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2012年11月14日 (水)

エリザベス女王杯の回顧

先週は京都競馬場で第37回エリザベス女王杯が行われました。
朝から雨天の日曜日。午前中はまだ良かった馬場も、降り止まない雨により午後のレースが始まる頃は稍重に、そしてエリザベス女王杯の発走時刻には重の発表となっていました。
技術が向上し、昔とは比べ物にならないほど馬場が良くなった現在はスピード競馬が主流ですが、あれだけ雨が降り続いて緩んだ馬場で幾つもレースを重ねていれば、さすがにスタミナ勝負になります。
騎手はいかに馬の体力を消耗させることなく騎乗するか。また、その馬自身が、このような馬場を得意とするか不得意とするかも明暗を分ける大きなポイントでしょう。

優勝したのは7番人気レインボーダリア
単勝1.9倍、断然1番人気のヴィルシーナをクビ差おさえての勝利、初重賞勝利が初GⅠ制覇となりました。昨年のエリザベス女王杯でも17番人気ながら5 着に好走しており、これまでに27戦して掲示板を外したことはたったの3度。安定感のある走りから地力の高さがうかがえます。こういうタイプの馬は、もし も今回は勝てなくとも、いずれどこかで重賞を1つ2つ勝っていたのではないでしょうか。
鞍上の柴田善騎手は「リズムを崩さなければ(この馬場になったことも幸いして)チャンスはあると思っていた」と後に語っていた通りの騎乗をしました。レー スが淡々と流れてゆく中をエリンコートが一気に動き、それを機に流れが速くなりましたが、彼は慌てたり無理に追いかけたりすることなく、自分のペースを保 つことを最優先し大事に乗っていました。これが勝因でしょう。このとき、流れに乗り後を追ってしまったとしたら、ヴィルシーナに勝つことはなかったと思い ます。
柴田善騎手は馬の上では常に冷静で、快勝しても惜敗してもあまり感情を表に出さないタイプですが、今回はゴール板を1着で駆け抜けた瞬間、小さくガッツポーズをし、珍しく喜びを表していました。レース前に描いていたとおりに騎乗できた、そして勝てた。
「してやったり」そんな言葉が浮かんでくる巧い騎乗、じつに鮮やかな勝利でした。

またまた2着のヴィルシーナは、何とも不運としか言いようがありません。
三冠全て2着の上、宿敵ジェンティルドンナが不在の今回も勝てず。今回のような馬場は、ヴィルシーナに向いていないとは思いませんが、普段であれば持った まま直線に向かえる馬が、4コーナー手前から騎手の手が動き出すほどで、ここまで悪い馬場は経験したことがないために予想以上にスタミナを奪われたのかも しれません。
それでもまだ若い3歳牝馬が、古馬との初対戦であれだけの走りをするのですから、やはり力はかなりのもの。良馬場で行われていたら勝っていたでしょうね。
鞍上の内田騎手は苦しかったと思いますよ。春は桜花賞とオークスで自分より上位の人気馬が、秋に入ってもジェンティルドンナという強い相手がいたため、そ れらを負かすための乗り方を考えれば良かったのが、今回は大きな舞台で初めての1番人気を背負ったことで、厳しくマークされる立場になりました。プレッ シャーに弱い騎手ではありませんが、今までとは違う競馬になり、乗り辛かったことでしょう。展開や流れひとつで結果が変わる競馬で、1番人気馬を確実に勝 たせる難しさをあらためて感じました。

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