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2013年7月10日 (水)

馬の力を引き出す馬場読みの技術

例年は、7月に入ったとはいえ雨雲は厚く、本格的な夏の到来はまだ先のこの時期。今年は梅雨らしさを感じることがあまり無いまま暑さは増していき、気づいたら日差しはすでに真夏のそれへと移っていました。
福島競馬場では先週、すっかり夏競馬のお馴染みとなった「サマー2000シリーズ」の初戦、第49回七夕賞が行われ、柴田大知騎手騎乗の1番人気マイネルマクリマが2着に2馬身1/2差をつける完勝で昨年の京都金杯以来2つ目の重賞勝利を飾りました。
柴田大騎手は勝利ジョッキーインタビューで「前めの位置につけたかった」と話していました。以前の七夕賞は福島競馬最終日に行われていて、梅雨の時期ということもあって馬場の内側は悪いのが当たり前という状態なので、たとえ距離を少しロスすることになっても馬場が荒れていない外を回ってきた方が明らかに最後は脚が伸びました。けれど今年は、7月上旬という七夕賞の時期は同じでも、開催最終週から2週目にスライドしたことで芝は内側も全く荒れておらず良い状態を保っていました。小回りの福島競馬場で内が良い状態ならば、そこを通らなければ勝ち負けできないと言っても過言ではありません。実際に他レースの結果を見ても芝レースは逃げ、および好位でレースを進めた馬が好走しています。これは少々オーバーペースになったとしても、馬場が良いためゴールまでバテずに脚がもってしまうということです。
ゆえに柴田大騎手は3番手の位置につける騎乗をしたのでしょう。これまで得意としていた中団から進めるレース内容を選択した場合、おそらく外を回らされてしまい前を行く馬を捕らえることができなかったと思います。柴田大騎手の作戦勝ちですね。
ここ数年ラフィアンの主戦騎手として結果を出してきた柴田大騎手は、春のNHKマイルCで平地GⅠレース初制覇を果たしたことでますます自信をつけたようで、レースぶりを見るとすぐにわかるほど余裕をもって騎乗していました。本当に良い味を出す騎手になりました。

2番人気ダコール、3番人気エクスペディションは、良いところを見せられずそれぞれ5着、7着。
ダコールは後方からのレースとなりました。道中は末脚勝負に賭けてじっと我慢し、直線で外から追い込むも伸びきれずに終わりました。渋った馬場が影響し思うように伸びなかったとダコールの手綱をとった蛯名騎手が言っていましたが、この日の馬場状態では馬が持つ切れ味も効力が薄れてしまうと感じていたでしょうし、それ以上に今の芝の状態が前を行く馬が止まらないものであることをわかっていたはず。勝ち負けを期待される2番人気の馬に跨るのであれば、もっと違う乗り方をしてほしかったと思います。
エクスペディションは中団に位置していたものの、終始外を回らされる展開だったために脚をためられなかったことが影響したようです。馬の力を出し切れたマイネルマクリマと力を出せなかった2頭、これが今回のレースでの決定的な差なのだと思います。
馬にとって何がベストか、騎手は常に考え悩むものですが、それが上手くいったときは例えようの無い喜びを感じます。ダコールとエクスペディションも、現時点でできる最高の走りを次走で見せてくれることを期待しています。

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