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2012年10月17日 (水)

秋華賞のレース回顧

ここ茨城では金木犀が花盛り。僕のいる育成牧場にも金木犀が塀沿いにズラッと植えられており、若木ながらたくさんの花をつけてくれました。僅かな期間しか楽しめない華やかな香りに包まれ、秋の深まりを実感するこの頃です。競馬もこれからが秋本番、ほぼ毎週GⅠレースが続きます。

先週は京都競馬場で秋華賞が行われ、2冠女王ジェンティルドンナが登場。鞍上の岩田騎手は、単勝1.3倍と圧倒的人気を背負いながらも焦る様子を見せず直線勝負の乗り方で、先に抜け出していたヴィルシーナをハナ差とらえ見事優勝、史上4頭目の三冠牝馬としてその名を刻みました。
レース展開は、逃げ馬が前半の1000mを62.2秒という超スローのペースを作り出したため、後ろから行く馬にとってはかなり不利な流れになりました。その不利なポジションで競馬を進めていたのがジェンティルドンナ。それでも最後はしっかりと伸びて、差しきってしまうのだから相当強い。ペースや展開などこれ以上ないというくらい理想的なレースが出来たヴィルシーナに対し、明らかに不利だったジェンティルドンナがたとえハナ差であっても勝ってしまうのですから、着差以上の強さとはまさにこのこと。どれほど強くても三冠達成は難しいものですが、やはりこの馬の能力の高さは3歳牝馬の中でずば抜けていますね。

この秋華賞でジェンティルドンナの強さ以上に目を引いたのは、2着馬ヴィルシーナの鞍上、内田騎手の騎乗です。結果的に三冠レース全てで2着と、はっきりと勝負がついてしまったことは悔しいと思いますが、ジェンティルドンナに勝ってやろうという強い意志を感じる今回の乗り方にプロとしての意地を見ました。
春は好位で上手くレースを進めても勝てず、秋華賞の前走・ローズSではジェンティルドンナをマークする形をとって追撃するも2着。内田騎手はどうしたらジェンティルドンナに勝てるか色々試して、考えに考え、今回の「逃げ」を選択したのでしょう。スタート直後の出ムチを入れる気迫あふれる姿には、とても好感をもちました。馬の強さだけではなく、騎手のこうした戦法や駆け引きも競馬の楽しさですね。
そしてもう1人、内田騎手と同様、見ていてワクワクさせてくれたのがチェリーメドゥーサに騎乗した小牧騎手です。前半の流れが遅いと感じるや、向正面から一気にスパートし先頭に躍り出ると、後続馬を10馬身ほども引き離しての大胆なレースぶりに、競馬場内でも大きなどよめきが上がりました。結果は5着でしたが、15番人気の全くのノーマークだったチェリーメドゥーサがここまで好走したのだから立派です。普通に中団あたりで追走していって、最後の直線でチョロッと伸びての5着よりも、印象が強烈ではるかに見応えがあります。今年の秋華賞は、同世代の頂点に立つジェンティルドンナに正々堂々と挑む内田騎手と小牧騎手、この2人の騎乗が潔く、何とも快いものとして心に残りました。

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