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2011年12月14日 (水)

阪神JFのレース回顧

2週連続で2歳GⅠレースが行われるこの時期。いよいよ今年の競馬開催が残り少なくなってきたことを実感し、少し寂しくもありますが、2歳戦は来年のクラシックシーズンに直結するため、それ以上の楽しみがあります。

先週は阪神ジュベナイルフィリーズが行われ、福永騎手騎乗の単勝4番人気ジョワドヴィーヴルが優勝しました。絶大な人気と強さを誇る最強牝馬ブエナビスタの3歳下の半妹である同馬は、今回のレースでも当然注目を集めていましたが、さすがに1戦1勝では1番人気とはなりませんでしたね。しかし、1勝馬として抽選により出走権を獲得し、阪神JFで7枠13番に入り、2着馬との着差が2馬身半と、姉のブエナビスタと同じ勝ち方なのが面白い。姉妹ともに、強運とそれに見合うだけの力を持っているということでしょう。
ジョワドヴィーヴルはスタートして中団やや後ろにつけて、レースを進めました。逃げ馬が不在で遅くなると考えていたとおりの流れで、しかも好位で競馬をして勝ってきたメンバーが多かったために、先行集団はポジションを取り合いゴチャついていました。それぞれの騎手が「好位でレースをしたいけれど自分が逃げる状況にはなりたくない」と考え、ペースを遅くしましたが、そこはやはり即座に対応できるほどレース慣れしていない若馬。好位にいた馬はほとんどが、掛かり気味になってしまいました。

他で注目していたサウンドオブハートも、大外から抜群のスタートを切って好位にとりつくところまでは良かったものの、遅いペースにハミを噛み、前半は折り合いを欠いていた様子でした。大外枠は他馬にもまれない利点がありますが、今回のように上手くいかないときは、前で壁が作れないために馬が抑えられないという難点にもなります。
鞍上の武豊騎手がサウンドオブハートをなだめて騎乗していたのですが、どうしても落ち着くまでに時間がかかったために、それが最後の伸びに影響したのかなと思いました。それでもゴール前、最後の最後までよく頑張って粘っていたし、今回の展開と内容で3着なら、来年の出走時には大きな期待を集めるのではないでしょうか。

それにしても、ジョワドヴィーヴルはキャリア1戦の馬と思えないレースぶりでした。先行した馬とは対照的に折り合いはバッチリで、それどころか速くもない流れに対して多少おっつけ気味で追走するところなどは大物感十分。他馬にある力みが全く見られない堂々としたレースぶりに、福永騎手も余裕さえ感じられるほど冷静な騎乗をしていました。
この阪神JFの勝ち方を見る限り、大人と子どもほどの差を感じます。来年は牝馬3冠も夢ではないでしょうが、馬体はまだ成長途中で細く、今は素質の高さで勝っている印象を受けます。もっと身が入ってパワーがついてきたら、姉のブエナビスタ以上の女傑になるかもしれませんね。

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