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2011年11月30日 (水)

ジャパンカップのレース回顧

今年もあと1ヶ月を残すところとなり初冬の寒さを感じるこの頃ですが、競馬の世界ではまだまだ熱い戦いが続きます。先週は府中での2011年最後のGⅠレース、第31回ジャパンカップが行われました。

30年前の1981年に第1回を迎えたジャパンカップ。当時の僕は、まだデビュー2年目、△(2キロ減)の見習い騎手です。
騎乗したのはゴールドスペンサーという馬で浦和競馬から秋に中央入りしたばかりでしたが、第1回浦和記念を勝ち、現在では統一JpnⅠ(その頃は南関東の古馬最強馬決定戦)の川崎記念を2連覇するなど関東で名を馳せた馬。またジャパンカップ前走の1981年、天皇賞・秋でも、マッチレースを繰り広げたホウヨウボーイモンテプリンスの3着に好走。
そのためジャパンカップでも、4番人気に支持されていました。しかし、これほどの大レースに、よく20歳そこそこのアンチャンを乗せてくれたものだと、馬主さんはじめ師匠の中尾銑調教師など、今も全ての関係者の皆様方に対し感謝の気持ちでいっぱいです。
あまりにも昔のことなので、その時の心境やレースぶりはよく覚えていませんが、外国馬の戦車のような逞しさや圧倒的なスピードに衝撃を受けた記憶はあります。結果は4着まで外国馬で全く歯が立たずに敗れた日本馬ですが、その後わずか3年後にカツラギエースが日本馬として初めて勝ち、そしてあれから30年が経過した現在は、海外のトップレベルの馬と勝負できるほどになりました。

特に今年のジャパンカップは心躍るメンバー構成で、非常に待ち遠しく感じていました。最強牝馬ブエナビスタ、ドバイワールドC制覇以来のヴィクトワールピサ、天皇賞馬ジャガーメイルトーセンジョーダン、ダービー馬エイシンフラッシュなど幾つもの世代の強い馬に加え、今年の凱旋門賞馬デインドリームも参戦し、どの馬が勝っても不思議ではない状態で、レース当日を迎えるまでの数日間は本当に予想するのが楽しかったですね。

そして、1着でゴール板を駆け抜けたのは、昨年と同じくブエナビスタ。昨年は残念ながら降着により2着となりましたが、今回は文句のない完勝です。
鞍上の岩田騎手はコンビを組んでからの3戦は勝ち星がなく、しかも前走の天皇賞・秋では海外のレースを除いて初めての馬券対象外である4着に敗れてしまい、このジャパンカップに挑む彼の意気込みはどれほどだったのでしょう。これまで「一番強い馬はブエナビスタ」と言い続けてきた岩田騎手ですが、3戦して満足を得られる結果は残せなかった。春からずっと、次こそは必ず勝つと心に誓いながらも敗戦を重ね、そのたびに悔しさと名馬に騎乗することの重圧をいやというほど味わってきたに違いありません。
レースでは1枠2番の内枠を生かして上手く乗り、前走の天皇賞時とは違って直線はとてもスムーズに外に出すことができて、そのタイミングも絶妙。2着トーセンジョーダンとはゴール前に叩き合いにこそなりましたが、圧倒的な存在感と力でねじ伏せるような着差以上の強さを示しました。人馬ともに素晴らしいのひと言です。
次走の有馬記念で引退とのこと。これだけ強い馬がターフを去るのは寂しく思いますが、ファンの目と記憶に残るような力強い走りを見せてほしいですね。

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