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2012年5月24日 (木)

オークスのレース回顧

第73回オークスは、優勝ジェンティルドンナ、2着ヴィルシーナ、桜花賞と同じワンツーフィニッシュとなりました。
レース展開は、戦前に予想されたものとは異なり、3歳牝馬の2400m戦としては珍しく速い流れになりました。まだ完成されていないこの時期の3歳馬、そのほとんどの馬が初めてとなる長い距離のレース。脚や体力がどの程度通用するかは未知の部分が多く、厳しいレースを望まない騎手たちは様子を見ながら乗るため、ゆったりと進みがちですが、前を行く2頭が競った結果この速さとなりました。

僕が気になっていたアイムユアーズは、厳しいペースの中、好位にとりついて上手く流れに乗っていました。直線に向くと一度は先頭に並びかける勢いがありま したが、前半のペースで体力を消耗したようで、力尽きてしまいました。鞍上のウィリアムズ騎手はアイムユアーズの長所を生かした騎乗をしたと思いますが、 今回は展開が不向きでした。
おそらくこの馬は、出走メンバー中、最もキツイ競馬をしたのではないでしょうか。それでも4着を確保するあたり、能力の高さは疑いのないところです。

さて2012年の樫の女王。桜花賞馬ジェンティルドンナが、強烈な末脚で外から一気に差し切り2着に5馬身差。見事2冠を達成しました。
勝ち時計も2分23秒6と桁違いの速さで(他馬を含め全体的に例年よりも速いのですが)、いくらペースがこの馬にとって向いたとはいえ、やはり瞬発力では他馬を圧倒しています。
これから迎える夏を無事に過ごし、さらに充実してきたら3冠も見えてくるでしょう。
騎乗停止中の岩田騎手に代わり手綱をとった川田騎手は、落ち着いたレース運びが光りましたね。ほとんどの若手騎手にとって、オークスという大レース、それ も上位人気馬に騎乗するチャンスなどは滅多になく、緊張のあまり硬さのある乗り方をしても仕方がない状況。しかし川田騎手は、スタートから折り合いに専念することを最優先にし、位置取りはどこでも良いという、じつに肝の据わった、なおかつ肩の力が抜けた騎乗ぶりでした。さすが20歳でいくつもの重賞を勝 ち、22歳でクラシックレース皐月賞を制すだけのことはあります。その度胸の良さと大舞台で磨かれた感性で、これからも次代を担う騎手として素晴らしいレースを見せてくれることでしょう。

2着のヴィルシーナは心配していた折り合い面は問題なく、鞍上の内田騎手も上手く乗っていたと思います。ただ、前走に比べ、道中、手応えが怪しくなる場面 が何度か見られました。おそらく2400mの距離はこの馬にとって長いのでしょうが、それでも2着にきたのは、(勝ち馬を除き)今の段階では、他馬より地力の高さでリードしているからだと思います。秋の秋華賞ではどんな競馬をするのか、非常に興味深いところ。楽しみです。

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