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2012年3月21日 (水)

先週の重賞レース回顧

第60回阪神大賞典には春の天皇賞に照準を合わせ、昨年の三冠馬オルフェーヴルがその姿を現しました。
単勝は何と1.1倍、何が何でも負けられないという雰囲気のレースでしたが、結果は2着。敗れたことはもちろん、そのレース内容に対する多くの悲鳴とどよめきが競馬場に広がっていました。8枠12番と大外枠のためか、スタート直後から前方に壁を作れずに折り合いを欠き、2周目の向正面では抑えきれなくなったのでしょう、先頭に立ってしまいました。そして3コーナーからは逸走気味に、外へ膨れてしまいました。
新馬戦や菊花賞でも、ゴールした後にこの癖が出て、鞍上の池添騎手は2度ほど落とされています。まぁオルフェーヴルの場合、やんちゃな気性だからこそ、レースではもの凄く強い競馬をするわけですが、悪い方に出てしまうと今回のようになります。
今まではレース中に見せなかった癖が、この大事なレースで出てしまったことが問題です。では、なぜ逸走してしまったのか。
おそらく、先頭に立ち前に馬がいなくなったことにより「目標を失ったから」もしくは「レースが終わったと思い気を抜いたから」でしょう。
あとは、有馬記念以来の久しぶりの競馬で、気持ちが高ぶっていたのかなと思います。
オルフェーヴルの今年最大の目標は、秋にフランス・ロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞ですが、まだ時間はあるとはいえ、関係者にとっては、国内のレースで負けるわけにはいかないとの意気込みが感じられます。そうした関係者の士気の高さや、競馬場での観衆の期待などからもオルフェーヴルは何かを察し、力んでいたのかもしれません
昨年は、上手に壁を作ってレースが出来ていましたから、次走は問題ないと思います。
ただ、馬のテンションが上がりすぎると、同じようなことが起こらないとは限りませんが…。

それにしても、恐ろしく強い馬ですね。
僕は基本的に「負けたけれど最も強さを感じる競馬をした」という考えは、あまり好きではありません。圧倒的な実力をもつ馬が、展開が向かないとか様々な理由で敗れたにしても、また、勝った馬がたまたま全てが上手くいった(ハマった)から勝てたのだとしても、「そのレースにおいては」その馬が最も強い競馬をしたと思うからです。
しかし今回のオルフェーヴルは、普通なら走る気を失いレースにならない状態でありながら、再び脚を伸ばし2着に突っ込んできました。シンガリ負けでも当然の展開でした。
気性的には、まだまだ子供ですが、能力は間違いなく一流ですね。

中山競馬場では皐月賞トライアル、第61回スプリングSが行われました。
馬場状態は重、レース後は、どの騎手からも「ノメった」というコメント。
こういう力のいる馬場になると、こなせない馬はまるっきりダメで、力を発揮できません。ですから、2番人気で12着に敗れた2歳王者アルフレードも、全く見せ場が無いまま終わってしまったとはいえ、今回の馬場状態を考えると見捨てるのは早い気がします。
優勝したグランデッツァは、この悪い馬場を気にすることなく、スイスイと走っていたように見えました。手綱をとったデムーロ騎手は、ノメる馬場を考えてガッチリとハミをかけ、馬がしっかりと踏ん張って(力を入れて)走りやすいように追っていました。
ディープブリランテを差し切った脚いろは際立っていて、皐月賞でも期待できそうです。

1番人気2着のディープブリランテは、道中、抑えるのに騎手が苦労していたようです。
皐月賞では、200m長くなる距離、そして馬場状態が気になるところですが、良と予想した場合、馬にとっては当然今回よりも走りやすくなるわけですから、ディープブリランテはいっそう折り合いを欠いてしまう恐れがあります。大レースを勝つためには、もう少し気性的に成長してくれると良いですね。

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