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2013年2月28日 (木)

ベテランの手綱に見惚れた中山記念

多数あるJRA重賞、その中でもじつに長い時代の波をくぐりぬけた伝統のレース・GⅡ中山記念が先週行われました。
優勝馬は2番人気ナカヤマナイト。名前のとおり中山競馬場が得意で、今回の勝利で中山コースは7戦して[4-2-0-1]となりました。いまや中距離路線では欠かせない存在ですね。

勝因はズバリ、柴田善騎手の好騎乗でしょう。
中山の芝1800mコースは1コーナーまで距離が短く、出走馬15頭中15番枠に入ったナカヤマナイトにとっては非常に不利な条件です。フライング気味にいち早くスタートを切らない限り、1コーナーをインに位置して回ることはまずできません。当然、外を回されることによる距離ロスは大きく、ゆえに中山芝1800mコースは外枠不利といわれます。
柴田善騎手はスタートこそ普通でしたが、流れが落ち着いたと見るやすかさず馬を上げていきました。ここが最大のポイント。
「出していく」というほど無理に脚を使ったわけではなく、あくまで自然に位置を上げていきました。さすがに大外枠なので1コーナーでは外を回されましたが、おかげで2コーナーではさほど外を走らされずに済み、3番手集団まで上手く誘導することができました。
シルポートの逃げに誰もついていかず、縦長の状態になったからこそできたのでしょうが、大外枠からのスタートでいながら向正面で良いポジションをキープできる状況はそうあることではありません。ベテランらしい判断の的確さ、騎乗技術に見惚れてしまいました。
そしてここまでが騎手ができる最大限のこと。その役目は十分に果たしました。あとは馬が全力を出し切れるかどうか、信じてひたすら追うのみです。
そしてナカヤマナイトは鞍上に応えるように最後の最後、ダイワファルコンとの接戦を制し、見事3つめの重賞勝利を果たしました。
デビューからずっと手綱をとり、性格も走りも知り尽くしている柴田善騎手はこれからもナカヤマナイトの良きパートナーとして、見応えあるレースをしてくれることでしょう。

4連勝中の勢いに注目した4歳馬アンコイルドは11着。
レースは中団につけて、何の不利もなく進めていたようでしたが、4コーナーあたりで早々と手応えがなくなり失速。GⅡレースの骨っぽい出走メンバーに加え、初めて経験する「重賞レースの流れ」がこの馬には少し辛かったのかもしれませんね。それでも500万下→1000万下→1600万下→オープンと次々に勝つことなど、高い能力がなければ難しいと思います。
負けたのは残念ですが、若い馬はこういうレースを経て大人になっていくもの。アンコイルドも1回経験したことで重賞の流れに慣れるでしょうし、この敗戦がさらなる成長へとつながるのは間違いありません。重賞レースの常連として活躍することを期待しています。

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