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2012年6月 6日 (水)

安田記念のレース回顧

府中でしばらく続いたGⅠレースも、先週の安田記念でひとまず終了。あとは阪神競馬場で行われる夏のグランプリ・宝塚記念を待つだけとなりました。
今年の安田記念はかなり難解で大いに悩みました。とはいえ、その悩みは「帯に短したすきに長し」というパッとしないメンバー構成だからではなく、どの馬にも素晴らしい実績と力があるために本命馬を決めかねるという、とても贅沢なものでしたが…。

そんな混戦を制したのは、福永騎手騎乗のストロングリターン。昨年の同レースでも2着に入った実力馬で、今回は単勝6.7倍の2番人気でしたが、1番人気 のサダムパテックが6.6倍と差は全くなく、ファンの期待に応える形での優勝となりました。もともと、大崩れすることなく堅実で安定した走りを見せる馬で すが、休み明けの前走・京王杯スプリングCを使ってからは、状態がいっそう上向いていた様子。陣営はかなり自信があったのでは。
レースは、絶対的な逃げ馬であるシルポートが先頭に立ち、リアルインパクトが突っついていったために、最近の高速馬場の傾向を考慮しても予想以上のハイペースとなりました。
そうなると完全に前崩れの展開。ストロングリターンは中団よりやや後ろにいましたが、脚をためることが出来るこの位置取りが、直線の伸びにつながりました。
福永騎手の騎乗内容も良いですね。展開が向いたとはいえ、コース取りがじつに上手かったと思います。

現在、JRAのGⅠレースで有力馬に騎乗する騎手といえば、岩田騎手か福永騎手のどちらかの名がまず挙げられますよね。実際、福永騎手は今年も多くの人気馬、その中の何度かは1番人気になるほどの馬とともにGⅠに参戦してきました。ただ、結果は思うようにいかず、彼自身、焦りや苛立ちを感じていたでしょう し、特に先週のダービーは是が非でも勝ちたかったと思います。
騎手というのは、本来とてもプライドが高く自身の感性や腕を信じて騎乗します(また、そのく らいでないと就けない仕事だと思います)が、そういう状態が続くと、次第に判断に迷いを感じるようになったり、いつもと違う騎乗を試みてスランプを抜け出そうとしてしまったり。それがまた悪循環になるときがあります。
若い頃から大舞台で活躍してきた福永騎手ですから少々のことで心が挫けることはないでしょうが、それでもこの安田記念で結果を出すことができて、ひと心地ついたところかな。この夏にアメリカ遠征を予定しているとのこと、秋の彼の騎乗ぶりが楽しみです。

2着に13番人気グランプリボス。鞍上は内田騎手。この馬はすでにGⅠレース2勝の実績があり、最近のレースぶりから人気こそ落としていましたが、展開さ え向けばこれくらいは走って当然の力を持っています。ただ相手関係やペース・展開で「このレースは走り頃」という、狙い時を見極める目は必要かもしれません。
先週のダービーで1・2番人気を背負い4・5着に敗れた(1番人気ワールドエース・福永騎手、2番人気ゴールドシップ・内田騎手)2人の騎手が今回好成績をあげたことが、何となく不思議で面白いと思いました。

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