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2012年12月

2012年12月29日 (土)

来年が本当に楽しみです

12月24日、JRAの2012年競馬開催が全て終了。今年は(降雪などによる延期を除き)有馬記念の翌日に競馬がある珍しい年でしたが、有馬記念がその年最後のGⅠレースであることに変わりはありません。ファン投票1位オルフェーヴルと、三冠制覇で3歳牝馬戦線を盛り上げてくれたジェンティルドンナが回避したものの、やはりドリームレースだけあって出走メンバーは歴戦のつわもの揃い。当日が待ち遠しくて仕方ありませんでした。

その2012年有馬記念。先頭でゴールを駆け抜けたのは、今年の皐月賞と菊花賞を制し1番人気に支持された3歳馬、ゴールドシップでした。

この馬の脚質・戦法から、おそらく道中は後方待機、3コーナーから外を回って追い込んでくると予想していました。果たしてその通りの内容となりましたが、3コーナーから外をまくるまではともかく、その後さらに直線で伸びてくるとは思っていませんでした。

古馬の一流どころが集まるグランプリ、3歳馬だけのレースとは違い、展開がハマるなどすれば可能性はあるけれど、直線で伸びてきたとしても他の馬を差し切るまではいかないだろう。そうそう勝てるほど甘くはないだろうという思いもありましたが、ゴールドシップはあっさりとそんな心配を裏切り、圧倒的な強さで突き抜けてきました。こういう競馬は、真の強さを持つ馬にしかできません。

鞍上の内田騎手も、愛馬を信頼しきっている乗り方でした。

前半で馬に動く気がなければ、気分を損ねないようそっと追走し、勝負どころでは一気に仕掛け加速。ゴールドシップが「競馬」をよく知っている賢い馬だというのもありますが、内田騎手はその気性や能力をよく理解し、長所を最大限に生かす騎乗をしました。

僕が注目していたルルーシュは残念ながら8着に終わりました。8枠16番の大外枠に入ったことで追走時に壁が作れず、まるまる1周ハミを噛んで(力んで)行ってしまい、折り合いがあまり上手くいかなかった様子。さらに中山2500mという独特のコース形態で、大外枠の馬は好位の内側につけたくても、徐々に内に寄せるということが簡単にはできないという点も不利でしたね。今回は枠に泣かされた感じでしょうか。

2着に好走した10番人気オーシャンブルーは、ルルーシュと対照的に、中団の内々に位置し、じつにスムーズなロスのない追走。あの位置なら自分が意識せずとも自然に壁ができ、そのおかげでかかることもなく勝負どころまでラクに乗れました。上手くそのポジションにつけたルメール騎手の感性、オーシャンブルーの能力を十分に引き出した手綱さばきは、さすがとしか言えません。有馬記念で騎乗した外国人騎手4名が2・3・5・6着と全て上位にきたことは日本人として少し寂しくもありますが。

ただ、有馬記念で最も上手く乗ったのは三浦騎手だと僕は思います。病気のデムーロ騎手に替わり急遽エイシンフラッシュの手綱をとることになりましたが、見せ場十分の騎乗で盛り上げてくれました。23歳という若さでこの大舞台、しかも上位人気馬に騎乗しながら、臆する様子は全く見せずにあれだけのパフォーマンスができるのだからたいした精神力。

2012年のリーディングジョッキーに輝いた24歳の浜中騎手をはじめとして、次代を担う若手が元気なのは良いことですね。ベテラン勢の熟練の技に感心したり、若手の大胆な騎乗にワクワクしたり。魅力ある騎乗で、来年も競馬を盛り上げていただきたいと思います。 それでは皆さん、どうぞよいお年をお迎えください。

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2012年12月26日 (水)

次週注目馬速報

僕が参加しているWORLD競馬webから、来週出走の注目馬です。今週、勝った人も負けた人も頭をリフレッシュして、次の競馬を楽しみに待ちましょう。

注目ランクB
大久保洋 厩舎
ヘルデンテノール
※中山1-10R・ジュニアC・芝1600mに出走予定

デビュー戦の前走では、「半兄サンカルロ以上」との話をお伝えして本命に推奨、馬連本線1520円&3連単1万0990円の的中をお届けした。「思っていた程スタートで遅れなかったし、まだまだ良くなる余地を残していながら、最後は良い脚を使えて、期待が持てる内容でした。レース後も順調ですし、勝ってクラシック路線を歩ませたいですね」と厩舎サイド。

注目ランクB
藤岡健 厩舎
ミニョネット
※京都1-6R・2歳新馬・芝1600m内に出走予定

アイスドール、レースドールの下にあたる良血馬。稽古の動きがかなりイイと西では評判になっているらしく、早い段階からデビューが待たれていたそうだ。厩舎サイドも自信を持っており、「気が前向きで稽古の動きもかなりいい。初戦勝ちを狙っている」と、かなりヤル気になっているそうだ。

注目ランクMM
鹿戸雄 厩舎
マイネルディーン
※中山2-10R・初富士S・芝1800mに出走予定

東スポ杯2歳Sで大穴を開けた後、しばらく低迷していたこの馬だが、当時から「本格化は先」と聞いていた。そんな陣営の見立て通り、ココに来て連勝と遂に素質開花の印象。中山替わりにも不安はなく、勢いに乗った今なら3連勝も夢ではない。昇級でさらに相手強化となるが、その分、人気も手頃なところに落ち着くはず。穴で面白い1頭となりそうだ。

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2012年12月19日 (水)

敗因ではなく、勝因に注目すべき、朝日杯FS

先週の第64回朝日杯フューチュリティステークスは、断然の1番人気コディーノが2着。競馬に絶対は無いとはいえ、これまでのレースぶりと完成度から、他馬を大きくリードしている同馬がここで敗れるなど、考えにくいことでした。よく「2歳馬のレースは幼稚園の運動会」と表現されますが、コディーノは幼稚園児の中に1人だけ小学校高学年の生徒が混じっているような感じで、頼もしさ、逞しさがあふれていました。
敗因は、これといって見当たりません。
内枠だったため、直線に向くまで動かずにそのままの位置でよかったのかもしれませんが、激しい先行争いをした馬たちが力尽き下がってきて、自分の進路が無くなってしまうおそれがあります。それを避けたいと考えて、鞍上の横山典騎手は3・4コーナー中間でタイミング良く外に持ち出したのでしょう。
このコース取りは騎乗ミスでもなんでもなく、大本命馬に跨る騎手としては当然の乗り方。はじめから外を回りっぱなしだったわけではありませんから、体力や脚の負担も最小限だったはず。敗因を考えることより、今回は勝った馬と騎手を素直に褒めたいレースでした。
勝ったロゴタイプに騎乗したミルコ・デムーロ騎手は本当に上手い乗り方をしましたね。
スタートよく飛び出していき、4頭が先行争いをする真ん中に入って少しかかり気味になり、流れについていきそうになりましたが、ここですぐにスッと抑え、馬の息を入れつつ追走していました。ここがポイント。この先行争いのペースに巻き込まれたらマズイと感じたのか何か違和感があったのか、とにかく「引く」判断力が好走につながりました。その追走にしても無理に我慢させることなく、馬に負担が少ない抑え方に技術の高さを感じます。
あとは、直線に向いてからの、追い出すタイミングが絶妙でした。
先行馬が失速するやいなや、一気に仕掛けて先頭に出ると、そのままゴールまで脚を保たせてしまうデムーロ騎手の騎乗技術は天下一品、その腕に脱帽です。
強い馬が自分よりも後ろから追い込んでくることは間違いない状況で、早めの先頭で押し切るというのは難しいこと。普通ならコディーノに差されての2着、もしくはさらに後続の馬にも抜かれての3着もあります。もしもそのような結果だとしても、少し早仕掛けだったかな、で済まされる話で、そもそも人気のわりに(7番人気)ここまで走るのなら十分だと言われるでしょう。
もちろん、あれだけ前目の位置で追走しながらゴールまで粘れる脚をもつロゴタイプ自身に力が無ければ、いくらデムーロ騎手が鞍上でも勝つまではいかなかったと思います。馬が持つ能力を引き出すという点が、この朝日杯FSの見どころでした。
コディーノに戻りますが、今回のレースでは、以前より少し掛かり気味で馬がイライラしているように見えました。レース間隔を考えても、使い詰めというほどではないので何ともいえませんが、競走馬は間隔が詰まったりして疲れが少しでも残っていると、精神的に余裕がなくなり良い時の雰囲気が感じられなくなります。
コディーノの次走は皐月賞トライアルとのことなので、その時期まで休養しつつゆっくりと身体を仕上げられます。来春、さらに成長した強いコディーノに会えるのを楽しみにしています。
さて、2012年の競馬開催も有馬記念が行われる今週末で終了。スッキリと予想を当てて1年を締めたいものです。皆様も、今年の中央競馬最終週を是非満喫してください!

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2012年12月16日 (日)

次週注目馬速報

僕が参加しているWORLD競馬webから、来週出走の注目馬です。今週、勝った人も負けた人も頭をリフレッシュして、次の競馬を楽しみに待ちましょう。

注目ランクB
大久保洋 厩舎
ヘルデンテノール
※中山1-10R・ジュニアC・芝1600mに出走予定
デビュー戦の前走では、「半兄サンカルロ以上」との話をお伝えして本命に推奨、馬連本線1520円&3連単1万0990円の的中をお届けした。「思っていた程スタートで遅れなかったし、まだまだ良くなる余地を残していながら、最後は良い脚を使えて、期待が持てる内容でした。レース後も順調ですし、勝ってクラシック路線を歩ませたいですね」と厩舎サイド。
注目ランクB
藤岡健 厩舎
ミニョネット
※京都1-6R・2歳新馬・芝1600m内に出走予定
アイスドール、レースドールの下にあたる良血馬。稽古の動きがかなりイイと西では評判になっているらしく、早い段階からデビューが待たれていたそうだ。厩舎サイドも自信を持っており、「気が前向きで稽古の動きもかなりいい。初戦勝ちを狙っている」と、かなりヤル気になっているそうだ。
注目ランクMM
鹿戸雄 厩舎
マイネルディーン
※中山2-10R・初富士S・芝1800mに出走予定
東スポ杯2歳Sで大穴を開けた後、しばらく低迷していたこの馬だが、当時から「本格化は先」と聞いていた。そんな陣営の見立て通り、ココに来て連勝と遂に素質開花の印象。中山替わりにも不安はなく、勢いに乗った今なら3連勝も夢ではない。昇級でさらに相手強化となるが、その分、人気も手頃なところに落ち着くはず。穴で面白い1頭となりそうだ。

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2012年12月12日 (水)

枠とコース取りの妙

先週は2歳牝馬の頂点を決めるGⅠレース、阪神ジュベナイルフィリーズが行われました。
優勝は5番人気ローブティサージュ。管理する須貝厩舎にとって、今年の皐月賞・菊花賞を制したゴールドシップに続くGⅠ馬の誕生となりました。この阪神JFで1番人気に推されたコレクターアイテムも所属し、本当に先が楽しみな厩舎です。
ローブティサージュの勝因は、ずばり枠順でしょう。
1枠1番に入ったローブティサージュは好スタートから一旦控え、中団を追走。内枠のメリットはコースをロス無く走れること、それに逃げ馬でない限り自然と前に壁ができるため、馬が脚を溜めやすくなることが挙げられますが、鞍上の秋山騎手はまさにその利点を活かした騎乗をしましたね。スムーズなレース運びで、直線に向くまでに脚を十分にためられたことがラスト1ハロンの伸びにつながりました。
内枠のデメリットとして、もまれやすくなり自分の競馬ができずに終わるおそれがありますが、これは騎手が上手にスペースを作ることにより回避できます。実際、直線を向いたときに馬群がバラけて空いたところを秋山騎手はすかさず突いてきました。騎乗姿勢の美しさといい、優れた感性や技術の高さといい、勝利を心から祝福したくなる騎手です。
1番人気馬のコレクターアイテムは、ローブティサージュとは正反対に終始もまれるレースを強いられ、走る姿がとても窮屈そうに見えました。
道中は勝ち馬と同じ位置で進めていましたが、3~4コーナーから鞍上の浜中騎手が外へ持ち出していき、直線では大外から伸びてきたものの4着どまり。とはいえ、最後はさすがと感心するほどの脚を見せてくれました。
もう一度レースを観ていただくとわかりますが、ローブティサージュとコレクターアイテムは、道中同じようなポジションにいながら、それぞれのコース取りによって、直線入り口の時点でかなり離れてしまいました。スルスルと抜けてゆくローブティサージュと、苦労して大外から追い込んでくるコレクターアイテムの対比から(荒れた馬場での内枠など不利を考えなくて済む)、良い馬場状態であるならば、いかにロスの無い騎乗をするかが重要。そうしなければ勝てないということを、あらためて感じるレースでした。
2着には15番人気馬クロフネサプライズが入りました。終始2番手を進み、直線では1回先頭に立ち、見どころは十分すぎるほどでした。これまで主に1200m戦に出走していましたが、初めての1600mでこれだけ粘りを見せてくれるのだから大したもの。今後もこのようなレースができるのであれば来年の春も注目しなければなりません。
3着も人気薄、10番人気レッドセシリア。後方で脚をため、直線で空いていた内へ一気に入って1、2着馬とクビ・クビ差まで詰め寄りました。この三浦騎手の判断が良い。上手く乗りましたね。キャリア1戦でこのレース内容ならば次走も期待できます。

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2012年12月 6日 (木)

辛い時期を耐えたからこそ…

2012年の競馬開催も、あと3週間を残すところとなりました。
競馬の世界は1週間単位の規則的な繰り返し。長年競馬に携わり、そういう生活を続けていると1年があっという間に過ぎてゆきますね。
先週は阪神競馬場で、第13回ジャパンカップダートが行われました。
優勝は、好位追走から直線抜け出したニホンピロアワーズ
鞍上の酒井学騎手と人馬ともに嬉しいGⅠ初勝利を飾りました。
勝因はスタート直後の位置取りにあったと思います。
16頭立て14番枠と外側だったので、もしもスタートで普通に馬を出していき、「できれば好位または中団にいられれば良いかな」などと甘く考えて騎乗していたなら、1コーナーで内に入ることはできず外を回され、中団追走になっていたでしょう。酒井騎手はそうなることを嫌ったのか好スタートから少し仕掛けていき、1コーナーで内側3番手の位置を確保。馬にとってもラクな、砂をかぶらない場所で追走することができて、とてもスムーズな競馬でした。
逃げて速い流れをつくった2番人気馬エスポワールシチーですが、あまり息が入らず、馬が気負っているように見えました。その後ろにいたニホンピロアワーズは、エスポワールシチーとは対照的なのびやかな走りで、4コーナーを回り直線に入っても他馬とは手応えが全く違い、持ったまま。「いつ追い出すか」騎手がじっくり考える余裕すら感じられました。
レースの流れがハマったこともありますが、もともとニホンピロアワーズの能力の高さは成績からも証明済みで、それに加え今回はかなり調子が良かったのではないでしょうか。
酒井騎手はデビューから15年目のベテラン。1年目に25勝を挙げて順調なスタートでしたが、4年目、減量がなくなって以降は成績が下降し、騎手として辛い時期が数年間ありました。それでも真面目に、誠実に騎乗を重ね、ニホンピロレーシングの1頭の馬との出会いから現在の成績まで盛り返しました。
僕も経験したことですが、成績がふるわず引退を考える時期が多くの騎手にはやってきます。しかし、そのときの何かキッカケひとつで、人生は大きく変わります。それは1頭の馬や1人の馬主さんとの出会いかも、または調教師や先輩騎手のひと言かもしれない。
現在、成績が思うように伸びず悩んでいる騎手は、不遇と嘆くよりも、今回の酒井騎手の勝利を励みに、人との縁を大事にして頑張ってほしいと思います。

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2012年12月 2日 (日)

次週注目馬速報

僕が参加しているWORLD競馬webから、来週出走の注目馬です。今週、勝った人も負けた人も頭をリフレッシュして、次の競馬を楽しみに待ちましょう。

注目ランクB
奥平 厩舎
オメガスパーキング
※中山3-7R・3歳上500万下・ダ1800mに出走予定
叩き2戦目の前走も大きく出遅れて最後方からの競馬。しかし、直線でエンジンが掛ってからはグングン伸びて15頭をゴボウ抜き、ゴール前で2着に浮上した。「まだ絞りきれないし、本当に良くなってくるのは来年かもしれませんが、それでも500万では力が上でしょう。脚元の心配もなく順調なので、初めての中山コースですが問題なくこなしてくれると思います」と厩舎サイド。

注目ランクB
藤沢和 厩舎
フォレノワール
※中山3-2R・2歳未勝利牝・ダ1800mに出走予定
素質馬揃いのこの厩舎にあって、「重賞を獲れる」とデビュー前から高い評価を受けている逸材。その話からすれば、近2走が物足りなく映るが、「この先、もっともっと良くなる」とは厩舎サイド。まだ見限る必要はない。次走は、「とりあえず1個勝っておきたい」と、リーディング争いも絡む時期的な兼ね合いもあってダート戦に矛先を向ける。一部では「かなり適性は高そう」という声も出ており、圧勝のシーンまで想定できる。

注目ランクB
白井 厩舎
キズマ
※阪神4-12R・御影S・ダ1400mに出走予定
前走の東京戦が掛け値ナシに強い内容。鞍上も「ココでは力が違った」と語っており、そのポテンシャルや恐るべし。まだまだ上を目指せる器であることは間違いなく、昇級となるココも通過点になりそうだ。厩舎サイドもこの馬にかなり期待しているらしく、ダートで大舞台を狙う姿勢とのこと。地元・関西の強敵相手となるが、その走りには要注目。

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