« 重賞レース回顧 | トップページ | AJCCのレース回顧 »

2012年1月18日 (水)

京成杯のレース回顧

オルフェーヴルの三冠達成がつい最近のことのように感じられますが、年が明けて半月が経った先週、中山競馬場では、2012年クラシックをうらなう重賞・京成杯が行われました。こうして3歳馬たちが本格的に動き始めると、新たなシーズンの始まりを実感します。

競馬は1週間単位(の繰り返し)で構成されているためか、どうしても騎手や関係者には、1年という時間があっという間に過ぎ去ってゆく感覚に陥ります。し かし古いデータや強烈な印象・イメージといった思い込みにとらわれると、生き物である馬の「今の」状態を見誤り、また急成長している馬を見過ごすことにも なりかねません。ですから僕は、新しい情報を取り入れ、実際に走りを見て、騎手時代に磨いたレース感覚を錆びつかせないよう気をつけています。

現3歳勢では、暮れの朝日杯FSを制した
アルフレードが一歩リードしている感はありますが、やはりここからが、馬が本格化していく大切な時期。皐月賞まで の間に各地で開催される重賞レースを勝ち上がってくる馬、もしくは惜敗したものの次につながる競馬をした馬など見逃すことのないようにしたいものです。
この京成杯でも素質馬が揃い、白熱したレースが観られました。

優勝したのは単勝2番人気、ディープインパクト産駒のベストディールでした。
鞍上は、今年初めの重賞・中山金杯を勝ち、幸先良いスタートを切った蛯名騎手。中団にポジションをとり、焦りを全く感じさせない淡々とした騎乗でレースを 進めました。騎手生活26年目のベテランですから、少々のことでは動じずに冷静に騎乗できるのは当たり前ですが、3・4コーナーで上がっていくときに、前に単勝1番人気アドマイヤブルーがいたことも大きかった。「この馬さえ差しきれば勝てる」そんな明確な目標ができ、蛯名騎手の頭には勝利のイメージが鮮明 に浮かんだことでしょう。
直線で外に出すと、ベストディールは鞍上の狙い通りに伸びて、前を行く馬を差し切りゴール。余裕があると思わせる強いレース内容は、春がとても楽しみになるものでした。

2着には朝日杯FSで2着に好走したマイネルロブスト
道中は勝ち馬をマークする形で追走、3・4コーナーあたりでも抜群の手応えに、鞍上の津村騎手は馬の力を信じ、落ち着いて騎乗することができました。単勝5番人気とGⅠレース2着馬のわりには評価されませんでしたが、今回の走りで見直す人も増えたでしょうね。
脚質的にはジワジワと伸びていくタイプなので(過去に1回走り唯一の大敗を喫したといえ)直線の長い東京競馬場の方が、この馬に合っていると思います。

1番人気に支持され3着に敗れたアドマイヤブルーは、優等生のレース内容。
頭が良さそうで素直な馬との印象で、手綱をとった後藤騎手も楽にレースを進められたようです。ただ、直線の伸び脚に弾けるところが無く、馬が成長途上と感じました。
レース経験は今回が3度目、潜在能力は他馬に負けておらず、もう少し力をつけてくれば巻き返しの可能性は十分だと思います。

|

« 重賞レース回顧 | トップページ | AJCCのレース回顧 »

レース回顧」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1466872/43792437

この記事へのトラックバック一覧です: 京成杯のレース回顧:

« 重賞レース回顧 | トップページ | AJCCのレース回顧 »