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2011年9月21日 (水)

先週の重賞レース回顧 ~セントライト記念・ローズS~

先週は中山競馬場で菊花賞トライアルセントライト記念、阪神競馬場では秋華賞トライアル・ローズSが行われました。
いよいよ牡馬も牝馬も三冠最後を迎え、どの馬がタイトルを取るか目が離せませんね。

さて、セントライト記念。
津村騎手騎乗ロイヤルクレストが、超がつくハイペースでレースを引っ張りました。
単勝11番人気という気楽さもあったのでしょうが、スローペース症候群といわれる「上がりだけのレース」が目立つ近年、今回の津村騎手のように思い切りの良い逃げはじつに爽快で、観る者をワクワクさせてくれました。
ただ、逃げというものは、相当な技術が必要なのです。
ペースが速いと見せかけながらも、1~2ハロンあたりで息を入れるところがあったり、2番手との距離を縮めることのないように上手くペースを見誤らせたり…。それを津村騎手の場合、一気に1000mほどを超ハイペースで駆けたおかげでズルズルになってしまったわけで、例えば逃げの名手と言われる中舘騎手などとは全く違う内容です。
やはり騎手としては、自分が勝つために、もう少しペースを計算して騎乗したほうが良かったかなと思いました。でもその心意気は買いたいところ。今後に期待します。

優勝馬は、柴田善騎手騎乗のフェイトフルウォー
このペースに惑わされること無く、離れた先行集団でレースを進め、折り合いもスムーズだったようです。菊花賞は今回の2200mよりも長い3000mの勝負なので、この折り合い方を見る限り、非常に楽しみです。
血統も今年のダービー馬、オルフェーヴルと同じステイゴールド×メジロマックイーン。
何よりこのメジロマックイーンの肌が魅力で、競馬歴の長いファンならば、今年の活躍でその名が再び聞かれることになり、嬉しく思うのではないでしょうか。
フェイトフルウォーは、長く良い脚を使えるところが良いですね。この脚は京都3000mに合いそうで、最後の一冠を手にする可能性も決して低くはなさそうです。
伊藤伸調教師は、師弟関係など人との絆を大切にする、最近では珍しい昔気質なタイプ。
騎手はデビュー時の腕に個人差はそれほど無く(センスの多少はあるかもしれませんが)、実際にレースに乗ることで技術を身につけ成長していきますが、トップクラスの騎手を優先し依頼する調教師は多く、特に成績上位厩舎ほどその傾向が強いため、若い騎手はなかなか多くの馬に乗るチャンスはありません。
伊藤調教師に乗せてもらい、腕を磨いた騎手は少なからずいます。
小野次郎調教師・元騎手もその一人で、調教師になった今はその恩を、若手にチャンスを与えることで返していってくれるのではないでしょうか。
トレセン内でも格差は広がるばかりですが、このように人と人とのつながりや恩義を大切にする人たちがいるからこそ、競馬界は成り立つのだと思います。

秋華賞トライアルのローズSは、ホエールキャプチャが春の雪辱を晴らす快勝。
実力と安定感が評価されて桜花賞馬とオークス馬を抑えての1番人気、見事ファンの期待に応えてくれました。
スローな流れの中、鞍上の池添騎手は2・3番手でピタッと折り合いながら進み、直線は内から抜け出してゴール。着差以上の余裕を感じさせる勝利でした。
今回のようなレースができれば、秋華賞でも取りこぼしはしないと思いますが、一つだけ、この馬はあまりスタートが上手くないという唯一の欠点があり、それだけが心配ですね。
秋華賞は京都の内回り2000m。
このコースでは、なるべく前めに位置するのが望ましい。
前の方が競馬がしやすく、勝つためには絶対に取りたいポジションです。
今年の3歳牝馬でトップクラスの人気と力を誇りながらも、GⅠでは善戦どまりの同馬。三冠最後の秋華賞は、何としても欲しいタイトルでしょう。池添騎手がいかに上手くスタートを切るか、位置取りをどうするか。彼の騎乗を楽しみにしています。

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