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2011年10月19日 (水)

秋華賞のレース回顧

スプリンターズSから始まる秋のG1シーズン。秋華賞を迎えると、その後は絶え間なくG1レースが行われるため、気分も高まりますね。
3歳牝馬が最後のタイトルを目指し出走する秋華賞。先週の日刊スポーツのコラムで、僕が注目馬としても取り上げたアヴェンチュラが優勝しました。「女王(エリンコート)も主役(ホエールキャプチャ)も完封」という見出しそのままに、完勝といえるほどの圧倒的な強さで最後の1冠をもぎ取りました。
7月末に復帰し、2連勝で札幌で行われた重賞・クイーンSを制した同馬。その2戦で手綱をとった池添騎手ですが、阪神JFからクラシックをともに戦い抜いてきた、しかも1番人気確実のホエールキャプチャというコンビがおり、今回は岩田騎手を鞍上に迎えての参戦。復帰後の2戦でアヴェンチュラの調子がかなり良いことを感じていたはずの池添騎手ですから、人気実力のあるホエールキャプチャとの間でとても悩んだことでしょう。

さて、アヴェンチュラの勝因のひとつとして、枠番が挙げられます。2枠4番に入り、絶好のスタートを決めて好位の3番手につけられたこと。それに、開幕2週目で馬場の良い内側を回ることができたのが良かったと思います。
そして、鞍上の岩田騎手の腕。この馬は前走のクイーンSで勝利したものの、3・4コーナーでソラを使い、騎乗した池添騎手が手綱をしごくシーンが見られました。岩田騎手は、レースビデオを何度も繰り返し観て、乗り方を研究したのだと思います。その結果が本番で見せた騎乗。レース翌日のスポーツ紙では、こぞって岩田騎手の早めの仕掛けを絶賛していました。
競馬において、追走しているときの騎手はあまりハミをかけず、馬をリズム良く走らせることに専念します。ハミをかけない、つまり馬を怒らせないようにするということ。岩田騎手はこれを逆手にとり、3~4コーナーあたりですでにハミをかけて準備をし、ソラを使わせないように馬を怒らせて直線に向かいました。その勢いが残っているうちに追い出し始めたため、早仕掛けに見えたのかもしれませんね。
もちろん早いことは早いのですが、3・4コーナーから追い始める、いわゆる一般的な早仕掛けとは違い、3・4コーナーの時点では馬を怒らせてグイグイと行く気にさせているだけであり、直線を向いて初めて解放してあげたわけです。3・4コーナーではハミなどをかけず、じっと脚を蓄えているのが普通なのですが、それでは勝てないと思ってこの作戦を実行した岩田騎手には脱帽です。逆に言えばアヴェンチュラが勝つためには、この戦法しかなかったのでしょうが、この秋華賞勝利は、作戦を練り実行に移した岩田騎手の頭脳と度胸によるものと言えるでしょう。

そして、1番人気に推されたホエールキャプチャは、僅かなコースロスが全体的に響いた格好で3着止まり。とはいえ、デビューから(4-3-3-0)という馬券圏内を外していない、その安定力は抜群です。『無冠の女王』という、あまり嬉しくないイメージの馬ですが、その地力の高さは誰もが知るところ。大きなレースを制するシーンが見られることを願っています。

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