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2012年12月19日 (水)

敗因ではなく、勝因に注目すべき、朝日杯FS

先週の第64回朝日杯フューチュリティステークスは、断然の1番人気コディーノが2着。競馬に絶対は無いとはいえ、これまでのレースぶりと完成度から、他馬を大きくリードしている同馬がここで敗れるなど、考えにくいことでした。よく「2歳馬のレースは幼稚園の運動会」と表現されますが、コディーノは幼稚園児の中に1人だけ小学校高学年の生徒が混じっているような感じで、頼もしさ、逞しさがあふれていました。
敗因は、これといって見当たりません。
内枠だったため、直線に向くまで動かずにそのままの位置でよかったのかもしれませんが、激しい先行争いをした馬たちが力尽き下がってきて、自分の進路が無くなってしまうおそれがあります。それを避けたいと考えて、鞍上の横山典騎手は3・4コーナー中間でタイミング良く外に持ち出したのでしょう。
このコース取りは騎乗ミスでもなんでもなく、大本命馬に跨る騎手としては当然の乗り方。はじめから外を回りっぱなしだったわけではありませんから、体力や脚の負担も最小限だったはず。敗因を考えることより、今回は勝った馬と騎手を素直に褒めたいレースでした。
勝ったロゴタイプに騎乗したミルコ・デムーロ騎手は本当に上手い乗り方をしましたね。
スタートよく飛び出していき、4頭が先行争いをする真ん中に入って少しかかり気味になり、流れについていきそうになりましたが、ここですぐにスッと抑え、馬の息を入れつつ追走していました。ここがポイント。この先行争いのペースに巻き込まれたらマズイと感じたのか何か違和感があったのか、とにかく「引く」判断力が好走につながりました。その追走にしても無理に我慢させることなく、馬に負担が少ない抑え方に技術の高さを感じます。
あとは、直線に向いてからの、追い出すタイミングが絶妙でした。
先行馬が失速するやいなや、一気に仕掛けて先頭に出ると、そのままゴールまで脚を保たせてしまうデムーロ騎手の騎乗技術は天下一品、その腕に脱帽です。
強い馬が自分よりも後ろから追い込んでくることは間違いない状況で、早めの先頭で押し切るというのは難しいこと。普通ならコディーノに差されての2着、もしくはさらに後続の馬にも抜かれての3着もあります。もしもそのような結果だとしても、少し早仕掛けだったかな、で済まされる話で、そもそも人気のわりに(7番人気)ここまで走るのなら十分だと言われるでしょう。
もちろん、あれだけ前目の位置で追走しながらゴールまで粘れる脚をもつロゴタイプ自身に力が無ければ、いくらデムーロ騎手が鞍上でも勝つまではいかなかったと思います。馬が持つ能力を引き出すという点が、この朝日杯FSの見どころでした。
コディーノに戻りますが、今回のレースでは、以前より少し掛かり気味で馬がイライラしているように見えました。レース間隔を考えても、使い詰めというほどではないので何ともいえませんが、競走馬は間隔が詰まったりして疲れが少しでも残っていると、精神的に余裕がなくなり良い時の雰囲気が感じられなくなります。
コディーノの次走は皐月賞トライアルとのことなので、その時期まで休養しつつゆっくりと身体を仕上げられます。来春、さらに成長した強いコディーノに会えるのを楽しみにしています。
さて、2012年の競馬開催も有馬記念が行われる今週末で終了。スッキリと予想を当てて1年を締めたいものです。皆様も、今年の中央競馬最終週を是非満喫してください!

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