« 有馬記念のレース回顧 | トップページ | 京成杯のレース回顧 »

2012年1月12日 (木)

重賞レース回顧

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
2012年は心から競馬を楽しめる、平穏な1年間でありますよう心から願います。
さて今年初めての重賞、金杯が東西それぞれの競馬場で行われました。

京都金杯を制したのは上原厩舎所属マイネルラクリマ
内枠(2枠4番)を活かしたロスの無い走りで折り合いをつけつつ脚をため、直線では、観ているものにも伝わるほどの良い手応えのまま、楽々と抜け出しました。
鞍上の松岡騎手は「この馬は今年、マイル戦で大仕事をやってのける(GⅠを狙う)」と全幅の信頼をよせていましたが、今回の勝利は、実現のための大きな一歩となりましたね。
騎手や調教師など関係者の想いを乗せ、このまま順調に進むことを願っています。
昨年は落馬骨折が目立った松岡騎手は年末に1ヶ月ぶりの復帰を果たしたものの、残念ながら金杯後の最終レースで落馬し再び休養に入ることになりました。関東期待の若手騎手だった彼も今年はデビュー10年目を迎えます。覇気がありがむしゃらな気質は個人的には好きですが、そろそろ「挑戦する若手騎手」ではなくベテラン騎手らしい自覚と貫禄をもった騎乗を期待します。焦らずしっかり治し、万全な状態で戻ってきてほしいと思います。

東の中山金杯は田中剛厩舎のフェデラリストが優勝。
スタート後は中団につけて鞍上の蛯名騎手との呼吸も完璧に合っており、4コーナーから外を回すと、前にいる馬をねじ伏せるように突き抜けました。3歳時は新馬戦1戦使ったのみで、実質、4歳になった昨年春がデビューみたいなもの。年齢のわりに浅めなレース経験で重賞に初めて挑戦するということで、これまでの勢いが通用するかどうか不安でしたが、折り合いは全く問題なく非常に乗りやすそうな馬です。昨年の好成績はきっと、勢いというよりは、(その血統からもわかるとおり)元々の素質がかなり高いうえに、成長により身がつまってきたからでしょう。強さを感じるような勝ち方を見せてくれました。
田中剛調教師は、競馬学校(当時は馬事公苑長期騎手課程)では僕の1つ上の先輩でした。
自分にも周りの人にも厳しい性格は10代だった当時も騎手時代もずっと変わらず、調教師になった現在もきっとあの頃のままでしょう。正直、後輩の僕にとっては少し怖い先輩で近寄りがたいのですが、その厳しさは確固たる信念や誇りといった「芯」があるからであり、だからこそプロとして素晴らしい仕事ができるのだと思います。
昨年暮れの中山大障害で調教師として初めてのGⅠ勝利を挙げ、普通ならいまだ余韻にひたっていてもおかしくない時期ですが、田中剛調教師は浮かれず気を抜くこともなく、厩舎一丸となって金杯に挑みました。この良い流れに乗り、今年は大暴れしてもらいたいところです。

そして正月の変則開催により月曜日に行われたフェアリーS。
優勝したトーセンベニザクラは道中、中団で脚をためてジッと我慢していました。
脚に余裕があれば外に出していきたいところを、前が開くまで待っていた津村騎手。彼がとても落ち着いて騎乗するようになったことに驚き、感心しました。過去の経験で培った忍耐力と、その気持ちに応えたトーセンベニザクラの脚が今回の勝利をもたらしました。
津村騎手はデビュー9年目、やはりGⅠタイトルは欲しいはず。まずは桜花賞。
紅の桜が満開になるところが見られるかもしれませんね。

|

« 有馬記念のレース回顧 | トップページ | 京成杯のレース回顧 »

レース回顧」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1466872/43719421

この記事へのトラックバック一覧です: 重賞レース回顧:

« 有馬記念のレース回顧 | トップページ | 京成杯のレース回顧 »