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2013年8月28日 (水)

これからが楽しみな逸材

先週は第33回新潟2歳ステークスが行われました。
毎年このレースは出走頭数が多く今回もフルゲートでしたが、新潟でのデビューまたは新馬勝ちの馬が多いこれまでとは傾向が違い、東京や阪神、中京競馬場など他場で勝ち上がってきた馬が目立ちました。
デビューから間もない2歳馬は1戦~せいぜい3戦の実績しかなくただでさえ予想が難しいものだというのに、出走18頭中10頭が新潟コース未経験。小回りの小倉や福島よりも、新潟と同じく直線が長い東京や同じく左回りの中京で好成績をおさめた馬が注目されやすい傾向があったものの、どの馬にもチャンスがあるレースだったように思います。
そんな新潟2歳S、三つ巴や一騎打ちムードとはならずに多くの人がその強さを信じ1番人気に推したのが、出走メンバー中で唯一のディープインパクト産駒、ハープスターでした。
驚異的な瞬発力で最後方から全馬17頭をごぼう抜きし、父を彷彿とさせる末脚を使い一気にゴールを駆け抜ける。その鮮烈な勝ちっぷりが見るものを魅了しました。
鞍上の川田騎手は「前半に全く進んでいかなかったので馬のリズムに合わせていたらあの位置(最後方)になった」と控えめなコメントを残しました。確かに騎手は、馬が気分良く走れるようリズムを大事に考えて乗りますが、勝つためには少々無理をしてでも出していったり逆に抑えたりすることもあります。今回は川田騎手が無理せず馬を信頼し、あの位置で進めたからこそ上がり32.5秒の脚を使えたのでしょうし、マイペースで進んでいとも容易くあの走りができるハープスターも凄いと思います。
ハープスターの強さだけが際立ったレースでしたが、これからが勝負ですね。
現時点で頭ひとつもふたつも抜けていることは明らかですが、成長著しい2歳馬たちに囲まれ、走るたびに相手が強くなってゆく重賞レースを戦っていかなければなりません。父ディープインパクトのように、どんなペース・展開であろうと関係なく鬼脚を使えるのであればよいのですが、どれだけ能力がある馬でも、流れが合わず脚がたまらなかったり、後方に位置して前残りの展開になってしまったり、力を出しきれずに終わることがあります。そんなレース展開にハープスターが直面したとき、どのような競馬ができるのか。
また、どのように乗り越えてゆくのか。楽しみです。

前走、新潟のダリア賞を好走したマイネグラティアにも注目していましたが、結果は7着。
好位の理想的なポジションでレースができたものの、直線に入ってからは前に壁ができて鞍上・柴田大騎手が抜け出すのに苦労していたようでした。ただ決め手を持つ馬であれば少しの隙間を見つけたらそこを突いて抜け出ることができるので、マイネグラティアの脚いろは、もういっぱいいっぱいだったのかもしれません。多頭数でもまれる形になったために力を出し切れなかったように思います。
マイネグラティアの3枠6番という内側の枠は好位置につけやすく脚をためるには絶好ですが、逆にもまれたり挟まれたりするリスクの高いところでもあります。だから騎手としては、いかにして内側にいながら前との距離や横にいる馬との間隔をとるかが重要であり、それができればリラックスして走る馬の脚がたまり、最後の伸びへと繋げられます。今回はそこが上手くいかなかったように思います。

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