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2013年8月 7日 (水)

素晴らしかった大野騎手の手綱捌き

先週の新潟競馬メイン、第5回レパードS。
まだ歴史が浅いレースですが過去の勝ち馬であるトランセンドミラクルレジェンドホッコータルマエなどがその後にGⅠを含むダート重賞を制覇していることから、ダート戦線を行く3歳馬たちのいわゆる出世レースとして認知されつつあるようですね。
僕が本命視して挙げた2頭のうちジェベルムーサは残念ながら4着でしたが、もう1頭のインカンテーションが見事優勝。この勝利はインカンテーションの鞍上、大野騎手のレース運びに因るところが大きいと思います。
レースはまず好スタートを切り、好位につけようと馬を押していきました。しかしあまり弾みがつかないままに、何が何でもハナを奪うという意志を見せてサトノプリンシパルが外から逃げを打ち、内側からはオメガインベガスも出していって、インカンテーションは少し置いていかれるような形で3番手。7番枠の逃げ馬がいて、3番枠のオメガインベガスが内から2番手を取ったことから、本来、5番枠のインカンテーションは前の2頭を見ながらいつでも動ける態勢で競馬ができる場所、つまりオメガインベガスの外側にピタリとつけて追走するのが理想的です。1番人気馬に騎乗しているならなおさらで、その騎手にとっては楽なレース運びができる場所。
流れに任せていれば自然とその位置で落ち着いたでしょうが、そこで大野騎手は敢えて動いていき、内のオメガインベガスを先に行かせた後、最内にスッと入りこむと逃げ馬の後ろにつけて折り合いを第一に考える騎乗をしました。これには驚きましたが、1~2コーナーの力強い手応えを見るに、多少かかりやすいところがあるのかなと思いました。それで内ラチ沿いにつけて外からも壁を作り、馬に我慢をさせたのかもしれません。
ダートは芝とは違い、内が荒れているとか伸びないとかは考えずにすむため、この徹底してインを貫き通す騎乗によって距離やスタミナのロスなく十分に脚を溜めることができ、それが直線の鮮やかな走りを生みだしたのではないでしょうか。
1番人気馬に乗る騎手は、内にいて揉まれたり進路が阻まれてしまい馬の力を出せなくなる展開を最も恐れているので、外に出して余裕をもって追走することが多いのですが、今回はそれとは逆に大野騎手が内側で上手く我慢させたことが勝利を引き寄せました。
インカンテーションの力が一枚も二枚も上で、何も考えずに跨っているだけで勝てるほど強い馬だとしても、自分でレースの流れを読み即座に判断し動いていく、そんな今回の騎乗は大野騎手にとって大きな意味をもっていました。これから先の、さらなる成長を予感させる勝利でした。

穴馬として注目していた7番人気ハイパーチャージ
今回が4戦目となりますが、鞍上の横山典騎手は初騎乗です。もちろん初めて乗る馬とはいえ、以前騎乗したことのある騎手にどんな感じか聞くこともあるし、前走までの走りを見たり、調教師の指示も頭に入れつつ自分なりにイメージをしておきます。あとはパドックや返し馬での背中の感触、そしてゲートを出てからの手応えなどで瞬時にレースを組み立て、馬の力が引き出せるよう全力で騎乗します。
今回ハイパーチャージはどう考えたのかよくわかりませんが、これまでの3戦とは違うレースぶりで、中団で追走し直線に向いたときにはアラアラいっぱい。外枠だったので外を回らされたのも影響したのでしょうが、良いところを出せずに終わってしまった感じです。
自分の形にもっていけないと脆い面が出てしまうタイプかもしれません。騎乗技術が確かで、安心して馬を任せられる騎手だけに、もっと見せ場たっぷりの競馬をしてもらいたかったですね。JRA全10競馬場重賞勝利がかかっているので、この夏の新潟競馬にぜひまた参戦してほしいと思います。

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