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2013年6月12日 (水)

勢いのある乗り役は何もかも嵌るもの

今週から夏競馬が始まります。蒸し暑くなるこの時季は馬が体調を崩しやすく、また降雨により馬場状態も変化が大きいため、状況をよく見て臨みたいところですね。
先週は第30回エプソムカップが行われました。
頭数はフルゲートに届きませんでしたが出走した14頭はなかなか粒揃いで、飛びぬけて人気が集中するような馬がいなかったこともあり上位6頭までが単勝10倍以下と、人気がかなり割れるレースとなりました。
優勝は4番人気のクラレント。勝因は位置取り、そのひと言に尽きます。
好スタートを決めると、逃げるスズジュピターを先に行かせ、そのペースが速いと判断するやいなやスーッと引き、上手く馬を抑えつつ追走。鞍上の岩田騎手が意識していたのかどうかは知りませんが、逃げ馬との距離を十分に開けて2番手以降の馬を牽制するかのごとく控えるレース運びはまるでクラレントが逃げ馬のようで、結果的にこの位置取りによってペースを握ることができました。
あと岩田騎手の仕掛けのタイミングも流れに合ったのでしょう。直線では追い出すのが少し早いと感じましたが「馬が気分良く走っていたので行ってしまおうと思った」とのことで、ゲームなどとは違い、実際に馬と人が作り上げる競馬というものは、どこで仕掛けるのが正解と言えるところがないので、最も早くゴールすればそれが正しいのです。
また、仕掛けどころではないからといって、せっかく馬が気分良く走っているところにブレーキをかけて負担を与えてしまうよりは、岩田騎手の騎乗のとおりアクセル全開で行ったほうが良い結果を生む場合もあります。ただしこれはクラレントに力があるから最後まで粘ることができましたが、あっさりと後続馬にかわされる可能性も低くはありません。
今回は岩田騎手の判断がことごとくハマッたという感じ。前週に続いての重賞Vで、勢いを増した彼の騎乗からは目が離せませんね。

2着ジャスタウェイ
手綱をとった福永騎手は皐月賞やダービーの印象が強いせいか、2着が多く勝ちきれないイメージがありますが、GⅠレースで頻繁に1番人気馬をトバしているわけではなく、むしろ人気よりも着順を上に持ってくることも多い騎手です。
今回は出遅れて後方からレースを進めていましたが、腹をくくって最内を狙えるところまでじっと動かず我慢したことは評価できます。あれが焦って途中から上がっていったり、直線に向いて外へ出していく乗り方をしたら2着はなかったでしょう。若い頃より幾度も大舞台で騎乗しているベテランらしく、さすがに肝が据わっていますね。
注目したサトノアポロは、あまり見どころがない7着に終わりました。
スタートから道中も順調に進んでいたように見えましたが、鞍上の蛯名騎手のコメントどおり“気が乗りすぎるから、急がしていく1800mよりもっとじっくり行ける長い距離の方が良さそう”ですね。気が乗る(=気分良く行ける)馬にとっては短い距離のレースが合っていると思われがちですが、馬の脚質などによって適性距離は変わります。
僕は当然サトノアポロに跨ったことがないので想像ですが、短い距離で急かすように乗るとこの馬のリズムが崩れて脚を上手く使えないのでは。または気分良く行こうとする馬にゆったりと乗り、騙しに騙して、そして溜まった脚を最後に使う(爆発させる)レースをしたいと考えているか。サトノアポロが能力を出しきるための条件として距離の延長という言葉が出てきたのではないでしょうか。次走を期待します。

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