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2012年3月 1日 (木)

先週の重賞レース回顧

早いものでもう3月。常套句ですが、春といえば別れと出会いの季節。
この時期は調教師、騎手の引退記事が見られ、それと同時に新規開業の調教師、新人ジョッキーのデビュー戦で紙面がにぎわいます。慣れ親しんだ名を見られなくなる寂しさと、これからの競馬界を担う若い人たちへの期待感など、様々な想いがうずまきます。
新たなステージへと進む元騎手、そして長年競馬を支えてくださった元調教師の皆様、お疲れ様でした。これからも皆様に幸多きことを願います。

さて競馬は、先週より2回中山へと舞台を移しました。
メインの中山記念、優勝は蛯名騎手騎乗のフェデラリスト
昨年秋に1000万条件を勝ち、今年の中山金杯で重賞初勝利を挙げ、これで重賞2連勝を含む4連勝と絶好調です。追い込み馬にとっては馬場状態をはじめとして、とても不利な展開になりましたが、この馬だけが追い出してからの反応が良く、一完歩ごとに確実に差を詰め、並ぶ間もなく抜き去りました。内容が非常に良く、強さを感じさせる一戦でした。
本格的に素質が開花し、馬が充実している現在、早くGⅠレースでの勇姿が見られることを願っています。

1.9倍と断然1番人気のトゥザグローリー、続く2番人気レッドデイヴィスが揃ってブービーとシンガリという惨敗、波乱の結果となりました。
レースは重賞常連のベテラン馬シルポートがいつもどおりの軽快な逃げを披露、2番手以下を大きく離し、向正面での差は12馬身、直線入り口に差しかかっても7馬身差ありました。
こういう大逃げを打ったとき、他の騎手は「そのうち(馬が)バテるだろう」と考えるので、大して気にしないし、戦法を変えることもしません。ただ今回は、3~4コーナーを通過したあたりでも脚いろは衰えず、ここで初めて2番手以下全ての騎手が少し焦りを感じたのでしょう、急いで仕掛けだし、シルポートを捕まえようと必至になっていました。
ではなぜ、このような展開になったのか。
それは2番手追走のフィフスペトルが、シルポートを追いかけずに楽に行かせてしまったのが大きな理由。とはいえ、それが悪いと言っているわけではありません。
この日の馬場状態とペースから考えると、ただでさえ力の要る重馬場なのに、さらにシルポートの速いペースについていったなら馬は消耗が激しく、深追いすれば自分の馬がバテてしまう。ならば脚を温存し、最後の粘りや伸びに賭けるのは当然だと思います。
これもまた競馬。見ている者にとっては面白い展開のレースでした。

阪神競馬場では阪急杯が行われました。
単勝1番人気は関東馬のサンカルロ、この馬の良さは終いの脚の切れ。その脚を武器に、昨年と(一昨年もですが)同じローテーションで高松宮記念を目指します。
定位置ともいえる中団やや後ろの位置取りでレースを進めましたが、阪神競馬場の芝1400mは内回りのため直線が短く、吉田騎手はそれを意識してか早めの進出を狙います。4コーナーを回るときには先頭馬が射程圏に入るところまで上がっていき、ここまではじつに理想的な騎乗でした。しかし直線に入っての脚いろは、確かに伸びてはいるものの、サンカルロの持ち味である『切れ』というよりは『バテないでジワジワと伸びてきた』感じです。馬体重プラス10キロが響いたのかもしれませんね。
次走の高松宮記念で身体が絞れていれば良いのですが、問題は体重よりも距離。どうもこの馬は、基本的に1200mは短いと思います。いかに調子を上げてくるか、陣営の腕に期待しましょう。

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