« なかなかできない芸当でした。 | トップページ | 5月11・12日の注目馬情報 »

2013年5月 1日 (水)

いつもと同じに見えて…

先週行われた第147回天皇賞。
結果だけ見ると2、3番人気馬のワンツー決着は順当ともいえますが、単勝1.3倍の圧倒的1番人気に支持されたゴールドシップが5着に敗れたことに多くのファンは衝撃を受けたのではないでしょうか。
管理する須貝調教師によると“ゴールドシップは高速馬場の経験がなく、おそらくそれが敗因”とのこと。確かにこの馬は、速い時計の決着よりも力でねじ伏せるタイプです。
一瞬の切れ味を武器としているのではなく、まくり・追い込みの脚質で長く良い脚が使えるこういう馬にとって高速馬場はベストな条件ではありません。それでも今回は、馬場だけがレースの敗因ではないように思います。
スタートしてから1周目、ホームストレッチを走っているところで、いつものゴールドシップと違うと感じました。これまでのレースでは、指定席のように最後方に位置し、後ろからフワフワ・のんびりと散歩しているかのような追走をしています。ところが今回はほんの僅かですがハミを噛み、位置取りも完全な最後方ではなく、1コーナーにさしかかる頃には何頭か抜いて上がっていってました。
ゴールドシップ最大の長所は、残り1000mから仕掛けていきゴールまでもってしまう脚です。これはいかに前半、馬が遊びながら走っていられるか、つまり余裕をもって走れているかが鍵となります。いつものレース運びを振り返れば、乗っている騎手も観ているファンも本当に大丈夫なのかと心配するほど、言い方は悪いのですがやる気がなさそうにも見える追走をしていました。そして「そこで仕掛けだすのか」と驚くところで追い出すと、ぐんぐんと伸びてきて他馬をねじ伏せていく、そんな競馬でした。
それが今回に限っては上記のような“遊び”が見られず、初めからレースに参加していました。そのために気力・体力を消耗してしまい、現役トップクラスのマクリが不発に終わったのだと思います。いつもとは少し違う戦法をとったこともあるかもしれませんが、おそらく馬のテンションが影響したのでしょう。次走はゴールドシップらしい落ち着いたレースぶりが見られることを期待します。

優勝はフェノーメノ
昨年のクラシックロードを、鞍上の蛯名騎手はどれほど悔しい想いをしながら歩んできたのでしょう。手綱や背中を通して伝わってくる馬の強さ。それを知りながらも掴めなかったGⅠタイトルを今ようやく手にすることができました。
道中は自分のポジションでレースを進めることに徹し、4コーナーからは強気の早め先頭。ゴールドシップに対し、来るなら来いと正々堂々と勝負を挑んだ度胸のあるレース運びでした。
ただ1つだけ残念に思ったのが直線での蛯名騎手の騎乗フォームです。GⅠで先頭に立ちゴールまであと少し、勝利はもう手の届くところにあるという地点で、平常心でいられないのはわかりますが、内側のオーロラビジョンを見たり、外側にいる武豊騎手騎乗のトーセンラーの脚いろを確認したりと左右に頭が動いているのは見栄えの良いものではありません。最後まで綺麗なフォームで追ってほしかったです。彼ほどのベテラン騎手には、どんな時でも冷静に対処し、若い騎手が憧れ目標とするような格好良さを見せつけてもらいたいと思います。

|

« なかなかできない芸当でした。 | トップページ | 5月11・12日の注目馬情報 »

レース回顧」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1466872/51452608

この記事へのトラックバック一覧です: いつもと同じに見えて…:

« なかなかできない芸当でした。 | トップページ | 5月11・12日の注目馬情報 »