乗らなかったのか、とにかくスタート後の行きっぷりが悪かったことで藤田騎手は逃げをやめて好位につけたのでしょう。

今回は勝ったトウケイヘイロー以外、とても苦しいレースになりました。
ただ、もし他馬に競りかけられたとしても、好調を維持する現在のトウケイヘイローであれば他馬にハナを譲る隙など与えないスタートダッシュで問題なく先頭に立てたと思います。馬場を味方につけ、馬の力を上手く引き出した武豊騎手ならではの勝利でした。
長期休養明けの今年春から6戦し、重賞4勝を含む5勝目を挙げたトウケイヘイロー。本格化したことに加え、ここ3戦コンビを組んでいる武豊騎手との相性も抜群に良く、少し間は空きますがこのままの調子でいけたら秋の天皇賞でも期待できそうですね。

注目馬のエアソミュールは11着敗退。
中団に位置し、脚を溜める騎乗を心がけていたようですが追走だけで体力と脚を使い果たし見せ場がないレースぶりでした。決して能力が低いから負けたわけではないので、次は力を存分に出せるようなレースになることを願っています。

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