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2012年8月 1日 (水)

クイーンSのレース回顧

先週の土日に行われた平場の重賞は1レース、札幌競馬場のクイーンSのみでした。
優勝は1番人気アイムユアーズ。昨年夏からオークスまで好走を重ね、今年の牝馬クラシック戦線を大いに盛り上げた実力馬が、見事にファンの期待に応えてくれました。
およそ2ヶ月ぶりの出走で馬体重は24キロ増。しかしレースでは中団外めを追走し、いつでも抜け出せる手応えをもったまま、鞍上の池添騎手がゴーサインを出すと後続を引き離して完勝。古馬と3歳馬の力差を考慮した斤量が設定されているため、ほとんどのメンバーが55キロの中、アイムユアーズは52キロと好条件での出走でしたが、やはりどれだけ軽い斤量だったとしても、馬の状態が良くないと勝てないと思います。馬体重の増加は成長分に加え、春の激戦の疲れがすっかり取れた良い状態だったということですね。これだけ行き届くケアをする牧場・厩舎スタッフが、これからは秋に向けてさらに慎重に、万全の態勢で仕上げてくるでしょう。楽しみです。
池添騎手は昨年騎乗したアヴェンチュラに続くクイーンS連覇ですが、その後アヴェンチュラが制した秋華賞では他馬に騎乗していました。ぜひ今年の秋は、アイムユアーズとともにGⅠ勝利の美酒を味わってほしいものですね。

2着には10番人気ラブフール
最後方からの追走で、直線では上がり33.7秒の脚を使って突っ込んできました。ねっとりと絡みつくような感覚があってパワーの要る洋芝では、そうそうこれほどの上がりの脚は使えません。それだけラブフールにこの馬場が合っていたか、または鞍上の丸田騎手がいかに上手に脚をためて騎乗していたかでしょう。
今回のような最後方からの競馬は、騎手にとって結構乗りやすいものです。レースの流れを掴みやすいし、全ての馬と騎手の動きがひと目でわかるからです。早めに仕掛けるか、丸田騎手のように最後の最後まで脚をためて直線だけに賭けるか、前の馬の手応えを見て選べるのも利点です。

ただ、最後方のレースには、難しい点も1つあります。それはコース取り。
当然後ろから行けば目の前に馬群があるわけで、どうしても外を回すことになりますが、あまりに大外に持っていくとロスが多いので、隙間が見つかれば割って入るとか、思い切ってインを突く時もあります。そのあたりの判断が難しいところですね。また、追い込み馬はハマると強い反面、不発の時もある極端なレースぶりになりがちですが、騎手はこういう様々なタイプの馬に騎乗し、経験を積んで判断力や技術を磨くわけです。丸田騎手もかなり精神的に鍛えられているのではないでしょうか。どんどん乗ってさらに成長してほしいものです。

注目していたオールザットジャズは5着に終わりましたが、レースの進め方には全く文句ありません。藤岡佑騎手の上手に立ち回って少しのコースロスもない「インべったり」の乗り方は、僕が好きな騎乗です。あの乗り方は自然と脚がたまるのです。だから直線に向いた時には、突き抜けてくる手応えでしたが案外でした。久々のレースで伸び切れなかったのでしょう。次走は期待してよいと思います。

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