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2013年2月20日 (水)

リズムを守ることの大切さ

先週は2013年最初のGⅠレース、フェブラリーSがありました。
優勝馬は3番人気のグレープブランデー
ハナに立ったタイセイレジェンドがレースを引っ張り、速めのペースの中、その中団のインで折り合いながら進んでいきました。ポジションだけ見るとグレープブランデーは少し後ろ過ぎるかもと思いましたが、この速い流れが味方し、結果的にはベストの位置でした。
直線でバテて下がってきた馬を上手にさばきつつ外に持ち出し、末脚を爆発させて完勝。ジャパンダートダービー以来のGⅠレース勝利となりました。
鞍上の浜中騎手は昨年度リーディングジョッキーとしての自信がそつのないレースぶりにあらわれていましたね。インタビューでのしっかりとした受け答えと、幼さが消えて締まった顔つきを見ると、彼が騎手として心・技・体を向上させるべく努力してきたことがわかります。その若さからは考えられないほど冷静な騎乗、この先どれだけ活躍するのか楽しみでたまりません。

1番人気カレンブラックヒルは残念ながら15着と大敗を喫しました。
騎乗した秋山騎手によると「スタートが全て。ゲート内で(後ろに)下がったところでスタートが切られたために好位にとりつくのに脚を使ってしまった。」とのこと。
この馬はスタートが上手く、好位を楽々と取りにいける軽い脚をもっているのが強みです。それが今回、後手を踏んだためにその長所は全く生かされず、馬を押して前へ行かなければならない事態になってしまいました。
好スタートで無理なくとれた3番手と、押しての3番手では、馬にかかる精神的・肉体的負担などを考えても内容と結果はまるで違います。押して行った場合、理想的な位置についた後も「もういいよ」と急ブレーキをかけて馬の行く気やスピードを殺すわけにはいかず、多少アクセルをふかしている状態が続きます。そうなると必然的に折り合いは難しくなり、また上手く折り合うことができたとしても、ハミを噛んで走っていた馬はその分だけ体力が消耗してしまい、最後の直線で使うための脚は残らなくなります。カレンブラックヒルが直線で早々と脱落してしまったのはそのためではないでしょうか。
では今回のようにスタートで後手に回ってしまったときには、無理せず、成りゆき任せで中団、あるいは後方につけていれば良かったのでしょうか。
僕がカレンブラックヒルの騎手だとしたら…そういう騎乗はできませんね。やはり秋山騎手と同じレース運びをしていたと思います。
競走馬が「自分の形」「得意なレースパターン」以外の競馬をするというのは、大敗の可能性が高くなるし、ましてやGⅠレースで1番人気馬に騎乗する騎手としては、少し無理をしても「いつもの自分の形」に持ち込んでレースを進めるのが当然でしょう。結果的には敗れてしまいましたが、秋山騎手はカレンブラックヒルのためにできる限りのことをしたと思います。

最後に、このレース最大のポイントだったカレンブラックヒルのダート適性について。
まだハッキリとしたことはわからないとは秋山騎手。確かにダートがまるで駄目というわけではないでしょうが、本当に適性があるのなら、たとえスタートミスがあったにせよ、あれほどの大敗は無いのでは。これが芝のレースであれば、流れが向かず最後の直線でスピードが落ちたとしても、流れ込むなりしてそれなりの成績をおさめる力がある馬なので、この負け方は衝撃を受けました。
スタートが良ければ好走した可能性はゼロではなく、馬もまだ本調子ではなかったのかもしれませんが、ダート重賞常連の猛者たちはやはり甘くは無かったということでしょうか。
とはいえ、カレンブラックヒルの出走により今年のフェブラリーSが盛り上がったことは間違いありません。陣営の、未知の世界に挑む姿勢に拍手を送りたいと思います。

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