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2013年4月 4日 (木)

独特の感性が呼び込んだ勝利

先週の中山競馬メインは第45回ダービー卿CT。松岡騎手騎乗の5番人気トウケイヘイローが重賞初勝利を挙げました。もともと朝日杯FS4着、シンザン記念4着など重賞でも好走していたこの馬、春まではなかなか勝利に手が届きませんでしたが夏を境に本格化したようで、新潟の条件戦では2戦続けて連に絡み、その後7ヶ月の休養を入れると、前走の1600万下レースを快勝。そして挑戦した1年ぶりの重賞である今回のダービー卿CTで、見事その能力の高さを見せつける走りをしてくれました。
好スタートから2番手につけ追走、その後も楽な手応えでレースが進められました。直線で早めの先頭に立ったところでは、道中のラップが速かっただけにバテるかと思いながら観ていましたが、追い込んでくる馬の追撃を許さずそのまま先頭でゴール。
この松岡騎手の騎乗が今回のポイントでしょう。
“仕掛けどころ”とは、いつ、どこで仕掛けるのが正解ということがありませんが、ペースによってある程度はこの辺りが適当だと騎手が感じる場所があります。それはコース形態やレースの流れなど、多くの騎手が長年の経験で得たもので、人によってそう大きな違いは無いはずですが、今回の松岡騎手の仕掛けは、その「定石」からは外れていたように思います。決して否定や非難の意味ではなく、むしろ逆で、彼の感性とそれを信じ行動に移す思い切りの良さは見ていてとても気持ちの良いものでした。
競馬というものは生き物であり、どうしようか考えている間にもレースはどんどん進んでいくので、騎手の一瞬の迷い・ためらいが命取り。ですから騎手は「ここだ」と思ったその時にはすでに行動に移し、少しでも上の着順を狙いにいく貪欲な姿勢が不可欠だと思います。松岡騎手の判断力と行動力が、今回の勝利を呼び込んだのは間違いありません。

1番人気ダイワマッジョーレは惜しい2着。
スタートで出負けし、思っていたような位置が取れずに終始もまれる形で窮屈そうに走っていました。その所為か、ペースが上がったときに反応が遅くもたついていました。最後の脚はかなり見どころがありましたが、押して押して、坂を上がったあたりからエンジンがようやく点火されたようにも見えました。おそらく小回りの競馬場よりも府中や新潟の長い直線で活きるタイプではないかと思います。

注目していたホーカーテンペストはいつものように後方からの競馬。
3~4コーナーあたりの反応は抜群に見えたものの追い出してからは案外で、これまで4戦3勝と中山マイル実績十分のこの馬が今回は上位争いに加わることができませんでした。
確かにこのトリッキーなコースは、毎回毎回後方から追い込んで届くほど簡単なものではないのですが、当然そんなことは承知している鞍上・横山典騎手が馬の強さだけに頼るわけがなく、外を回らないように細心の注意を払い馬の脚をためる、文句なしの騎乗をしていました。ペース的にもホーカーテンペストに向いていたはず。それでも末脚は不発なのだから、競馬って本当に難しいですね。

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