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2012年11月 7日 (水)

アルゼンチン共和国杯のレース回顧

年末の有馬記念まで毎週のように行われるGⅠレースも、先週はお休み。GⅠレースがないと寂しく感じる方はいるでしょうが、GⅠシーズンで盛り上がっている気持ちが、その分だけ各競馬場の重賞レースに注がれるので、騎乗する騎手にとっては張り合いがあります。
しかも先週の東京競馬メイン、GⅡアルゼンチン共和国杯は、関係者には意外と重要なレースでもあります。これといったGⅠのステップレースではありません が、2008年同レース勝ち馬の
スクリーンヒーローは次走のジャパンカップを制し、2009年トーセンジョーダンは翌年秋の天皇賞優勝、GⅠの常連馬とし て現在も頑張っています。また、昨年優勝したトレイルブレイザーは、つい先日サンタアニタ競馬場で行われたブリーダーズカップターフに出走し、4着とはい え4コーナーから果敢に攻めてゆく見せ場十分の走りを見せました。
このようにアルゼンチン共和国杯の優勝馬は、その後は大レースで活躍しています。今後につながる、また、つなげてゆくために大きな意味を持つレースなのです。

さて今年のアルゼンチン杯は、横山典騎手鞍上のルルーシュが優勝。
前走は少し重め(プラス10キロ)で、直線動けませんでしたが、今回はスッキリと身体を絞ってマイナス16キロと、勝負気配が感じられました。
横山典騎手はスタート後すぐさま好位を取りにいき、その分、少しだけ折り合いに苦労しそうでしたが、間もなく落ち着き、長距離レースにしては速い流れの 2、3番手を追走しました。直線に入り残り500mから一気に加速、先頭に出ると、そのまま後続馬を寄せつけずゴール。馬格や毛色もそうですが、何より大 敗のない抜群の安定感を誇る好成績は、父ゼンノロブロイを思い出しますね。
今回のアルゼンチン共和国杯で最も印象に残るのは、横山典騎手の強気な騎乗ぶりです。
レースが長距離になるほど、騎手は折り合い・ペース・スタミナを強く意識し、あまり前半から攻める騎乗はしません。しかし横山典騎手は、「何が何でもルルーシュを勝たせる」という思いがあふれているような、馬の力の違いを見せる超強気なレース運びをしました。
彼がこういう騎乗をするのはとても珍しいと思います。
実際、馬の能力が高くなければ速いペースの中でこんな騎乗はできないし、まして勝つのは非常に難しいもの。それだけ彼には確信があったということです。 日々の調教でどんどん良くなるルルーシュに、日増しに自信を深めていたのでしょう。それも長年多くの名馬に跨り技術と感性を磨いてきた彼ならではの感覚。 こういう一流騎手の騎乗は、見ていて本当に楽しい。次走はジャパンカップでしょうか?状態によりますが、このコンビには期待せざるを得ません。

2着は内田騎手騎乗のムスカテール
2走前の新潟記念では52キロの軽ハンデとはいえ格上挑戦の11番人気で掲示板に載る好走、前走のオクトーバーSは2馬身半をつけての圧勝と、最近の成長 ぶりが注目されていました。道中は中団で脚をためて進め、最後は勝ち馬には届かなかったものの鋭く伸びて2着。内田騎手も思った通りのレース運びが出来て いたのではないかと思います。この馬はこれからさらに本格化し、強さを見せてくれそうな気がします。

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