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2011年9月 5日 (月)

秋競馬開幕に向けて…

■新潟から中山へと競馬場が変わる時、ジョッキーが騎乗する際、感覚や乗り方などは異なったりするのか?

□新潟競馬場と中山競馬場は、まず左回りと右回りという大きな違いがあります。さらに、日本一長い直線を持つ新潟に対し、中山は小回りで直線が急坂。たしかにコース形態は全く違いますが、それにより騎手が戸惑うようなことはほとんどないと思います。そもそも、騎手であれば各競馬場の特徴を理解し、それに応じた騎乗をしなければいけません。
とくにこの時期、トップクラスの騎手ともなると、土曜日と日曜日で違う競馬場に移動することもしばし。彼らはそれぞれのコースに合わせた騎乗をして結果を残していかなければ、信頼を得ることができませんからね。

騎手はレース中、皆さんが思う以上に全身を使って騎乗しています。ただ走る馬に跨っているのではなく、スピードを調節するために馬を抑える腕や胸の筋力や、走る馬の上を鐙(あぶみ)一本で乗っていられるバランス感覚や下半身の強さ。さらには、手綱にかかるわずか小指ひとつ分の力の入れ方にも神経を遣っています。そして、レースではハロン棒で距離を確かめ、体内時計でペースを把握しながら状況を判断しています。
これら全てを騎乗技術として身につけているため、騎手はたとえ初めての競馬場であっても極端に戸惑うことなく乗りこなせるのです。それゆえ自分の感覚だけが頼りになりますすが、その自信と才能が無ければ騎手にはなれないと思いますし、騎手ならば皆ができて当然ではないかと思います。もちろん、普段あまり乗らない競馬場よりも慣れている場所の方が乗りやすいのですが、それはただ単に騎乗経験の多少による精神的なものと言えるでしょう。

ちなみに、競走馬にとっても回り方が違う(馬によって得意不得意はある)だけで、景色や直線の長さが違うからといって、レースぶりに変化があるようなことはないと思います。
ただひとつだけ、新潟競馬場の直線1000mを使われた馬に関しては、少し気を付けなければいけません。スタートからひと息で走ってしまうコースなので、その後に行きたがる面が残ってしまうケースがあります。その時は、やや折り合いに苦労することも…。騎手としてはレース前から馬をより落ち着かせておくこと。それと、スタート直後に目一杯追うことだけは絶対に避けています。

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